2023/02/16

三重県

三重県が舞台・聖地となっているアニメ・コミック厳選4作品+鈴鹿サーキットが登場するアニメ3作品を徹底解説

現在では、アニメ・コミックで物語の舞台となっている場所を「聖地」と呼び、「聖地巡礼」ということでたくさんのファンがその場所を訪れたりしますよね。

特に最近のアニメ・コミックは、再現度が非常に高かったりするため現地を訪れた時の感動はより高まります。

今回は、愛知県在住の筆者がお隣の三重県を舞台としたアニメ・コミックの中から厳選した4作品を徹底解説し、さらに鈴鹿サーキットが登場する作品も紹介していきます。

半分の月がのぼる空|伊勢市

『半分の月がのぼる空』」は、著者・橋本紡(はしもとつむぐ)のライトノベルで、作者の出身地三重県伊勢市が物語の舞台です。2006年にWOWOWにてノンスクランブル放送されました。

アニメの各場面にに、伊勢市の街並みが再現されています。

作品概要

  • 制作会社   ポニーキャニオン
  • 監督     ユキヒロ マツシタ
  • 脚本     高山カツヒコ
  • 原作     橋本 紡(はしもとつむぐ)
  • 放送期間      20061月~2(WOWOW)
  • 話数      全6
  • 主題歌     OP『青い幸福』/nobuko

            ED『記憶のカケラ』/nobuko

あらすじ

ある日、病院に入院することになった主人公・戒崎裕一(えざきゆういち)は、看護師・谷崎亜希子(たにざきあきこ)から同じ病院に入院している同い年の女の子・秋庭里香(あきばりか)の話し相手になってほしいと提案されます。

人の距離は徐々に近づき、裕一は里香から病気の話しを聞き、彼女の命が終わりが近づいていることを知ります。

17歳の少年と少女の儚くて切ない青春純愛ストーリーが展開していきます。

舞台となった場所(聖地)

◇星出館

アニメのオープニングに出てくる旅館です。

創業昭和元年の古風な小宿です。

住所:三重県伊勢市河崎2丁目15-2

◇虎尾山(とらおやま)

作中では「砲台山」と呼ばれていた山。病院を抜け出して2人で行ったあの山です。

住所:三重県伊勢市尾上町10

◇伊勢市駅とその周辺

アニメ第1話の冒頭で登場します。

ファンにとっては残念なのですが、リニューアル工事が行われ、かなり様子が変わってしまっています。

住所:三重県伊勢市吹上1丁目1

◇伊勢市立伊勢図書館

裕一が里香に言われて何度も足を運んだ図書館です。

住所:三重県伊勢市八日市場町13-35

◇新道商店街(しんみちしょうてんがい)

裕一が病院を抜け出して、さまよっていた商店街です。「キムラ洋裁」はアニメにもそのまま同名で表記されていました。

住所:三重県伊勢市一之木

◇三重県立宇治山田高等学校

裕一たちが通っている高校です。正門から見た校舎は、アニメの中でほぼ再現されて描かれています。

住所:三重県伊勢市浦口3丁目13-1

凪のあすから|熊野市

『凪のあすから』は、海の世界の住人である主人公・先島光(さきしまひかり)とその仲間、そして陸の世界の住人、7人の少年少女の揺れ動く心情を描いた、青春ラブストーリです。

その舞台となるのが三重県熊野市です。

作品概要

あらすじ

かつて全ての人間が海の中で生活を営んでいる世界がありました。しかし、ある時を境に陸に上がって生活をする人たちも現れ、海の世界の住人と陸の世界の住人とにわかれて生活をしていました。

主人公・先島光(さきしまひかり)をはじめ、向井戸まなか(むかいどまなか)、比良平ちさき(ひらだいらちさき)、伊佐木要(いさきかなめ)の幼馴染の少年少女4人は、海の世界の村落・汐鹿生(しおししお)で生活をしていました。

汐鹿生の学校を廃校となってしまったため陸に上がり、陸の世界の鴛大師(おしおおし)の学校に通うことになります。

地上で出会う木原紡(きはらつむぐ)、塩留美海(しおどめみうな)、久沼さゆ(ひさぬまさゆ)この3人を加えた少年少女7人のストーリーが始まります。

舞台となった場所(聖地)

◇鬼ヶ城(おにがじょう)

オープニングで要(かなめ)がこの海岸沿いの階段を降りてくるシーンで登場しました。

鬼ヶ城は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいどう)」の一部で、日本百景に選定されています。

住所:三重県熊野市木本町1835

◇波田須駅(はだすえき)

PVと作中5話の美海(みうな)捜索中に登場します。

JR東海の波田須駅で、作中での描画は、ほぼ忠実に再現されていますね。

住所:三重県熊野市波田須町

◇天女座入り口

セカンドシーズンのオープニングに登場する場面で、アニメの中では看板の「天女座」が「人魚座」の表記に変わっていますが、ほぼ同じ構図で再現されています。

※天女座の実物の看板は、実は他のデザインだったらしいのですが、リニューアル時にアニメに寄せて作ってくれたそうです。

住所:三重県熊野市波田須町640-15(住所は、ホール&カフェ「天女座」の住所です。)

