2023/02/03

岐阜県

岐阜県出身の漫画家・アニメ監督・声優を一挙に紹介!有名作品も合わせて解説します!

こちらでは、岐阜県出身の有名漫画家6名とアニメ監督1名、アニメ声優1名の8名をピックアップしています。どのような漫画が描かれ、どのようなアニメが製作され、何のアニメのどのキャラの声を演じているのかなどをお伝えします。


読んでいただければ、知らなかった新しい発見があるかもしれませんよ。
岐阜県のとなり、愛知県在住の筆者が紹介していきます。

荻野真|岐阜県|孔雀王

プロフィール

・名前:    荻野真(おぎのまこと)

・生年月日:     1959年5月26日~2019年4月29日

・活動期間:     1985年~2019年

・ジャンル:        青年漫画

簡単な経歴

岐阜県立恵那高等学校を卒業、名古屋大学を中退しています。在学中は漫画研究会に所属していて、先輩にミステリー小説でアニメ化もされた『すべてがFになる』などを執筆した森博嗣 (もりひろし)がいました。


苦労しながらも、漫画原稿をヤングジャンプ編集部に持ち込んだ際に、。田中純に評価され、知己を得たことによって大きな手助けとなったと本人も回顧しています。

その後、政岡としや、釋英勝(しゃくえいしょう)、もりたじゅんなどのアシスタントとして渡り歩き、1985年に『孔雀王』で漫画家としてデビューします。

2019429日、59歳で死去しました。


 代表作品

『孔雀王』
1985年に『週刊ヤングジャンプ』で連載が開始されます。'89年まで連載され、同誌で1990年から『孔雀王  退魔聖伝』が'92年まで連載されます。

2006年から'09年まで同じく『週刊ヤングジャンプ』にて『孔雀王  曲神紀(まがりがみき)』が連載され、掲載誌を『月刊ヤングジャンプ』に移し、同作品を'10年まで連載。
『孔雀王  退魔聖伝』『孔雀王 曲神紀』の2作品はどちらも物語途中で連載が終了しています。

2012年より『月刊!スピリッツ』で『孔雀王ライジング』が、'19年まで連載されました。同じく2012年より『コミック乱ツインズ  戦国武将列伝』にて『孔雀王-戦国転生-』が連載され、2016年に同誌休刊により『コミック乱』に移籍後、2019年まで連載されています。2019年に亡くなっていますが、最終話は病床で書き終えていたそうです。

主人公である退魔師・孔雀が化け物を退治していく中で、闇の密法集団・六道衆との戦いが開始されます。

全編にわたり裏高野の退魔師である「孔雀」を主人公とし、様々な人間と神々との因果関係を織り交ぜながら物語が進行していきます。
OVA化や実写映画化もされた人気作品です。

山田貴敏|岐阜県岐阜市|Dr.コトー診療所

プロフィール

・名前:    山田貴敏(やまだたかとし)

・生年月日:  1959年3月4日

・活動期間:  1983年~現在
 

・ジャンル:  少年漫画

簡単な経歴

岐阜県立長良高等学校を卒業し、中央大学を中退しています。在学中に処女作『二人ぼっち』で講談社新人漫画賞佳作を受賞し、『マシューズ-心の叫び-』で同賞に入賞し『週刊少年マガジン』でデビューしました。

1990年になると小学館に移籍し『週刊少年サンデー』にて『マッシュ―時代より熱く―』を連載します。
代表作として『Dr.コトー診療所』などがあります。

 代表作品


『Dr.コト―診療所』
『週刊ヤングサンデー』にて2000年から連載が開始しました。2008年に同誌が休刊となったため、『ビッグコミックオリジナル』にて連載を再開します。しかし、2010年10月以降掲載が途絶えた状態となっています。

2003年には、主演・吉岡秀隆でドラマ化され放送されました。

主人公・五島建助は、東京の大学附属病院に勤める優秀な医師であったが、ある理由から離島の古志木島の診療所に赴任することになりました。

島では、今までにまともな医者がいたことがなく、島民は医者不信が根強く、最初は嫌煙されていたが、島民と触れ合ううちにその人となりに触れられ、絶大な信頼を受けるようになっていきます。島民からは「コトー先生」と呼ばれ親しまれます。


