2023/02/17

スポーツ

WBC2023(ワールド・ベースボール・クラシック)侍ジャパン・野球日本代表メンバーの出身地・出身校は?プロフィールとゆかりのある都道府県別に詳しく解説!

野球ファンは、心待ちにしているWBC2023(ワールド・ベースボール・クラシック)が

いよいよ開催されます!

コロナ禍の延期も重なり、今回は久しぶりの開催となる WBC2023(ワールド・ベースボール・クラシック)は、多くの期待が寄せられ、注目を浴びています。

中でも、豪華な日本の召集メンバー『侍ジャパン』には注目必須!

今回は、侍ジャパン・野球日本代表メンバーの出身地・出身校、プロフィールとゆかりのある都道府県を詳しく解説します。


WBC2023(ワールド・ベースボール・クラシック)とは

アメリカ大リーグ機構(MLB)と、アメリカ大リーグ選手会が主催する各国の野球チームの地域別対抗戦のことです。野球の世界一を決める大会といっても良いでしょう。2016年に始まったWBCは、4年ごとに開催されています。2017年以降は、コロナの影響で残念ながら延期に。今回は久しぶりの開催となり、各国でも注目を浴びています。

そして、日本は今までに2回優勝しており、今期の成績にも期待が集まっています。

歴史

2006年に第1回大会として始まったWBC。2009年の第2回大会以降は、4年に1度の開催が発表され、2013年(第3回大会)2017年(第4回大会)と開催されました。コロナの影響で延期になった大会もありましたが、2023年、2026年の開催が発表されています。オリンピックから、野球の競技がなくなってしまったことを受け、それに変わる国際大会の1つとして、育てていきたいという思いも込められています。

歴史はまだ浅いですが「野球の魅力を世界に伝えていきたい」という、熱い思いの元、始まった大会となっています。

ルール

予選、本大会で多少異なるルールもありますが、大きく注目するべきルールは、指名打者制(DH)でしょう。

WBC2023(ワールド・ベースボール・クラシック)でも、同一選手による先発投手と、指名打者の兼任が可能となっています。通称「大谷ルール」と呼ばれており、今大会の注目選手の1人、野球の二刀流(ピッチャーとバッター両方で活躍している)大谷翔平選手の活躍を後押しするルールの1つです。

また、投球制限も試合観戦のポイントです。投球数によって、次回登板できる試合までの日数が変わるルールもあります。選手のローテーション方法に大きく関わるため、観戦する時には覚えておきたいですね。

監督は栗山英樹さん

監督の栗山英樹さんは、東京都小平市出身です。

現役時代はヤクルトスワローズの選手として活躍し、引退後は野球解説者やスポーツキャスターを経験。2012年から北海道日本ハムファイターズの監督を球団最長の10年間経験しています。その後、2021年に野球日本代表監督に就任しました。

また、栗山英樹監督は、国立大学出身で、大学教授の経験もある珍しい経歴の持ち主です。野球への熱い思いはもちろんのこと、この異色の経歴は日本プロ野球界、史上初めてのものとなっています。

侍ジャパン日本代表召集メンバー|ゆかりのある都道府県情報とともに紹介!

ここからは、WBC2023(ワールド・ベースボール・クラシック)侍ジャパンの日本代表召集メンバーについて、ポジション順にご紹介します。

魅力溢れる侍ジャパンメンバーのゆかりの地とはどこでしょうか?

※年齢は2023年2月時点の情報

ダルビッシュ有(ダルビッシュ ゆう)選手|大阪府出身

  • ポジション:投手
  • 所属チーム:MLBのサンディエゴ・パドレス
  • 生年月日:1986年8月16日(36歳)
  • 出身地:大阪府羽曳野市
  • 出身校:東北高等学校


今回は3大会ぶりのWBC出場となるダルビッシュ有選手。

甲子園でもその名を轟かせ、現在はメジャーリーグで活躍するピッチャーです。

そんなダルビッシュ有選手の記念館『SPACE11 DARVISH MUSEUM』が兵庫県・神戸市にあるのをご存じでしょうか。地元は大阪、出身高校は仙台で、一見関係なさそうな神戸ですが、実はゆかりがあるそう。幼い頃にダルビッシュ有選手が父親とともに訪れていた外国スポーツクラブ「KR&AC」が神戸にあるのです。ダルビッシュ有選手の原点が神戸だったとは意外ですね!

