2022/12/12
地域特産品とコンテンツ
静岡の発酵食品と言えば?最近話題の腸活にオススメの静岡名産品は?
今話題の「腸活」!腸活に発酵食品が効果的なことをご存知の方も多いかと思います。
実は静岡県には、静岡ならではの発酵食品があります。
今回は、静岡県の発酵食品の中から、わさび漬け、鰹節、浜納豆に注目し、特徴をまとめました!また、静岡県在住ライターの私のおすすめのお店、おすすめの食べ方もご紹介いたします!
話題の腸活にオススメ!静岡特産の発酵食品!!
腸活(ちょうかつ)って何?
腸活(ちょうかつ)を知っていますか?
腸活は、腸内の環境を整え、働きを正常にすることです。
腸と聞くと、消化・吸収する臓器と思い浮かぶことでしょう。しかし、腸は全身の臓器とつながっていて、お互いに影響しあっているというのです。医療技術が発達し、最近になって腸の謎がいろいろと解けてきたようです。
腸内には体全体の免疫細胞のうちの6割が存在しています。そして、腸内の神経細胞は1億個。人体においては脳につぐ多さです。ゆえに腸は「第2の脳」とも呼ばれ、多くの機能を持っています。
このように、腸の重要な役割を考えると、腸を整えることが健康維持にはとても大切になります。体のあらゆる不調に腸が関わっている可能性がありそうですね。
腸内にある〇〇菌とは?
腸内には約100兆個の腸内細菌があると言われています。腸内細菌は種類ごとに腸壁にはりついており、それがお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内フローラにある細菌は主に3種類。人体に良い影響を与える「善玉菌」、悪い影響の「悪玉菌」、そのどちらでもない「日和見菌(ひよりみきん)」があります。
腸の健康に理想的な割合は、善玉菌2割・悪玉菌1割・日和見菌7割です。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のどちらか優勢な方に味方します。そのため、日和見菌を善玉菌の味方につけることが腸内バランスには重要です。
腸の味方は『発酵食品』だ!!
便秘・下痢・お腹の張りなど、腸の悩みはさまざまです。腸を整えるために効果的な食品のひとつに発酵食品が挙げられます。
発酵食品とは、細菌・カビ・酵母などの微生物のはたらきによって、人間によい作用をもたらす食品です。納豆・ヨーグルト・味噌・醤油などの発酵食品は、善玉菌を刺激して腸のぜん動運動を活性化させます。
発酵食品は、善玉菌のエサとなり、腸内を弱酸性にし悪玉菌を抑えます。発酵食品を取り入れて腸内を酸性にすることで、アルカリ性を好む悪玉菌が育ちづらい環境を作ります。腸によい善玉菌が育ちやすい食品が発酵食品です。
今回は腸活に活躍する発酵食品に注目し、『静岡県特産の発酵食品』をご紹介します。
静岡県民の酒肴・わさび漬け
静岡県は、わさび生産地日本一を誇ります。静岡水わさび伝統栽培の評価は高く、平成29年に「日本農業遺産」、平成30年に「世界農業遺産」として認定されています。
わさびの代表的な加工品「わさび漬け」は静岡県が発祥の地。わさびの葉や茎を刻み、酒粕に漬けた発酵食品です。県内には多くのわさび漬けメーカーが存在します。
静岡のわさび漬けといえば『田丸屋』
創業明治8年、芳醇な酒粕に漬け込んだ伝統のわさび漬けを作る田丸屋。香りと味と鮮度にこだわる国内産。観光バスが多く訪れる見学工場も有名です。わさび漬け製造工程が無料で見られます!!