黒丸|岐阜県各務原市|クロサギ

プロフィール

・名前:    本名不明 黒丸(くろまる)

・生年月日:  1980年8月18日

・活動期間:  1999年~

・ジャンル:  青年漫画

簡単な経歴

デビュー前に上記で紹介した山田貴敏のアシスタントとして活動していました。1999年に『少年サンデー超』にて『飛べない鳥治します』が掲載され、漫画家としてデビューします。

代表作として『クロサギ』があります。

代表作品


『クロサギ』
2003年に『週刊ヤングサンデー』で連載を開始しました。原案は夏原武で、同作品で2007年に第53回小学館漫画賞一般向け部門を受賞しています。


2006年に主演・山下智久でTVドラマ化もされています。2008年に『週刊ヤングサンデー』の休刊により、『ビッグコミックスピリッツ』に移籍し、『新クロサギ』にタイトルが変更されて連載が再開されました。同年に劇場版『映画  クロサギ』も公開されます。


詐欺師には、人を騙して金銭を巻き上げるシロサギ、異性を餌として心と体をもてあそぶアカサギ、そして、そのシロサギ・アカサギのみをターゲットとするクロサギが存在します。

主人公・黒崎高志郎は、ある事件をきっかけにシロサギを目の敵として、自身がクロサギとなり、シロサギを喰らいます。

雷句誠(らいくまこと)|岐阜県|金色のガッシュ!!

プロフィール

・名前:    河田 誠(かわだ まこと)

・生年月日:  1974年8月23日

・活動期間:  1991年~

・ジャンル:  少年漫画

簡単な経歴

県立岐阜城北高等学校に在学中の1991年に『BIRD  MAN』でまんがカレッジに入選し、それが漫画家としてのデビュー作となります。

高校卒業後に、『うしおととら』『からくりサーカス』などで有名な藤田和日郎(ふじたかずひろ)のもとで6年間アシスタントとして務めます。その後、代表作となる『金色のガッシュ!!』の連載となります。

代表作品

『金色のガッシュ!!』
2001年から『週刊少年サンデー』にて連載がスタートし、2008年まで掲載されました。2003年には『金色のガッシュベル!!』としてTVアニメ化もされました。

モチノキ第二中学校に通う主人公・高嶺清麿(たかみねきよまろ)は中学2年生。IQ190(アニメ版はIQ180)の天才的頭脳を持つが、周囲の妬みからクラスで馴染めずに不登校を繰り返す日々を送っていました。

そんなある日、清麿のもとに謎の少年でもう1人の主人公であるガッシュ・ベル現れます。ガッシュは過去の記憶を失っており、唯一の持ち物は謎の言葉で記された赤い本だけ。ガッシュが現れたことにより清麿の生活も変わり始めますが、そこにガッシュと同じような本を携えた敵が次々と現れます。


実はガッシュは、千年に一度行われる魔界の王を決定する戦いに参加させられていた魔物の子のひとりでした。ガッシュは清麿とともに王の座を目指して戦いが始まります。

大今良時|岐阜県|聲の形(こえのかたち)

プロフィール

・名前:    本名不明 大今良時(おおいまよしとき)

・生年月日:    1989年3月15日

・活動期間:  2008年~

・ジャンル:  少年漫画

 簡単な経歴

2008年に第80回週刊少年マガジン新人漫画賞に『聲の形』で入選します。新人賞の副賞として『マガジンSPECIAL』に掲載される予定でしたが、聴覚障碍者へのいじめをテーマにしているなど内容がセンシティブなことから掲載が見送られます。

2009年に『別冊少年マガジン』にて沖方丁(うたかたとう)の小説を原作とした『マルドゥック・スクランブル』で連載を開始しデビューしました。

代表作として『聲の形』『不滅のあなたへ』などがあります。

代表作品


『聲の形』
上記の理由から掲載が見送られましたが、2011年にリメイクされ『週刊少年マガジン』に掲載されました。その後2013年から同誌で2014年まで連載されます。

