四国地方の北東部に位置する香川県。

自然豊かで感性を育む環境が揃っている香川県は、多くの人気漫画家ゆかりの地でもあります。

この記事では、香川県に縁深い人気漫画家を9人紹介！

プロフィールや経歴、代表作品を詳しく解説していきます。

植田 まさし｜香川県木田郡｜コボちゃん

プロフィール

・名前             植田 まさし（うえだ まさし）

・生年月日 1947年5月27日 

・活動期間 1971年 -

・ジャンル 4コマ漫画

簡単な経歴

東京都世田谷区に生まれ、香川県木田郡三木町で育った植田まさしは、兄たちから絵を褒められたことをきっかけに出版社へ漫画の持ち込みを開始。

1971年「週刊漫画TIMES増刊号」に「まち・あみち」というペンネームで作品が掲載され漫画家デビューを果たしました。

その後、編集者から「さも昔から漫画家としてやっていました、っていう名前にしてはどうか」と提案され、ペンネームを植田まさしに改名します。

ユニークなキャラクターと独特なセリフまわしが特徴的な植田まさしの作品は、多くの読者を魅了。

1982年からは「読売新聞朝刊」に『コボちゃん』を連載し、さらに人気に拍車をかけました。

『コボちゃん』は2022年4月現在まで連載が続く長寿作品であり、長期間4コマ漫画を書き続けている植田まさしはファンや関係者から「4コマ漫画の巨匠」と呼ばれています。

代表作品

『コボちゃん』『かりあげクン』が代表作品です。

特にコボちゃんは、1992年から1994年までテレビアニメが放送されたほか、1999年には第28回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しました。

