2023/01/13

地域とコンテンツ

岡山県にゆかりのある有名漫画家9選!経歴&代表作を紹介

山陽道の中央に位置し、桃太郎伝説の発祥地としても有名な岡山県。

豊かな自然や歴史史跡、アートスポットなどを多数有する岡山県は、多くの人気漫画家を輩出しています。

この記事では、岡山県にゆかりのある有名漫画家を9人紹介!

プロフィールはもちろん、経歴や代表作品を詳しく解説していきます。

岸本 斉史|岡山県勝田郡|NARUTO -ナルト-

プロフィール

・名前             岸本 斉史(きしもと まさし)

・生年月日   1974年11月8日

・活動期間   1996年 -

・ジャンル   少年漫画

簡単な経歴

岡山県勝田郡奈義町出身の岸本斉史は、1996年『カラクリ』で第132回2月期ホップ☆ステップ賞の佳作を受賞し漫画家デビューします。

1999年「週刊少年ジャンプ」で、自身初の連載作品『NARUTO -ナルト-』をスタートさせると、壮大な世界観で描かれる忍たちの物語に読者人気が殺到!

本作は日本のみならず海外からも高く評価され、2015年には芸術選奨文部科学大臣新人賞(メディア芸術部門)を受賞しました。

なお、2022年3月現在は「Vジャンプ」にて『NARUTO -ナルト-』のその後を描くスピンオフ作品『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-(ボルト ナルト ネクスト ジェネレーションズ)』の原作・監修として活躍中です。

代表作品

『NARUTO -ナルト-』が代表作品です。

本作はテレビアニメ、ゲーム、舞台など、さまざまな形でメディアミックス化され、今なお多くのファンから愛されています。

青木 雄二|岡山県久米郡|ナニワ金融道

プロフィール

・名前               青木 雄二(あおき ゆうじ)

・生年月日   1945年6月9日

・活動期間   1970年 - 2003年

・ジャンル   青年漫画

・公式サイト 青木雄二プロダクション

簡単な経歴

岡山県久米郡久米南町出身の青木雄二は、1970年に手掛けた作品『屋台』がビッグコミック新人賞佳作に入選。

しかしその後、出版社から連載の声はかからず、大阪に出てパチンコ店の店員やキャバレーのボーイなどさまざまな仕事を経験します。

この間もひたすら漫画を描き続け、1989年にはアフタヌーン四季賞佳作、翌年には同賞で準入選を果たし、45歳で漫画家デビューしました。

1990年からは「週刊モーニング」にて、自身の経験を活かした漫画『ナニワ金融道』の連載を開始し、リアルな修羅場を容赦なく描く作風で一躍人気漫画家へと上り詰めます。

本作は多くの賞にも輝き、1992年には第16回講談社漫画賞を、1998年には第2回手塚治虫文化賞優秀賞を獲得しました。

代表作品

『ナニワ金融道』が代表作品です。

本作は、1996年にテレビドラマとなり以後シリーズ化しているほか、2004年と2005年の二度に渡って実写映画化されました。

一条 ゆかり|岡山県玉野市|有閑倶楽部

プロフィール

・名前               一条 ゆかり(いちじょう ゆかり)

・生年月日   1949年9月19日

・活動期間   1968年 -

・ジャンル   少女漫画

簡単な経歴

岡山県玉野市出身の一条ゆかりは、高校3年生だった1968年『雪のセレナーデ』が第1回りぼん新人漫画賞に準入選し、漫画家デビュー。

翌年には上京し、1970年からは「りぼん」にて『風の中のクレオ』『砂の城』などの連載作品を次々と発表し人気を博します。

デビューからしばらくの間はシリアスな作品が多めでしたが、1981年、同誌にてコメディ色の強い作品『有閑倶楽部』を手掛けるとこちらも大ヒット!