大谷翔平(おおたに しょうへい)選手|岩手県出身

  • ポジション:投手、外野手、指名打者
  • 所属チーム:MLB ロサンゼルス・エンゼルス
  • 生年月日:1994年7月5日(28歳)
  • 出身地:岩手県水沢市(現:奥州市)
  • 出身校:花巻東高等学校(岩手県)


先発投手で出場した後に、投手を交代しても野手として守備につき、打者としても活躍できる。『二刀流』と言われるそのスタイルは、大谷翔平選手ならではのものです。

そして、出身校のある岩手県が人生に大きな影響を与えたゆかりの地の1つでしょう。

大谷選手が中学校3年生の時に、高校野球界だけではなく、日本も世界も騒がせていた、同じ花巻東高校出身の野球選手の菊池雄星選手。その姿に大きな感銘を受け、菊池選手に憧れを抱き、花巻東高校を目指したとのこと。素敵なエピソードですね。

佐々木朗希(ささき ろうき)選手|岩手県出身

  • ポジション:投手
  • 所属チーム:千葉ロッテマリーンズ
  • 生年月日:2001年11月3日(21際)
  • 出身地:岩手県陸前高田市
  • 出身校:岩手県立大船渡高等学校


『令和の怪物』の愛称で親しまれる、佐々木朗希選手。

プロでは最速164キロを超える球速をたたき出し、日本プロ野球史上最年少で完全試合を達成しました。

佐々木朗希選手は、9歳の時に東日本大震災で被災をした経験があります。被災した本人にしかわからない、複雑な思いもある中で、佐々木選手は、過酷な環境の中で野球を楽しむ気持ちを忘れませんでした。

また、『地元への恩返し』として、活躍していきたいと語っています。

そして、なんとも不思議なご縁で、震災後の岩手県沿岸地域を対象とした野球大会の決勝で戦った球場が、現在のZOZOマリンスタジアムとのこと。子ども時代に、佐々木朗希選手が現在所属する千葉ロッテマリーンズの本拠地に出向いていたとは、不思議な縁を感じますね。

今永昇太(いまなが しょうた)選手|福岡県出身

  • ポジション:投手
  • 所属チーム:横浜DeNAベイスターズ
  • 生年月日1993年9月1日(29歳)
  • 出身地:福岡県北九州市八幡西区
  • 出身校:駒澤大学/福岡県立北筑高等学校


横浜DeNAベイスターズとして、初のノーヒットノーランを達成した左投手です。

中学校時代は、身体が小さく強豪校からのスカウトがなかったため、地元の公立校・福岡県立北筑高等学校へ入学しました。その時の経験を胸に、現在も高校当時の監督の言葉をグラブに刻んでいます。

野球選手としては珍しい、北九州市特命大使(スポーツ大使)に任命され、出身地である福岡県北九州市はゆかりの地の1つとなっています。

山本由伸(やまもと よしのぶ)選手|岡山県出身

  • ポジション:投手
  • 所属チーム:オリックス・バッファローズ
  • 生年月日:1998年8月17日(24歳)
  • 出身地:岡山県備前市
  • 出身校:都城高等学校


2021年、2022年と2年連続史上初の投手5冠を達成した山本由伸選手。

地元愛が強い山本由伸選手は、故郷の岡山県備前市への帰省はもちろん、遠征で車窓の窓から景色を見るだけでも落ちつくと語っています。

そして、さらに地元で気に入っている場所が

老舗食堂の『大阪屋』(岡山県備前市)です。

大好物が焼肉だという山本由伸選手は『大阪屋』の焼肉定食が大好きとのこと。地元ならではのエピソードですね。

村上宗隆(むらかみ むねたか)選手|熊本県出身

  • ポジション:内野手
  • 所属チーム:東京ヤクルトスワローズ
  • 生年月日:2000年2月2日(23歳)
  • 出身地:熊本県熊本市東区
  • 出身校:九州学院高等学校


『村神様』の愛称で知られる村上宗隆選手。日本人最多の56号ホームランを打った記憶がまだ新しい方も多いでしょう。

野球技術はもちろんのこと、若いながらも物怖じせず、高いコミュニケーション能力から、先輩選手たちからも可愛がられているムードメーカー的存在です。

その原点は、出身校のある九州学院高等学校(熊本県熊本市)で過ごした経験。野球部内は伸び伸びとした穏やかな雰囲気で、厳しい上下関係はなかったそう。同高校で2学年先輩の伊勢大夢選手(横浜DeNAベイスターズ)にもタメ口で話すことで話題になりました。

