2022/10/23

岩手県

岩手県盛岡市は麺大国?「盛岡三大麺」ってどんな麺?

岩手県盛岡市が日本で1番中華麺の購入量が多い県庁所在地だということをご存じでしょうか。(※総務省統計局が実施した家計調査報告・令和元年~令和3年平均より)

この盛岡市に「盛岡三大麺」と呼ばれるご当地麺があります。

シコシコ麺と牛骨スープの「盛岡冷麺」

平麺と肉味噌が調和する「じゃじゃ麺」

おわんのそばをたいらげる「わんこそば」

どれも違った魅力を持つユニークな3種の麺です。


この記事では
盛岡発祥の三大麺がどんな麺なのか、その秘密に迫ります!


都内でも盛岡冷麺が食べられる!?盛岡冷麺はどうやって生まれたの?

盛岡冷麺といえば、焼肉店で見たことがあるので馴染みがあるという人も多いのではないでしょうか。



盛岡冷麺の特徴といえば、やはり麺とスープ!
麺にはコシがあり、スープは牛骨に鶏ガラを加えてだしをとるため、コクや旨味がたっぷり。キムチが加わりスープのコクがさらに出るので、やみつきになってしまう人も。


盛岡から東京に出店している「ぴょんぴょん舎」さんの他、実は東京には盛岡冷麺が味わえるお店が数多くあります。


その中でも
「麺ダイニングつるしこ」さんは、日本初の冷麺専門店として都内に出店しています。化学調味料不使用の自家製麺を使用した盛岡冷麺の他にも、新しい魅力を加えた東京冷麺も販売している注目のお店です。



このように全国知名度となっている盛岡冷麺ですが、いつ頃どのようにして生まれたのでしょうか。

盛岡冷麺はもともと朝鮮半島で生まれたもので、朝鮮半島から日本に移住してきた方が戦後盛岡に食堂を開き、販売したことが始まりといわれています。

当初、コシが魅力の麺はゴムのようだと不評でしたが、様々な工夫が施されたことにより、やみつきになる味だと何度もお店に足を運ぶ人が続出!盛岡冷麺は人気を得ていきました。

そして今では、岩手県を旅した人が選ぶご当地グルメランキングで盛岡冷麺は第1位となるほど、岩手県を代表するグルメとなっています。



そんな盛岡冷麺を食べる時のポイントは、まず牛骨スープの澄んだ味と麺の食感を堪能。

その後少しずつキムチを投入しお好みの味で食べるのがオススメのようです。ぜひ試してみてください!



わんこそばは何杯食べたら一人前?歴代の最高記録は5分で200杯?!

わんこそばとは、茹でたてのそばをおいしく、たくさん食べてもらおうというおもてなしの心から生まれた名物料理です。実は、わんこそばは長野県の戸隠そば・島根県の出雲そばとともに日本三大そばのひとつとされています。



このわんこそばで有名な「東家(あずまや)」さん。

こちらでは給仕さんによって一口分ほどの蕎麦が投げ込まれ、薬味や付け合わせと共に蕎麦を楽しむことができます。

15杯で約1杯分のかけ蕎麦分となっており、男性は平均50~60杯、女性は平均30~40杯食べる人が多いそうです。

実際、東家さんで私もわんこそば体験をしたことがありますが、結果は60杯と女性としてはなかなかの量を食べることができました。知人は100杯を食べきり、木製の手形を貰いました。東家さんでは食べた杯数を記録した証明書と共に100杯以上食べると杯数入りの木製の手形を貰うこともできます。



では、このわんこそばの歴代最高記録は一体何杯なんでしょうか。

わんこそば発祥の地といわれている岩手県花巻市では「わんこそば全日本大会」が毎年行われています。制限時間5分で何杯食べられるかを競う大会です。

この大会での歴代最高杯数は5分で258杯

計算してみると1杯を1.1秒で食べる計算となっています。すごいスピードでわんこそばが食べられ、すごいスピードでわんこそばが給仕されているのでしょう。

2021年と2022年は大会が中止となってしまいましたが、また開催された際には新しい記録が出るかどうかとても楽しみですね!


制限時間のない東家さんでの歴代最高記録は、なんと
男性が500杯、女性が570杯だそうです。

わんこそばを多く食べるコツは「噛まずに飲む」「リズムよく」「つゆは飲まない」「必要以上にお椀を動かさない」ことだそうです。

ぜひ挑戦してみてください!




じゃじゃ麺ってどんな麺?ジャージャー麺との違いは?

じゃじゃ麺の始まりは、戦後中国からの引き揚げ者が現地の家庭料理を盛岡で手に入る材料で再現したことがきっかけといわれています。

茹でたての熱い平うちのきし麺やうどんにきゅうりやねぎと一緒に肉味噌をのせ、よくまぜてもよし、少しまぜて食べてもよし、お好みで調味料を入れながら、自分だけのじゃじゃ麺を楽しむことができます



盛岡生まれのじゃじゃ麺と、中華料理のジャージャー麺は一体どこが違うのでしょうか。

ジャージャー麺もじゃじゃ麵と同じく中国から伝わったもので、中国では炸醤麺(ジャージャンミェン)と呼ばれて親しまれています。


現在日本でよく食べられているジャージャー麺は、
砂糖や豆板醤等で味付けがされたちょっと甘めのピリ辛の肉味噌を中華麺にのせて食べるものが多いようです。じゃじゃ麺はきし麺やうどんで食べられるので、大きな違いはやはり麺となります。


また中国発祥のジャージャー麺は韓国でもチャジャン麺と呼ばれ、日本のジャージャー麺よりも甘い味付けで食べられており、本場中国の炸醤麺は塩味の味付けが多いそうです。



さて盛岡のじゃじゃ麺では、「チータンタン」と呼ばれる味変ができるのをご存じでしょうか。

チータンタンとは、じゃじゃ麺を食べ終える終盤で備え付けの卵を割り入れ、麺のゆで湯を注いでもらって食べるスープのことです。略して「ちーたん」とも呼ばれています。

このスープに自分の好みでにんにくや塩など味付けして飲むのが、じゃじゃ麺の楽しみ方とのこと。

じゃじゃ麺を楽しむ際は、ぜひ挑戦してみてください。






魅力的な麺がたくさんある岩手県盛岡市。

盛岡に遊びに行った際は、三大麺のお店をチェックしてみてください!

また盛岡に遊びに行けなくても、たまぽんギフトではこの盛岡三大麺が当たるギフトがあります。


今回紹介した盛岡冷麺の
「麺ダイニングつるしこ」さんや、わんこそばの「東家」さんの商品が当たりますので、ぜひこちらもチェックしてみてください!



ライター:たまぽん通信編集部 あきもと


引用・参考文献

盛岡冷麺とは?
焼肉・冷麺ぴょんぴょん舎

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