2016年には京都アニメーションによって劇場版アニメーションが製作されました。

主人公は高校生の少年・石田将也。彼は小学生の時に聴覚障害を持つもう一人の主人公・西宮硝子に対し、好奇心からいじめに発展してしまいます。
ある時、将也は学級裁判にかけられ、クラスから断罪されることに。学級裁判後の将也は、仲の良かったクラスメイトからも手のひらを返すようにいじめられるようになりました。

その後、硝子は転校してしまい、将也は人間不信に陥り、心を閉ざしてしまいました。


しかし、将也も高校生になりふたたび硝子と出会うことで、二人の物語が新たに始まります。

『不滅のあなたへ』
2016年から『週刊少年マガジン』にて連載がスタートしました。現在も連載中ですが、2021年にはNHKにてTVアニメ化され放送されました。

「それは、はじめ、球だった。ただの球ではなくありとあらゆるものの姿を映し、変化をすることができる。」
観察者はこの地にその球を投げ入れ、観察することにしました。

その球は石となりコケへと姿を変え、雪が降り、近くで力尽きたオオカミへと姿を変え、そして一人の少年と出会いました。少年とオオカミは楽園を目指して旅に出ます。しかし、旅に挫折し家に引き返すも少年は息を引き取りました。そしてそれは少年の姿を獲得し、刺激を求め歩き始めます。少年がそうしたかったように・・・

伊藤潤二|岐阜県中津川市|富江

プロフィール

・名前:    伊藤潤二(いとうじゅんじ)

・生年月日:       1963年7月31日

・活動期間:  1986年~

・ジャンル:  ホラー漫画

簡単な経歴

幼少の頃から、楳図かずお、古賀新一らの怪奇漫画に熱中し自らも怪奇漫画を書き始めました。岐阜県立中津高等学校を卒業し、歯科技工士専門学校へ進み、卒業後は歯科技工士になりました。
1986年に、投稿した『富江』が第1回楳図かずお賞にて佳作入選を果たし、漫画家としてデビューします。その後しばらくは、歯科技工士と漫画家を並行して活動していましたが、1990年に歯科技工士を退職し漫画家に専念することにします。その後、多数の作品を執筆しています。

代表作に『富江』などがあります。

代表作品

『富江』
上記でも触れた『富江』ですが、『月刊ハロウィン』『ネムキ』などに掲載された、ホラー漫画です。また、この作品はデビュー作にもかかわらず、この作品を原作としたホラー映画やTVドラマも製作されました。

川上富江は、長い黒髪、妖しげな目つきに左目の泣きボクロが印象的な、絶世の美貌を持った少女です。

彼女は死なない。何度殺されても蘇る。魔性の女・富江と彼女に関わり人生を誤る男たち、そんな人間模様が描かれた作品です。

カサヰケンイチ|岐阜県飛騨市|のだめカンタービレの監督

プロフィール

・名前:    傘井堅一(かさいけんいち) 

・生年月日:  1970年4月12日

・活動期間:  (監督としては)2001年~

・ジャンル: アニメーション監督

簡単な経歴

傘井堅一名義で演出などを手掛けた後に、2001年に『くるくるアーミー』で初監督を務めます。2002年に監督をした『わがまま☆フェアリーミルモでポン!』で名義をカサヰケンイチに変更しています。

代表作として『MAJOR』『ハチミツとクローバー』『のだめカンタービレ』『バクマン』などがあります。

代表作品

『MAJOR』監督
1994年から『週刊少年サンデー』で連載された、作者・満田拓也の漫画で2004年からTVアニメ化され第6シリーズまでの154話が放送されました。