寺嶋 裕二｜香川県仲多度郡｜ダイヤのA（ダイヤのエース）

プロフィール

・名前             寺嶋 裕二（てらじま ゆうじ）

・生年月日 1974年5月10日

・活動期間 1999年 -

・ジャンル   少年漫画

・公式Twitter　@diaace_official

簡単な経歴

香川県仲多度郡まんのう町出身の寺嶋裕二は、大学生時代に高橋ヒロシ（たかはしヒロシ）の漫画『クローズ』を読んで自身も漫画家になることを決意。

大学卒業後上京し出版社へ漫画の持ち込みを繰り返しながら、1999年「マガシンFRESH」に『メンバー』という作品が掲載され漫画家デビューしました。

2003年からいくつかの野球漫画を読切作品として発表し感触を掴むと、2006年からは「週刊少年マガジン」にて『ダイヤのA』を連載。

苦悩や葛藤を抱くキャラクターたちが野球を通じて成長していく姿は大きな反響を呼び、シリーズ累計発行部数4000万部を突破する大人気作品となりました。

2022年4月現在は、本作の第2部『ダイヤのA actII』（ダイヤのエース アクトツー）を連載中です。

代表作品

『ダイヤのA』が代表作品です。

本作は講談社漫画賞少年部門を受賞しているほか、テレビアニメ化もされています。

篠丸 のどか｜香川県高松市｜うどんの国の金色毛鞠（うどんのくにのきんいろけまり）

プロフィール

・名前             篠丸 のどか（しのまる のどか）

・生年月日 不明

・活動期間 2012年 -

・ジャンル   少女漫画

・公式Twitter　@nodoka_00

簡単な経歴

香川県高松市出身の篠丸のどかは、高校生だった2003年に「別冊フレンド」から漫画家デビュー。

デビュー後しばらくの間は、高校・大学生活と並行しながら単発で作品発表する日々が続きました。

しかし2012年「月刊コミック＠バンチ」にて、初連載作品『うどんの国の金色毛鞠』をスタートさせると、心温まるハートフルファンタジーに読者人気が殺到します。

香川県を舞台にした本作は2016年にテレビアニメ化もされ、多くのファンを獲得しました。

2022年4月現在は「BELOVE」にて『恋じゃないなら名前をつけて』を連載中です。

代表作品

『うどんの国の金色毛鞠』が代表作品です。

本作に登場するキャラクター・ポコは、香川県より観光大使の一種「うどん県広報部長」に任命されています。

宮尾 岳｜香川県｜並木橋通りアオバ自転車店

プロフィール

・名前             宮尾 岳（みやお がく）

・生年月日 1959年月日不明

・活動期間 1984年 -

・ジャンル   青年漫画

・公式Twitter　@GAKUJIRA

簡単な経歴

香川県出身の宮尾岳は、東京デザイナー学院を卒業後、アニメーターやイラストレーターとして活動。

塗り絵の原画作成や、おもちゃのキャラクターデザインを手掛けていました。

1993年からは漫画家としての活動に重きを置き『みらくる姫ジュビリィ 』『KAZAN』などの作品を精力的に発表して人気を博します。

また、宮尾岳には「自転車愛好家」の一面もあり、1999年からは自身の自転車愛を詰め込んだ作品『並木橋通りアオバ自転車店』の連載を「ヤングキング」にてスタート。

自転車にまつわる「ほのぼのとした日常エピソード」はもちろん「社会問題に切り込んだエピソード」まで幅広く展開する本作は高く評価されました。

2022年4月現在は本作の第4シリーズとなる『アオバ自転車店といこうよ！』を連載中です。

代表作品

『並木橋通りアオバ自転車店』シリーズが代表作品です。

本作の第1シリーズと第2シリーズの前半は文庫化もされています。

喜国 雅彦｜香川県高松市｜傷だらけの天使たち

プロフィール

・名前             喜国 雅彦（きくに まさひこ）

・生年月日 1958年10月17日

・活動期間 1981年 -

・ジャンル   ギャグ漫画・少年漫画

・公式Twitter　@kunikikuni

簡単な経歴

香川県高松市出身の喜国雅彦は、1981年「週刊ヤングジャンプ」に「風雅」というペンネームで作品が掲載され漫画家デビュー。

しかしデビュー後はなかなか連載が掴めず、大学時代の仲間で漫画家のしりあがり寿（しりあがりことぶき）らと集まって「喜国雅彦」の名前で同人誌を刊行します。

その後、発行した同人誌がたまたま「ビッグコミックスピリッツ」編集者の目にとまり評価され、同誌増刊号にてギャグ漫画家として再デビューしました。

1987年「週刊ヤングサンデー」にて『傷だらけの天使たち』を連載すると、シュールなギャグを連発する作風が大ヒット！

1994年からはギャグテイストを封印した青春ラブストーリー『月光の囁き』を連載し、こちらも高い人気を獲得しました。

近年は漫画家業の他にも、音楽活動やエッセイ執筆などマルチな才能を見せています。

代表作品

『傷だらけの天使たち』『月光の囁き』が代表作品です。

『傷だらけの天使たち』は、電子書籍化され近年再評価されています。

入江 亜季｜香川県丸亀市｜乱と灰色の世界（らんとはいいろのせかい）