田丸屋 http://www.tamaruya.co.jp/index.html
見学工場 STEP IN たまるや http://www.stepin-tamaruya.co.jp/
宝暦3年(1953年)創業、元祖わさび漬け屋 『田尻屋総本家』
わさび漬けの元祖といわれている田尻屋総本家。通販はなく、お店に行かないと食べられません。わさび漬け通の中には、他のわさび漬けとはひと味違うとの声あり。
関連HP https://www.visit-shizuoka.com/spots/detail.php?kanko=94
三島の老舗わさび屋 『山本食品』
明治38年創業より4代にわたって守り続けてきた山本食品。
伊豆天城山のわさびを使用した逸品で、三島ブランドに認定されています。わさび漬けをはじめ、伊豆のわさび製品を扱う「伊豆わさびミュージアム」を静岡県東部函南町で展開しています。
食べていないのにツーンとするわさびトンネルがあったり、わさびの歴史や知識などを楽しく学べる施設です。
山本食品 http://www.yamamotofoods.co.jp/
伊豆わさびミュージアム http://www.yamamotofoods.co.jp/tourism/mishima
わさび漬けは、ご飯のおかずや酒のつまみ、かまぼこの薬味として食べられています。練り製品と合わせたり、漬物に添えたりとアレンジもさまざま。
かつお漁獲量日本一を誇る静岡県の鰹節
全国でも有数の鰹節生産地の静岡県。鰹節には2種類あります。
「カビがついていないもの」と「カビがついているもの」です。カツオを煮て、骨を除き、燻製させて乾燥させたものが「荒節」です。
これは店頭でよく見かける鰹節で、カビがついていないものです。原材料には「かつおのふし」と表示されています。
一方、その荒節にカビをつけて天日干ししたものが「枯節」です。
発酵食品と言われているのは、カビつけをして発酵させる「枯節」の方です。
原材料には「かつおのかれふし」と表示されています。
枯節にさらにカビつけしたものを「本枯節」といい、風味豊かな最上級の鰹節です。
製造工程が多いため高価ですが、上品な風味と味わいがあります。
受賞歴多数・受け継がれたこだわりの製法 『カネサ鰹節商店』
明治15年創業より、手で火の熱量を調整する「手火山式焙乾製法(てびやましきばいかんせいほう)」を守り続けているカネサ鰹節商店。西伊豆にお店を構えています。
カネサ鰹節商店 https://katsubushi.com/
通販サイト https://www.canesa.net/
素材、削り、品質にこだわる大正2年創業の鰹節メーカー 『金虎』
さかなの町、静岡県焼津市で水揚げされた鰹を自社工場で一貫生産する金虎。
調達から加工、出荷までを行っています。鰹節だけでなくペットフードも展開。魚100%のこだわりの商品。
通販サイト https://www.kanetora-shop.jp/
徹底した品質管理で守る伝統の味 『ちきり清水商店』
鰹節本来の風味や旨味にこだわる伝統の技を大切にするちきり清水商店。
安心・安全・品質にこだわり、国際的に認められている衛生管理の認証を受けています。
ちきり清水商店 http://www.chikiri.co.jp/
通販サイト https://www.chikiri1782.com/
鰹節はごはん、納豆、冷奴、おでん、雑煮、ピザなど使い道はたくさん。
手軽に取り入れられる発酵食品のひとつです。
徳川家康が食した浜納豆
静岡県浜松市の名産品「浜納豆」は、伝統的な発酵食品です。
一般的な納豆とは見た目も味も違い、糸はひきません。
大豆に麹菌をつけ発酵させ、塩水につけて熟成させたのち、天日干しして作られる大豆発酵食品です。
かつて将軍家や権力者に献上されていたと言われ、特に徳川家康が好んで食べたとされています。遠州(静岡県西部地域)に伝わる珍味とされていました。
代々寺一族に受け継がれる門外不出の製法 『大福寺納豆』
大福寺は浜納豆発祥の地。その製法は室町時代から受け継がれています。寺一族手作業で作られる特性納豆は「大福寺納豆」と呼ばれる浜納豆の代表格。
テレビ長寿番組に紹介された浜納豆 『ヤマヤ醤油』
江戸時代から続く製法を守り続けるヤマヤ食品。戦国時代に武将たちが食した当時の味を守る、完全無添加の浜納豆です。1粒1粒を手作業で丁寧に行うこだわりの製品。
ヤマヤ醤油 https://ymy.co.jp/
通販サイト https://hamanatto.shop-pro.jp/
浜納豆は味噌のような味で、お料理に使うとコクと深みが出ます。煮物・カレー・麻婆豆腐などの隠し味として、和食・中華・洋食に幅広く使われています。
浜納豆にはチーズが合うと私は思います。スライスチーズにのせておつまみとして、刻んだチーズと一緒におにぎりにしても。
まとめ
今回は腸活に役立つ静岡県特産の発酵食品をご紹介しました。
発酵食品は、継続的に食べると効果的だと言われています。そして、さまざまな種類の善玉菌を取り入れることも大切です。ご紹介したものを含め、キムチ、甘酒、ぬか漬け、チーズなど、毎日無理なく食事にプラスして腸内環境を整えることが理想です。
腸活には、発酵食品の他にも、わかめやごぼうなどの水溶性食物繊維、オリゴ糖、EPA・DHAなどの食品も味方します。また食品だけでなく、ストレス解消や適度な運動、お風呂や睡眠なども効果的です。健康を守るために日頃から意識して取り入れていきたいですね。
ライター:こうみ
参考資料
ライター:たまぽん通信編集部 こうみ
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