本作の累計発行部数は2500万部を記録しているほか、第10回講談社漫画賞少女部門も受賞しています。

代表作品

『有閑倶楽部』『砂の城』『プライド』が代表作品です。

特に『有閑倶楽部』は二度にわたってテレビドラマ化されたほか、OVAにてアニメ化もされました。

いしい ひさいち|岡山県玉野市|ののちゃん

プロフィール

・名前               いしい ひさいち

・生年月日   1951年9月2日

・活動期間   1972年 -

・ジャンル   4コマ漫画

・公式サイト いしいひさいち公式ウェブサイト

簡単な経歴

岡山県玉野市出身のいしいひさいちは、大学生だった1972年、関西ローカルのアルバイト情報誌に4コマ漫画『oh!バイトくん』を発表し漫画家デビュー。

『oh!バイトくん』は次第に評判となり、1977年には『バイトくん』とタイトルを変えて初の単行本が発売されました。

1978年に商業誌デビューを果たすと、1991年からは朝日新聞朝刊に『となりのやまだ君』を連載スタート。

本作は1997年に『ののちゃん』とタイトルを変えて、2022年3月現在も連載中です。

代表作品

『ののちゃん』『がんばれ!!タブチくん!!』が代表作品です。

特に『ののちゃん』は、前タイトル『となりのやまだ君』時代から換算すると連載歴約30年にも及ぶ長期人気作であり、2001年にはテレビアニメ化もされました。

オノ・ナツメ|岡山県岡山市|ACCA13区監察課

プロフィール

・名前               オノ・ナツメ

・生年月日   1977年7月9日

・活動期間   2003年 -

・ジャンル   青年漫画

・公式サイト 79orsi.web.fc2.com

簡単な経歴

岡山県岡山市出身のオノ・ナツメは、2003年にWebコミック誌「COMIC SEED!(コミックシード!)」に『LA QUINTA CAMERA(ラ・クインタ・カーメラ)』が掲載され漫画家デビュー。

2005年には「マンガ・エロティクス・エフ」に『リストランテ・パラディーゾ』を連載し、一躍知名度を上げます。

その後も、海外アートのようなタッチで緻密に描かれる物語は多くの読者を虜にし『さらい屋 五葉(さらいや ごよう)』『ACCA13区監察課(あっかじゅうさんくかんさつか)』など、ヒット作を連発。

2022年3月現在は「月刊ビッグガンガン」で『BADON(ばーどん)』を、「Kiss」にて『僕らが恋をしたのは』を連載中です。

代表作品

『ACCA13区監察課』『リストランテ・パラディーゾ』が代表作品です。

両作品ともテレビアニメ化されたほか『ACCA13区監察課』は舞台化もされています。

森永 あい|岡山県|山田太郎ものがたり

プロフィール

・名前               森永 あい(もりなが あい)

・生年月日   4月28日

・活動期間   1993年 - 2019年

・ジャンル   少女漫画

簡単な経歴

岡山県出身の森永あいは、1989年から同人作家として活動を開始。

1993年「月刊Asuka」に『11年目の女神』が掲載され、漫画家デビューを果たしました。

美麗なイラストにコメディ要素を掛け合わせた唯一無二の作風で着実にファンを増やすと、1995年からは長期連載作品『山田太郎ものがたり』をスタートさせ大ブレイク!

その後も『まにあってます!』『僕と彼女の×××(ぼくとかのじょのペケみっつ)』など多くの人気作を手掛け、有名漫画家の地位を築きました。


なお、森永あいは2019年に体調を崩し死去しましたが、友人知人の有志により不定期で「森永あいメモリアル展」が開催されています。

代表作品

『山田太郎ものがたり』『僕と彼女の×××』が代表作品です。

特に『山田太郎ものがたり』は、二宮和也と櫻井翔主演でテレビドラマ化され、高い人気を集めました。

森安 なおや|岡山県岡山市|赤い自転車

プロフィール

・名前               森安 なおや(もりやす なおや)

