2022/11/01
地域と特産品
お好み焼きやもみじ饅頭だけじゃない。広島県はグルメの宝庫!地元民にも愛される特産品5選
中国・四国地方最大の広島県。政令指定都市である広島市は、人口約280万人もの規模を抱え、中四国の産業の中心となっています。一方で、北部は中国山地に、南部は瀬戸内海に囲まれた自然豊かな県でもあります。豊かな自然に囲まれ、山の幸・海の幸ともに潤沢な広島県は、特産品のバリエーションもさまざま。
この記事では、定番品から地元民しか知らない一品まで、広島県出身の筆者が広島県特産品5選をご紹介します。観光やお土産購入の際に参考にしてみてください!
レモンケーキにはっさくゼリー。瀬戸内自慢の柑橘系お菓子
瀬戸内海には、大小含めて約140もの島があります。年間を通して気温が高く降水量が少ない瀬戸内の気候は、柑橘類の栽培にピッタリ。全国第1位の生産量を誇るレモンや第2位の生産量のはっさくは、さまざまなお菓子に使われています。
県内で収穫されるレモンの半分を占める「瀬戸田レモン」をふんだんに使用した「瀬戸田レモンケーキ島ごころ」。レモンを果皮まで使い、レモンの香りやうまみが楽しめるこちらのレモンケーキは、モンドセレクション金賞を受賞した一品です。
尾道市南部に浮かぶ、因島で獲れたはっさくを涼しげなゼリーに閉じ込めた「はっさくゼリー」。ユニークなパッケージが目にとまりますが、尾道市の農業協同組合が開発した地元民にも人気の高いスイーツです。
同じく因島産のはっさくを使った人気の和菓子です。1口頬張ると甘酸っぱい八朔の味が広がります。はっさくを包むみかん餅と白餡の相性も抜群です。
瀬戸内海の恵をぎゅっと閉じ込めた加工食品&珍味
陸に囲まれた内海である瀬戸内海は、山から流れ込む養分をたっぷり含んでいるとともに波風がなく穏やかなため、養殖業に適しています。中でも、牡蠣の生産量は日本一で全国の生産量の約6割を占めており、珍味や加工品の種類も豊富です。
テレビ番組での紹介で人気に火がついた「花瑠&花星(おいる&おいすたー)」。
広島湾でとれたかきを香ばしく焼き、コーン油に漬けた濃厚な味が特徴です。お酒の肴としてそのまま食べるもよし、牡蠣の旨みがたっぷり染み出たオイルでパスタやピラフを作っても美味しいですよ。
■がんす
広島の昔の方言で「〜です」という意味を持つ「がんす」は、魚のすり身に玉ねぎなどを混ぜてあげた「揚げ蒲鉾」です。昭和初期に呉市の蒲鉾屋から始まったがんすが、今では広島のソールフードに。冷めても美味しく、おつまみやお弁当のおかずとしても使えます。
呉市のふるさと納税返礼品にもなっている「音戸のちりめん」。呉市の音戸町で獲れる新鮮なカタクチイワシの子を塩茹でし、丁寧に乾燥させた手間隙のかかった一品です。酢の物に使ったり、広島名物の広島菜と合わせてふりかけにしたりと楽しみ方もいろいろ。
ご当地調味料で、お家でも広島の味を再現
塩、醤油、お出汁など、その土地の特徴があらわれる調味料はお土産にもぴったり。最近では、レモスコなどレモンを使った調味料が人気ですが、それ以外にも地元食材を使用した個性的な調味料がたくさんあります。その土地ならではの調味料を使って、ご当地の味を再現してみてはいかがでしょうか。
「ホンダワラ」と呼ばれる海藻を海水で煮詰めて作られる、呉市上蒲刈島の「海人の藻
塩」。1984年に古墳時代の製塩土器が発見されたことをきっかけに、藻塩の研究が進み、昔の製法を参考にしながら今の藻塩が完成しました。通常の塩よりまろやかなので、素材の味を活かしつつ、ワンランク上の料理に仕上がります。
■牡蠣醤油
牡蠣を使用した調味料も多くありますが、定番として外せないのが「牡蠣醤油」。
新鮮な広島牡蠣からうま味エキスを抽出し、本醸造醤油とブレンドした濃厚つゆなので、煮物や麺つゆとしても使えます。牡蠣の濃厚なコクを感じられる一品です。
■あご出汁
「あご=とびうお」がまるごと一本入ったペットボトルのお出汁は、広島県江田島にある二反田醤油が製造する万能調味料です。あごだしは九州発祥ですが、今では全国のスーパーで販売されています。スッキリして甘みのあるお出汁は、煮物やうどんつゆに最適です。
お好み焼きだけじゃない!麺料理の種類も豊富
広島のご当地グルメといえばお好み焼きが有名ですが、そのほかにも地元民に愛されているグルメがたくさんあります。特に麺料理は種類が豊富。定番の尾道ラーメンの他に、ここ数十年の間に流行してき激辛つけ麺、地元民に大人気の呉冷麺をご紹介します。
瀬戸内海に面しており、風情ある街並みから多くの観光客が訪れる尾道の代表的なグルメ「尾道ラーメン」。鶏ガラと瀬戸内の小魚のダシをベースにした醤油スープに、背脂がたっぷりのって、あっさりとしながらも油の甘みを感じられます。お土産用として即席麺も販売されているのでお家でも本格的な味が楽しめますよ。
■つけ麺
広島市内でここ10〜20年ブームになっているのが「激辛つけ麺」。元々は、1954年創業の「新華園」で提供されていた「広島冷麺」が起源とされています。キャベツやネギなどたっぷりの野菜と一緒に、激辛のタレに麺を絡めながらいただくので、見た目よりもヘルシーなB級グルメです。
■呉冷麺
呉市発祥の麺料理として、長年地元民に愛されている「呉冷麺」は、甘辛いスープが病みつきになる唯一無二の一品です。特に、発祥の店「珍来軒」は常に行列が絶えないほどの人気店。コシのある平打ち麺にたっぷりの追いお酢をかければ、更にさっぱりとした味わいに。こちらもお取り寄せ可能なので自宅で手軽にご当地グルメを味わえます。
牡蠣とのマリアージュも。軟水醸造法で発展した広島の地酒
広島の水は軟水のため、酒造りには不利と言われてきたそうです。しかし、明治時代になって軟水に合った醸造法を完成させたことで、広島の地酒は飛躍的に向上しました。中でも、西条(東広島市)は京都の伏見・兵庫の灘と並ぶ「日本三大酒どころ」の一つとして有名です。
■賀茂鶴の日本酒(https://shop.kamotsuru.jp)
西条を代表する酒蔵の1つである「賀茂鶴酒造」は、明治時代から続く長い歴史のある酒蔵として、今も愛され続けています。賀茂鶴酒造の「賀茂鶴・純米大吟醸」は、吟味された広島の酒米と賀茂山系の湧き水で丁寧に醸されており、華やかな香りとふくよかで豊かな味わいでやや辛口。広島名産の牡蠣にもよく合います。
以上、広島県出身の筆者がおすすめする特産品をご紹介しましたが、お気に入りの一品は見つかりましたか?
ご紹介した以外にも、広島にはまだまだ美味しい特産品が溢れています。広島を訪れた際には、個性豊かな特産品を探してみてください。
たまぽん通信部:いなば
<参考・引用>
日本酒のテーマパーク西条酒蔵巡り!7酒蔵を徹底的に楽しめる散策ルートを紹介!
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