プロフィール

・名前             入江 亜季（いりえ あき）

・生年月日 不明

・活動期間 2002年 -

・ジャンル   少年漫画・青年漫画

簡単な経歴

香川県丸亀市出身の入江亜季は、2004年「コミックビーム」に『アルベルティーナ』という作品が掲載され漫画家デビュー。

デビュー翌年には同誌で短期連載作品『群青学舎』（ぐんじょうがくしゃ）を発表し、徐々に頭角を現します。

そして2008年「Fellows！」にて『乱と灰色の世界』の連載をスタートさせると、初の長編連載作品にもかかわらず大人気に！

『乱と灰色の世界』連載終了後も『多朗と多由良』『旅』など、次々に作品を発表し高く評価されます。

 2021年からは「青騎士」にて『北北西に曇と往け』を手掛け、2022年4月現在も連載中です。

代表作品

『乱と灰色の世界』が代表作品です。

本作は、2012年文化庁メディア芸術祭マンガ部門において審査委員推薦作品に選ばれました。

日本橋 ヨヲコ｜香川県｜少女ファイト

プロフィール

・名前             日本橋 ヨヲコ（にほんばし ヨヲコ）

・生年月日 1974年10月3日

・活動期間 1996年 -

・ジャンル   青年漫画

・公式サイト　漫画家・日本橋ヨヲコ公式サイト

簡単な経歴

香川県出身の日本橋ヨヲコは、幼少期から漫画家になることを意識するも一歩踏み出せずにいました。

ところが大学2年生のときにたまたま「阪神大震災」で被災し、死を身近に感じるようになります。

被災経験から「人は簡単に死んでしまうから、死ぬまでに自分のやりたかったことをやろう」と考えた日本橋ヨヲコは漫画家になることを決意。

翌年には『爆弾とワタシ』という作品でちばてつや賞ヤング部門の佳作を受賞し、漫画家デビューしました。

デビュー後は『プラスチック解体高校』『極東学園天国』（きょくとうがくえんてんごく）、『G戦場ヘヴンズドア』など、続けざまに作品を発表し瞬く間に存在感を発揮。

2006年からは高校女子バレーボールを題材とした作品『少女ファイト』を「イブニング」にて発表し、2022年4月現在も連載中です。

代表作品

『少女ファイト』が代表作品です。

本作はドラマCDやネットラジオ化もされています。

真鍋 譲治｜香川県高松市｜銀河戦国群雄伝ライ（ぎんがせんごくぐんゆうでんライ）

プロフィール

・名前             真鍋 譲治（まなべ じょうじ）

・生年月日 1964年12月18日

・活動期間 1984年 -

・ジャンル 青年漫画

・公式Twitter　@GLC09BK88PGot7U

簡単な経歴

香川県高松市出身の真鍋譲治は、デザイン専門学生時代に白泉社に作品を持ち込み、1984年に漫画家デビュー。

デビュー翌年には「月刊コミコミ」にて『アウトランダーズ』を連載し、一躍人気漫画家となります。

1989年からは「月刊コミックコンプ」で『銀河戦国群雄伝ライ』を手掛け、こちらも大ヒット作品となりました。

しかし1990年代以降は掲載誌の休刊や作品打ち切りが続き、以降は商業誌と並行して同人誌での活動が増えています。

代表作品

『アウトランダーズ』『銀河戦国群雄伝ライ』が代表作品です。

特に『銀河戦国群雄伝ライ』は、テレビアニメ化やゲーム化もされ、高い人気を獲得しました。

馬頭 ちーめい｜香川県丸亀市｜BREAK-AGE（ブレイクエイジ）

プロフィール

・名前             馬頭 ちーめい（ばとう ちーめい）

・生年月日 不明

・活動期間 1991年 -

・ジャンル   少年漫画

・公式サイト　スタジオねむ・ひみつてちょう

簡単な経歴

馬頭ちーめいは、1991年頃からゲームソフト販売会社が発行する月刊誌「ぱっくんぽっけ」に作品を発表。

独特のデフォルメをきかせた絵柄でギャグ漫画を執筆していました。

1992年からは本格的に商業漫画家としての活動を開始し「月刊アスキーコミック」にて恋愛漫画『BREAK-AGE』の連載を開始。

本作はSFの世界観に恋愛要素をプラスした新感覚の作品で、外伝含め連載期間14年にも及ぶ人気作品となりました。

代表作品

『BREAK-AGE』が代表作品です。

本作はOVA化やコミカライズ化もされ、今なお多くのファンに愛されています。

まとめ

香川県にゆかりのある漫画家9人を紹介しました。

作者のプロフィールを踏まえた上で作品を読むと、新たな発見があるかもしれません。

本記事で気になる漫画家を見つけた方は、ぜひ一度作品を手に取ってみてくださいね。

参考資料

コボちゃん４０周年 :読売新聞オンライン

TVアニメ「ダイヤのA」スペシャルサイト

TVアニメ「うどんの国の金色毛鞠」公式サイト

乱と灰色の世界 1巻 - KADOKAWA

少女ファイト｜イブニング公式サイト

BREAK-AGE - 馬頭 ちーめい | マンガ図書館Z


ライター：たまぽん通信編集部　ごとう　ゆき

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