◇旧波田須小学校

光やまなかが通っていた波路中学校のモデルとなった旧波田須小学校です。現在は閉校となっています。

住所:三重県熊野市波田須町602

◇清七屋ストアー

光の姉・潮留あかり(しおどめあかり)が働く「サヤマート」のモデルとなった売店です。

ここは、アニメではそのまま再現されているわけではないのですが何となく雰囲気はありますよね。

住所:三重県熊野市新鹿町394

◇旧新鹿中学校(きゅうあたしかちゅうがっこう)

光やまなかが通っていた「美濱中学校」のモデルとなった旧新鹿中学校です。

現在は廃校となり、敷地の奥にある校舎が残っているのみで、あとはすでに取り壊されてしまっています。

住所:三重県熊野市新鹿町

◇新長島造船所

作中で度々登場する造船所のモデルとなった場所です。

住所:三重県北牟婁郡 紀北町紀伊長島区長島1889

◇造船所前の踏切

造船所前にある踏切です。作中に何度か描かれていますが、さゆが要(かなめ)に告白したシーンが印象的なあの踏切です。

住所:三重県北牟婁郡 紀北町紀伊長島区長島

徒然日和|熊野市

『徒然日和』は、のどかな田舎の高校を舞台に女子高生4人の日常をを描いた漫画で、その漫画の舞台となっているのが三重県熊野市なのです。

作品概要

  • 出版社        一迅社 (いちじんしゃ)
  • 掲載誌・レーベル  コミック百合姫
  • 著者        土室圭(はむろけい)
  • 巻数        全3巻

あらすじ

高校生になったばかりの主人公・花村小春(はなむらこはる)。そこに小学校のキャンプ以来の再会となる飛鳥七椰(あすかななや)と風見実里(かざみみのり)と出会います。

そして、東京から引っ越してきた白月真冬(しろつきまふゆ)は、実は小春が小学生の時に引っ越していってしまった同級生でした。

そんな田舎の女子高生4人組の関係は、友だち以上の恋人未満。まったりとスクールライフを送る物語です。

" 特別なことは起きないけれど、この日々はきっと「とくべつ」・・・ "

舞台となった場所(聖地)

◇三重県立木本高等学校(みえけんりつきのもとこうとうがっこう)

熊野市駅から徒歩圏内にある高校ですので、ここが学校のモデルではないかと思います。

住所:三重県熊野市木本町1101-4

◇ローソン熊野木本町店

2話で4人で買い食いのために寄った「LUWSON」のモデルは、高校とJR熊野市駅の間にあるこのローソンと推定。

住所:三重県熊野市木本町636

◇熊野市駅

6話で小春と真冬が電車を待っているのはJR紀勢線の熊野市駅。1巻の表紙は、熊野市駅構内に同じ構図の場所があります。小春と真冬が座っていた椅子はなく、テーブルが置いてあります。

住所:三重県熊野市井戸町

◇大泊駅(おおどまりえき)

11話の4人で海に行った場所は、熊野市駅の隣駅の大泊駅です。駅の描画は忠実に再現されています。

住所:三重県熊野市大泊町

◇大泊海水浴場

4人で向かった海水浴場で、階段の風景など再現度が非常に高いです。

住所:三重県熊野市大泊町

◇鬼ヶ城

鬼ヶ城センター入口に彼女たちが見ていた看板があり、海沿いを歩き熊野市街まで戻れるルートですが、かなり距離があります。

また、この鬼ヶ城は、上記の「凪のあすから」でも登場し、世界遺産の一部となっています。

住所:三重県熊野市木本町1835

南紀の台所|紀北町

『南紀の台所』は主人公・円城寺蘭(えんじょうじらん)が、引っ越し先の田舎町で次々と新鮮な地元の食材に出会い、その食材をを活かしたおいしい料理を生み出していきます。

作中では引っ越してきた場所が、三重県紀伊長島区道浦集落となっていますが、紀伊長島町は2005年に海山町と合併して紀北町となっています。道浦集落は実際には無い地名で、「道瀬」とその西側が「三浦」ですので、ここの名前を合わせた「道浦」という地名としたものと推測します。この「紀北町」を舞台にストーリーは進行していきます。

作品概要

  • 出版社        集英社
  • 掲載誌・レーベル  週刊ヤングジャンプ
  • 著者        元町夏央(もとまちなつお)
  • 巻数        全4

          

あらすじ

東京生まれ東京育ちの主人公・蘭(らん)が、彼氏の円城寺巴(えんじょうじともえ)が転勤となったことをきっかけに結婚&移住することになりました。

引っ越した先は紀伊半島にある小さな港町。何もないかと思われた田舎町ですが、大自然に囲まれたその土地は、極上の食材の宝庫でした。

料理好きの蘭が極上の食材から最高の「料理」を作りだします。

舞台となった場所(聖地)

