2023/03/15
北海道
映画化も決定!「ゴールデンカムイ」聖地巡礼スポット13選〜札幌・小樽・函館・網走〜
北海道の先住民、アイヌが残した大金を巡り明治時代末期に繰り広げられる、サバイバルバトル漫画「ゴールデンカムイ」。
2014年に週刊ジャンプで連載が始まって以来、「金カム」の愛称で多くのファンを魅了し、2022年8月には映画実写化も発表されました。フィクション作品ながら、作中には実在する歴史的建造物も多数登場するため、原作と照らし合わせながら聖地を巡ると楽しいですよ。
この記事では、札幌・小樽・函館・網走と北海道の各地に点在しているゴールデンカムイの聖地を13箇所ご紹介します!
「ゴールデンカムイ」の作品概要
・原作者 野田サトル(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
・単行本 ヤングジャンプ・コミックス
・制作会社 ゴールデンカムイ製作委員会
・監督 難波日登志 すがはらしずたか
・放送期間 第1期:2018年4月9日 - 6月25日、第2期:2018年10月8日 - 12月24日、第3期:2020年10月5日 - 12月21日、第4期:2023年4月 -
・話数 第1〜4期:全12話
・PV: https://www.youtube.com/watch?v=W4qvvpyW80A
「ゴールデンカムイ」のあらすじ
舞台は、明治末期の北海道。
日露戦争での活躍から「不死身の杉元」とも呼ばれた元陸軍兵の杉元は、死んだ戦友の妻・梅子の眼病の治療費を稼ごうと、砂金採りのために北海道に来ていました。そして、アイヌが残したとされる、莫大な埋蔵金が北海道に眠っているという噂を耳にします。
噂によると、埋蔵金は「のっぺら坊」という1人の男にぶん取られ、行方知らずに。その後、死刑囚として網走監獄に投獄されたのっぺら坊は、獄外の仲間に埋蔵金のありかを知らせるため、囚人たちの体に「金塊の場所を記した暗号」を刺青を掘り脱獄させたのでした。
そんな中、突如ヒグマに襲われた杉元は、「アシリパ」と名乗るアイヌの少女に窮地を救われます。アシリパは、「のっぺら坊」に父を殺され、アイヌの埋蔵金も奪われたのでした。
友人の妻を救うために大金を手に入れたい杉元と、父の仇を取りたいアリシパ。利害が一致した2人は、金塊の場所を示した暗号を解くために「刺青人皮」を手に入れようと力を合わせます。
しかし2人の前には、同じく金塊を狙う、第七師団の鶴見篤四郎や、箱館戦争で戦死したとされる土方歳三が立ちはだかり...
次回作も北海道が舞台!?北海道出身、野田サトル先生とは?
ゴールデンカムイの作者、野田サトル先生は、北海道北広島市出身です。
2011年から2012年まで、北海道苫小牧市を舞台にしたアイスホッケー漫画「スピナマラダ!」を週刊ジャンプで連載していました。
その後、開拓期の北海道を舞台にした小説、『銀狼王』を原作に、狩猟漫画を書かないかと編集部から勧められた野田先生。そこで、日露戦争帰りの曽祖父の話と融合して生まれたのが「ゴールデンカムイ」でした。ちなみに、主人公「杉元 佐一」の名は、先生の曽祖父の名前が由来なのだそうです。
2022年にゴールデンカムイが連載を終了し、野田サトル先生は「スピマナラダ!」の連載再開に向けて、苫小牧市を訪れているそうです。(日刊サイゾーより)
北海道を舞台に、また新たな野田サトル作品が楽しめるかもしれません!
モデルとなった聖地13箇所を詳しくご紹介
ここでは、ゴールデンカムイの聖地といわれる13スポットをご紹介します。
道南、道央、道東と散在しているため、1日で全てのエリアを訪れるのは難しいでしょう。エリアを絞って、2泊3日以上で周ることをおすすめします。
1.北海道開拓の村(札幌)
明治から昭和初期にかけての北海道の建築物を、移築や復元して作られた「北海道開拓の村」は、金カムファンには外せない聖地。
土方一派の隠れ家、旧三〼河本そば屋、エディー・ダンの家など、漫画のモデルとなった建物が多数出てきます。特に、単行本6巻の、尾形と土方さんがひげを剃ってもらうシーンで登場する「旧山本理髪店」は、漫画の世界そのままで思わずテンションが上がってしまいます!