・生年月日   1934年11月9日

・活動期間   1951年 - 1997年

・ジャンル   少年漫画

簡単な経歴

岡山県岡山市出身の森安なおやは、高校生だった1951年に「山陽新聞中学生版」に4コマ漫画が掲載され漫画家デビュー。

高校卒業後は上京し、漫画家・田河水泡(たがわすいほう)の内弟子を経験後、独立します。

手塚治虫(てづかおさむ)も住んでいたアパート・トキワ壮に住み、貸本屋向けの書き下ろし単行本や、少年雑誌のイラストカットの仕事を数多く手掛けました。

一時は執筆活動から離れキャバレーのマネージャーとして就職しますが、1970年から執筆活動を再開。


緻密で叙情に溢れた森安なおやの作品は近年再評価されており、絶版本の復刻や関連書籍の発売を通じて新規ファンを増やしています。

代表作品

『赤い自転車』『烏城物語』が代表作品です。

「気が乗らなければ描かない」というスタイルを貫いた寡作な作家ですが、だからこそ発表作品には目を見張る熱量が込められています。

岩本 ナオ|岡山県岡山市|町でうわさの天狗の子

プロフィール

・名前               岩本 ナオ(いわもと ナオ)

・生年月日   1月10日

・活動期間   2004年 -

・ジャンル   少女漫画

・公式Twitter @iwmt70

簡単な経歴

岡山県岡山市南区出身の岩本ナオは、2004年『その彼女の存在』が第10回月刊フラワーズコミックオーディション金の花賞を受賞。

翌年「月刊フラワーズ」に掲載され漫画家デビューしました。

2007年から同誌で『町でうわさの天狗の子』を連載すると、ファンタジーな世界観とコミカルなキャラクターが人気を博し、瞬く間に知名度が向上!

その後も『雨無村役場産業課兼観光係(あめなしむらやくば さんぎょうか けん かんこうがかり)』や『金の国 水の国』など、ヒット作を多数手がけ人気漫画家となりました。

2016年からは『マロニエ王国の七人の騎士』をスタートさせ、2022年3月現在も好評連載中です。

代表作品

『町でうわさの天狗の子』『マロニエ王国の七人の騎士』が代表作品です。

『町でうわさの天狗の子』で第55回小学館漫画賞少女向け部門を、『マロニエ王国の七人の騎士』でこのマンガがすごい!2018オンナ編の1位をそれぞれ受賞しています。

胡桃 ちの|岡山県津山市|アキナイ☆ダマシイ

プロフィール

・名前               胡桃 ちの(くるみ ちの)

・生年月日   1966年2月4日

・活動期間   1985年 -

・ジャンル   4コマ漫画

・公式Twitter @sochi_buyo

簡単な経歴

岡山県津山市出身の胡桃ちのは、大学生だった1985年に4コマ漫画家デビュー。

デビュー後は日常系からコミカル全開な内容まで、さまざまな内容の4コマ漫画を手掛け、着実に人気を獲得していきます。

2009年「月刊まんがタウン」にて『アキナイ☆ダマシイ』を連載すると、ポップで明るい読み口が多くの読者から支持されました。

筆が早く、異なる雑誌で同時に連載を掛け持つ活動スタイルが特徴で、デビュー以降常に月100ページ近い連載を抱えています。


2022年3月現在も「まんがライフ」にて『旅するように暮らしたい』、「まんがタウン」にて『んじゃま、ここらでお茶にしましょうか。』など、複数の作品を連載中です。

代表作品

『アキナイ☆ダマシイ』『ミッドナイトレストラン7to7(ミッドナイトレストランセブントゥセブン)』が代表作品です。

自身が住んだ土地を作品舞台とすることが多く、これまで岡山県津山市や大阪府大阪市、兵庫県神戸市などが聖地となっています。

まとめ

岡山県出身の有名漫画家を9人紹介しました。

作者の出身地を意識しながら作品を読むことで、新たな気づきが得られるかもしれません。

本記事で気になる漫画家を見つけた方は、ぜひ作品を読んでみてくださいね!



参考資料

『NARUTO-ナルト-』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

ザ・ナニワ金融道|集英社グランドジャンプ公式サイト

有閑俱楽部|日本テレビ

ののちゃんち~いしいひさいち展覧会場~

TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイト

山田太郎ものがたり | MBS

Wikipedia「岡山県出身の人物一覧」


ライター:たまぽん通信編集部 ごとう ゆき