◇三野瀬駅

運転免許の教習所に通うことになった話の教習所最寄り駅について作中では道浦より3つ先の駅と書かれていますが、作中の「三船駅」の描画から「三野瀬駅」がモデルだと推測します。こちらの「三船」も実際には無い地名で「三浦」と「船津」という地名から「三船」としたものと推測します。

住所:三重県北牟婁郡紀北町三浦

◇馬越峠(まごせとうげ)

12話で登場した馬越峠です。世界遺産に登録された「熊野古道」の入口です。ここも実名で記載されていました。作中もこの熊野古道を散策していきますが途中、天狗倉山(てんぐらさん)や天狗岩などの名前も登場します。

住所:三重県北牟婁郡紀北町~尾鷲市

◇河武醸造株式会社

作中14話で登場した、多気町五桂にある銘酒「鉾杉(ほこすぎ)」の蔵元「河武醸造株式会社」はすべて実名で記載されていました。

作中の描画も、周辺も含めかなり再現されています。

住所:三重県多気郡多気町五桂234番地

◇紀伊長島港

17話で登場した紀伊長島港です。こちらも実名で登場しています。

住所:三重県北牟婁郡紀北町長島

鈴鹿サーキットが登場するアニメ|鈴鹿市

『鈴鹿サーキット』は、三重県鈴鹿市にある国際レーシングコースであり、モータースポーツのファンにとっても聖地となっていますが、多くのアニメ・コミックでも度々登場しています。

ここでは、『鈴鹿サーキット』が登場したアニメ・コミックを紹介していきます。


よろしくメカドック

『よろしくメカドック』のストーリーの中の「東日本サーキットグランプリ編」では、「富士スピードウェイ」「筑波サーキット」「鈴鹿サーキット」の3つのサーキットを公道レースで結ぶという前代未聞の大規模レースが行われました。

また『よろしくメカドック』は原作とアニメでの設定や登場車種が変更されたりしていますが、ここではアニメ版を紹介しています。

作品概要

あらすじ

主人公・風見 潤(かざみじゅん)は、自動車のチューニングショップ「メカドック」の技術者で、レースイベントではドライバーも務める熱血漢。

カスタムした市販車の様々なレースに参加し、ライバルチームとの激闘を繰り広げながらストーリーは進んでいきます。

バリバリ伝説

『バリバリ伝説』は週刊マガジンで連載されたバイクレーサーの漫画ですが、ここではOVAで発売された『バリバリ伝説 Part2 鈴鹿編』を紹介します。

作品概要

  • 制作会社    スタジオぴえろ
  • 監督      池上誉優 (いけがみよしすぐ)
  • 脚本        渡辺麻実(わたなべまみ)
  • 原作        しげの秀一(しげのしゅういち)
  • 発売日    198612月      

       

あらすじ

主人公・巨摩 郡(こまぐん)と奥多摩街道の峠バトルの出会いからライバル関係の聖秀吉(ひじりひでよし)がペアを組んで、鈴鹿4時間耐久レースに参加することになります。

反目し合う2人がチームメンバーとして、「鈴鹿サーキット」の耐久レースに挑みます。

F(エフ)

F』はビッグコミックスピリッツに連載され、アニメ化されました。主人公・赤木軍馬(あかぎぐんま)F1レーサーを目指す中で『鈴鹿サーキット』が何度か登場します。

作品概要

  • 制作会社    フジテレビ・キティフィルム
  • 監督      真下耕一(ましたこういち)
  • 脚本        高屋敷秀夫(たかやしきひでお)
  • 原作        六田 登(ろくだのぼる)
  • 放送期間      19883月~12
  • 話数        全31話   

          

あらすじ

赤木グループの創業者である赤木総一郎とその妾(めかけ)の子である主人公・赤木軍馬との親子の確執を描きながら、F1レーサーを目指すこととなる軍馬の物語が始まります。

家族・友人・恋人・ライバルと様々な人間模様も描かれています。

まとめ

今回は三重県が舞台・聖地となっているアニメ・コミック厳選4作品+鈴鹿サーキットが登場する作品を紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

自分の好きなアニメ・コミックの世界とリンクすることができる「聖地巡礼」は、ファンにとっての楽しみのひとつです。

紹介した場所以外にも、まだまだ「聖地」となる場所が存在すると思います。「聖地巡礼」に訪れたらそんな場所を自分で探してみるのも楽しみのひとつではないでしょうか。

機会がありましたら、自分のお気に入りのアニメ・コミックの「聖地」に足を運んでみて下さい。

こちらの記事を読んで、紹介したアニメ・コミックに少しでも興味を持っていただけたのなら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





参照

『半分の月がのぼる空』公式サイト

『凪のあすから』公式サイト

【聖地巡礼】「徒然日和」の聖地巡礼へ行ってきた

「徒然日和」聖地に行ってみた

人は島嶼にあらず


ライター:たまぽん通信編集部 呉東 和虎

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