住所:〒004-0006 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
2.札幌市時計台(札幌)
観光スポットとしてもお馴染みの「札幌時計台」は、札幌市街が舞台になった切り裂きジャック編で頻繁に登場します。館内への入場料として200円かかりますが、外観の撮影だけであれば外からでも十分楽しめますよ。
住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西2丁目
3.サッポロファクトリー・サッポロビール博物館(札幌)
「札幌麦酒工場」のモデルとなっているのがサッポロファクトリー。
今は、商業施設として営業していますが、大正時代のレトロな雰囲気はそのままです。同じく25〜27巻で戦いの舞台となった「サッポロビール博物館」も徒歩圏内なので、一緒に周ると良いでしょう。
・サッポロファクトリー
住所:〒060-0032 北海道札幌市中央区北2条東4丁目1−2
・サッポロビール博物館
住所:〒065-8633 北海道東区北7条東9丁目1−1
4.日本基督教団 札幌教会(札幌)
札幌の街中に厳かな雰囲気で佇んでいる、石造の教会「日本基督教団 札幌教会」。
27巻で、鶴見中尉がアシリパとソフィアを隠した教会の外観モデルとなりました。明治37年に建てられ、ステンドグラスが美しく光るこの教会は、国の登録有形文化財にも登録されており一見の価値ありです。
住所:〒060-0031 北海道札幌市中央区北1条東1丁目
5.北海道大学植物園(札幌)
緑の建物が印象的な「北海道大学植物園」は、原作8巻で登場する江戸貝くぅん宅のモデルです。
月島が江渡貝くんを踊らせた玄関や、尾形が二階堂達を狙撃した窓など、漫画と合致するスポットも。館内には、ヒグマを始めとする北海道の動物たちの剥製が展示されており、漫画で描かれた江戸貝くぅん宅の世界観を体感できますよ。
住所:〒060-0003 北海道札幌市中央区 北3条西8丁目
6.小樽市鰊御殿(小樽)
原作5巻で、第七師団から逃れるために辺見和雄が杉元を匿ってもらおうとした豪邸として登場する「小樽市鰊御殿」。
明治・大正時代は鰊漁の全盛期で、財を成した網元は豪華な鰊漁舎を作ったのだそうです。小樽市鰊御殿は、積丹の泊村にあった鰊漁舎を移設したもので、北海道有形文化財・鰊漁場建築物にも指定されています。
屋内には、当時の鰊漁師の生活が分かる資料が展示されています。
住所:〒047-0047 北海道小樽市祝津3丁目228
7.小樽浪漫館(小樽)
土方歳三が襲撃をする銀行のモデルとなったのが「小樽浪漫館(旧百十三銀行小樽支店)」。
現在は、ガラス細工やアクセサリーを販売するお土産屋さんとして再利用されています。作品に登場する銀行は、当時の百十三銀行ではなく現在の建物をモデルに描かれているそうです。
住所:〒047-0027 北海道小樽市堺町1−25
8.大正硝子館 本店(小樽)
二階堂に捕まった杉本を前に、第七師団の鶴見が空にピストルを放ち登場するシーン。その背景の建物のモデルとなっているのが「小樽大正硝子館本店」です。
明治39年に建てられた名取高三郎商店を改装し、現在は小樽市内で作られたガラス細工などが展示販売されています。
住所:〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目1−8
9.小樽市総合博物館 本館(小樽)
北海道を代表する50両以上もの鉄道車両が保存・展示されている「小樽市総合博物館」 。
ここには、暗号解読に向けて杉本とアリシパが乗車した蒸気機関車、「しづか号」が展示されています。大迫力のしづか号に、気分が上がること間違いなしです!
住所:〒047-0041 北海道小樽市手宮1丁目3−6
10.小樽新倉屋 花園本店(小樽)
拘束した杉本を前に、鶴見中尉が「甘いものは好きか?」とたずねるシーンで登場する花園団子。
この美味しそうなお団子も実在するのです。小樽名物「花園団子」は、明治28年創業の老舗店「菓匠 小樽新倉屋」でいただくことができますよ。
住所:〒047-0024 北海道小樽市花園1丁目3−1
11.五稜郭公園(函館)
江戸時代末期に幕府が作った西洋式城郭として、函館の人気観光スポットになっている五稜郭。新撰組・土方歳三が最期を迎えた場所としても有名です。
ゴールデンカムイでは、五稜郭を舞台に杉元や土方歳三らの勢力と第七師団とが激しく戦闘を繰り広げます。作中では、五稜郭の構造などについても説明されているため、実際に足を運んでみると臨場感が増しますよ。
住所:〒040-0001 北海道函館市五稜郭町44−2
12.旧ロシア領事館(函館)
函館山山麓の幸坂に建つ旧ロシア領事館は、明治41年に完成した日本初のロシア領事館です。
20巻で、鯉登少尉が少年時代に誘拐された時、彼の三輪車が見つかった場所として登場しました。
外壁の赤と窓枠の白色のコントラストが引き立つ、異国情緒溢れる函館らしい建物です。
住所:〒040-0055 北海道函館市船見町17−3
13.網走監獄(網走)
明治45年に築造され、約東京ドーム3.5個分の敷地面積を持つ網走監獄。放射状に連結した5棟の木造獄舎は、少ない人数で監視するのに適した造りで、国の重要文化財にも指定されています。
博物館網走監獄では、明治時代の囚人たちの生活がマネキンを使ってリアルに再現されています。作中に登場する、白石由竹(よしたけ)のモデルとなった昭和の脱獄王、「白鳥由栄(しらとりよしえ)」の脱獄シーンも必見です。
ゴールデンカムイの作中でも何度も登場する網走監獄は、聖地としては欠かせない場所です。
住所:〒099-2421 北海道網走市呼人1−1
道東にはアイヌの人々が暮らす集落「阿寒湖アイヌコタン」があります。作中でも紹介されるアイヌ民族の暮らしを体験し、知ることができますよ。
北海道の歴史&カルチャーにも触れる!ゴールデンカムイの聖地巡礼
連載を終了してもなお、多くのファンから愛されている「ゴールデンカムイ」。サバイバル、アイヌ、グルメなどの要素がたっぷり詰まったこの漫画は、エンターテイメントとしてはもちろん、北海道の歴史や狩猟文化について学ぶのにもぴったりです。
映画実写化の前に、ぜひ全巻読破し、聖地巡礼に北海道へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
ライター:たまぽん通信編集部 いなば
参考記事
【聖地巡礼】北海道を舞台にした名作アニメ・ドラマ・映画の聖地&ロケ地15カ所を紹介|PREZO(プレゾ)
『ゴールデンカムイ』が超絶面白い!あらすじと人気の秘密に迫る
函館で楽しむ、漫画「ゴールデンカムイ」の世界 - あなたのテーマでディープな函館
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