伸び伸びとした環境下で野球ができたからこそ、今の『村神様』がいるのでしょう。

牧秀悟(まき しゅうご)選手|長野県出身

  • ポジション:内野手
  • 所属チーム:横浜DeNAベイスターズ
  • 生年月日:1998年4月21日(24歳)
  • 出身地:長野県中野市
  • 出身校:中央大学/松本第一高等学校


2021年特別新人賞、2022年ベストナイン賞も受賞している牧秀悟選手。

高校までは地元、信州で過ごしています。

小学校1年生から、地元の少年野球チームに所属しました。2年生ながら4番を任されましたが、思うように打てず...。共働きの両親にかわり、祖父が庭にネットを張って、毎日練習ができるようにしたという心温まるエピソードがあります。

また、牧秀悟選手のご実家は美容室を営んでいるとのこと。帰省するたびに、お母様にカットしてもらっているというほっこりエピソードもあります。地元、長野県中野市にゆかりの深い選手です。

山田哲人(やまだ てつと)選手|兵庫県出身

  • ポジション:内野手
  • 所属チーム:東京ヤクルトスワローズ
  • 生年月日:1992年7月16日(30歳)
  • 出身地:兵庫県豊岡市
  • 出身校:履正社高等学校


オリンピック、WBCともに出場経験のある選手です。日本人右打者シーズン最多安打記録の保持者である山田哲人選手。

実は、愛媛県松山市の温泉宿にゆかりがあります。

市中心部から少し離れた緑豊かな山間にある『権現温泉』。毎年1月に『温泉組』と呼ばれる数人の選手が、この温泉宿に寝泊りをしながら、自主トレをしているそうです。そのメンバーの1人が山田哲人選手です。

旅館には、選手達のサインなども飾られており、関係の深さを感じさせてくれます。

中野拓夢(なかの たくむ)選手|山形県出身

  • ポジション:内野手
  • 所属チーム:阪神タイガース
  • 生年月日:1996年6月28日(26歳)
  • 出身地:山形県天童市
  • 出身校:東北福祉大学/日本大学山形高等学校


歴代最高盗塁成功率記録をプロ1年目で塗り替えた盗塁王です。足の速さが武器の中野拓夢選手は守備範囲も広いことで有名です。

小学校時代は軟式野球から、硬式野球をしたいと山形リトルシニアのチームへ。

その時から上手くプレーができないと黙々と自分の納得するスタイルだったそう。

地元に帰ると、山形リトルシニアの後輩たちにメッセージを「強い気持ちをもって目標を達成してください」とメッセージを送ったそうです。野球の原点のゆかりの地は、地元山形県にあるのかもしれませんね。

岡本和真(おかもと かずま)選手|奈良県出身

  • ポジション:内野手
  • 所属チーム:読売ジャイアンツ
  • 生年月日:1996年6月30日(26歳)
  • 出身地:奈良県五條市
  • 出身校:智辯学園高等学校


第20代読売巨人軍のキャプテンを務める岡本和真選手。華麗なバッティングセンスで、本塁打と打点王の2冠を達成したこともあります。

そんな、岡本和真選手のゆかりある地は、智辯学園高等学校のある奈良県五條市。

地元の野球強豪校であり、幼い時からの憧れを持っていたそう。高校時代にも多くの本塁打を打ち、ずば抜けた才能を発揮していました。

高校から遠くの強豪校に進学する人も多い中、地元の強豪校を選んだ岡本選手には、地元愛を感じますね。

吉田正尚(よしだ まさたか)選手|福井県出身

  • ポジション:外野手
  • 所属チーム:MLBのボストン・レッドソックス
  • 生年月日:1993年7月15日
  • 出身地:福井県福井市
  • 出身校:青山学院大学/敦賀気比高校


少年時代より、メジャーリーグに憧れを抱いていた吉田正尚選手。2022年にMLBのレッドソックスと契約を結びました。

そして、自身の野球の原点は「(高校時代までを過ごした)福井」と語っています。プロになってからも、自身が所属していた少年野球チーム(鯖江ボーイズ)の後輩と共に自主トレーニングをすることもあるそう。昔からの地元のつながりを大切にしているのでしょう。「故郷に恩返しをしたい」と話しており、吉田正尚選手にとって、福井は大切な故郷となっています。


侍ジャパンを応援しよう!

いよいよ3月8日から開催されるWBC2023(ワールド・ベースボール・クラシック)

選手のプロフィールだけではなく、ゆかりの地のエピソードを知ると、さらに親しみが増しますね!

野球ファンの方も、最近興味を持った方も、みんなで侍ジャパンを応援して盛り上がりましょう!


たまぽん通信編集部:ホシノヤユ

【出典元】

出場選手一覧 | 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 

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