主人公・茂野吾郎の半生が野球を中心に描かれています。

『ハチミツとクローバー』監督
2000年から『CUTiEcomic』にて連載された、作者・羽海野チカ(うみのちか)の漫画です。

2005年にアニメ化され、2006年に実写映画化、2008年にTVドラマ化された人気漫画で、アニメ化・第1期の監督をカサヰが務めています。

美術大学を舞台に主人公・竹本祐太とヒロイン・花本はぐみを中心に大学生たちの不器用な恋愛模様や、生き方について迷う若者たちの青春ストーリーが展開していきます。

『のだめカンタービレ』監督
2001年から『Kiss』で連載された、作者・二ノ宮知子の漫画です。 2006年TVドラマ化され、2009年に前編、2010年に後編というカタチで映画上映されました。

2007年にTVアニメ化もされ、第3期までの全45話が放送されました。第1期23話までをカサヰが監督を務めています。


クラシック音楽をテーマに、明るく人懐っこいがずぼらな性格、しかし天賦の才を秘めたピアニスト・野田恵(通称:のだめ)と金持ちで容姿端麗、頭脳明晰で家事までこなす、そして指揮者を志すエリート音大生・千秋真一、この2人を中心に物語が展開していきます。

『バクマン』監督
2008年から『週刊少年ジャンプ』で連載された、原作・大場つぐみ、作画・小畑健による漫画です。

2010年からTVアニメ化され第3期全75話が放送されました。


高い画力を持つ真城最高(ましろもりたか)と発想と文才に長けた秀才・高木秋人(たかぎあきと)、この2人の主人公が、コンビを組み漫画家を目指していく道のり、活動を描いていきます。

立花慎之介|岐阜県岐阜市|『バクマン』七峰透役

プロフィール

・名前:    立花慎之介

・生年月日:  1978年4月26日

・活動期間:  (声優としては)2003~

・ジャンル:  声優

簡単な経歴

青二塾東京校の18期卒業生で、2003年TVアニメ『E'S OTHERWISE』のキョウ役で声優としてデビューしました。
透明感のある爽やかな声が特徴で主に少年から青年役を演じることが多く、様々な役柄をこなしています。


音楽ユニットを組んでいたり、漫画原作者としてもデビューしていたりと多方面に活躍しています。


また、2018年には福山潤とダブル社長というカタチで「BLACK SHIP」という会社を立ち上げています。


代表作品

『黒執事』ソーマ・アスマン・カダール役
2006年から『月刊Gファンタジー』で連載された、作者・枢やな(よぼそやな)の漫画で、2008年からTVアニメ化されました。

名門貴族のファントムハイブ家の当主・シエルとその執事で主人公・セバスチャンがイギリスの女王陛下からの命令を受け。さまざまな未解決事件や奇妙な現象の真相をあばいていきます。実はセバスチャンの本当の姿は悪魔なのですが・・・

その中で、ベンガル藩王国第26王子である、ソーマ・アスマン・カダール役を演じています。

『バクマン』七峰透役
上記カサヰケンイチ監督のところでも紹介しました『バクマン』です。

作中では、斬新なスタイルで漫画を描く漫画家・七峰透役を演じています。

『ハイキュー』夜久衛輔 役
2011年に『少年ジャンプNEXT!』『週刊少年ジャンプ』にそれぞれ読み切り版で掲載され、2012年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始した、作者・古館春一の漫画です。

主人公・日向翔陽は、春高バレーのテレビ中継を偶然に見たことにより、「小さな巨人」と呼ばれる地元・宮城県鳥野高校のエースに心奪われてバレーボールを始めます。
しかし、入学した中学校では指導者どころか自分以外の部員もいません。中学3年の夏、やっとメンバーも集まり最初で最後の公式戦に挑みますが惨敗。

そして、高校生となり憧れの鳥野高校排球部に入部します。ここからストーリーが展開していきます。


東京都の高校で、音駒高校の守備の司令塔・夜久衛輔(やくもりすけ)役を演じています。

まとめ

岐阜県出身の有名漫画家・アニメ監督・声優8名を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
作者や監督の出身地を知ることで、漫画やアニメの中に描かれている地元ならではのことなど、気づきがあるかもしれません。

また、声優も含め自分の出身県や在住の県の出身と知ると、応援も今まで以上にしたくなりますよね。

この記事を読んで、新しく興味を引くものがあったのであれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


ライター:たまぽん通信編集部 呉東 和虎

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