2023/03/01

沖縄県

沖縄県が舞台・聖地となっているアニメ・漫画を一挙ご紹介!白い砂のアクアトープ・SK∞ エスケーエイト・はいたい七葉 など

アニメやコミックでは、実在する県や町が物語の舞台となっている事が良くありますよね。近年ではとくに作中で再現度の高い街並みが描かれたりしています。

誰が見てもわかる場所から、言われてみて初めてわかる場所までいろいろありますが、ファンにとっては、その場所を見つけることもひとつの楽しみとなっています。

ここでは、沖縄県が物語の舞台となっているアニメやコミックを紹介していきます。


白い砂のアクアトープ|南城市

20217月よりTOKYO MXほかにて放送された、P.A.WORKS製作の完全新作オリジナルアニメーションです。

監督は『黒執事』『凪のあすから』など多数の作品も手掛けた篠原 俊哉。沖縄県南城市の水族館を舞台に2人の少女の絆や心の葛藤、少女たちの夢や成長を描いた青春ストーリーです。

作品概要

あらすじ

沖縄で暮らす18歳の高校生で主人公・海咲 くくるは、夏休みの期間限定で地元にある「がまがま水族館」の館長代理を任されます。水族館は閉館の危機が迫っており悪戦苦闘の日々を送っています。

そしてもう一人の主人公・宮沢 風花もくくると同じ18才。岩手県盛岡市出身で中学生の時に上京してアイドルグループのメンバーとして活動をしていましたが、事務所から解雇され芸能界を引退します。

あてもなく沖縄に旅立った風花は、「がまがま水族館」でくくると運命的な出会いをしました。

夢を失った少女と夢が消えかける少女、この2人が出会い新しい物語が始まります。

舞台となった場所(聖地)


『白い砂のアクアトープ』は沖縄県南城市が舞台となっています。南城市の公式ホームページでも紹介されていて、風花が南城市の観光スポットを紹介しているボイスドラマも視聴可能です。。

作中では、那覇空港や国際通りなども描かれていました。

SK∞ エスケーエイト|那覇市

20211月より朝日放送テレビ・テレビ朝日系列で放送された、ポンズ製作によるテレビアニメ作品です。

原作・監督は京都アニメーション系列のアニメーションドゥワ出身の内海 紘子。沖縄県を舞台に、スケートボードを題材としています。

作品概要

あらすじ

スケートボードが大好きな主人公・喜屋武 暦(きゃん れき)は、高校2年生。そして、カナダから転校してきた馳河 ランガ。

そのころ深夜の沖縄では、閉鎖された廃鉱山で「S(エス)」と呼ばれるスケートボードのレースが開催されていました。そのレースの中でも「ビーフ(決闘)」と呼ばれるルール無用の危険な極秘レースは、多くの人々を熱狂させていました。

レキはライガにスケートボードの楽しさを教え、いつしか2人は「S」の世界に魅了されていきます。スケートボードを通した男の熱い戦いが始まります。

舞台となった場所(聖地)

沖縄県那覇市内でレキとランガの通学ルートで、作中に描かれていた景色と思われる箇所もTwitterでいくつかつぶやかれていました。

また、国際通り、首里城周辺、那覇空港、沖縄県庁なども作中で描かれています。



はいたい七葉|豊見城

201210月より沖縄県の琉球朝日放送だけのローカルで放送された15分の短編アニメです。しかし、2013年からAT-Xで全国放送されました。

20134月からは第2期が沖縄ローカルで放送され、こちらも同年8月から同じくAT-Xにて全国展開されています。

「はいたい」とは沖縄の言葉で、女性が軽いあいさつに使用する言葉です。ちなみに男性は「はいさい」と言います。

作品概要

  • 制作会社                      パッショーネ
  • 監督        木村 寛(きむら ひろし)
  • 公開日(放送期間) 1期:201210月~12

              第2期:20134月~6
  • 話数        第1期:全13

              第2期:全13

あらすじ


中学生の元気な女の子・喜屋武 七葉(きゃん なふぁ)は、おばぁが経営する沖縄そばの店「かめーそば」で手伝いをしながら暮らしています。

七葉は、高校生でエイサーバンドを組んでいる美人の姉・七緒(なお)と、霊の姿が見えるという特別な能力を持った妹・心七(ここな)と暮らしています。

そんな生活の中に、カジュマルの木に住み着く精霊・キジムナーのニーナが現れます。そして同じくキジムナーのラーナ、シーサーの化身・イーナと次々と現れ、不思議で賑やかな生活が繰り広げられていきます。

舞台となった場所(聖地)

『はいたい七葉』の舞台は沖縄県が舞台、七葉が住んでいる地域は限定できませんが6話の東京からの修学旅行生が「かめーそば」に食べに来た時に沖縄の楽しみ方を聞いたときに七葉が「ビーチパーリーだよ」と答えたあと、彼女たちが行ったビーチが「豊崎美らSUNビーチ」がモデルであると思われ、その場に七葉たちがあとから来ていることから「豊見城市」が有力候補です。

また、作中ではワルミ大橋や慶座絶壁 (ギーザバンタ)、美ら海水族館、那覇空港なども確認できます。



はるかなレシーブ|うるま市

2015年から『まんがタイムきららフォワード』にて連載された、作者・如意自在による漫画です。2018年にはテレビアニメ化されAT-XTOKYO MXほかにて放送されました。

沖縄県のビーチを舞台に、女子ビーチバレーを題材に描かれています。アニメ版では原作で描かれなかった沖縄での生活の描画が追加されています。

作品概要

  • 作者                         如意自在(にょいじざい)
  • 出版社       芳文社
  • 掲載誌       まんがタイムきららフォワード
  • 発表期間      201510月~20209
  • 巻数        全10
  • 制作会社                      C2C
  • 監督                             窪岡  俊之(くぼおか としゆき)
  • 脚本        待田  常子(まちだ  とうこ)

  • 公開日(放送期間) 20187月~9
  • 話数        全12
  • PV         『はるかなレシーブ』第1PV

                            『はるかなレシーブ』第2PV


あらすじ

東京都から沖縄県に引っ越してきた高校2年生の主人公・大空 遥(おおぞら はるか)。いつも明るく前向きな遥だが、身長が高いことにコンプレックスを持っていました。

遥の同い年で従姉妹の比嘉 かなたは、逆に身長が伸びなかったせいで大好きなビーチバレーを諦めてしまった過去を持っていました。

そんな2人が、ビーチバレーでペアを組むことに。沖縄の暑いビーチで2人の絆の青春ストーリーが始まります。

舞台となった場所(聖地)

『はるかなレシーブ』は、沖縄県うるま市が舞台となっています。遥が沖縄に着いた時の那覇空港もかなり再現度が高く描かれていました。

遥たちが通う、うるま高校ビーチバレー部の練習拠点となっていたのは「具志川ビーチ」です。そして、うるま高校のモデルとなったのが「沖縄県立前原高校」です。

「クリード西原マリンパーク」内にある「西原きらきらビーチ」も作中で登場、マリンパークの名称は作中でもそのままの名前で表示してありました。

他にも「イオンモール沖縄ライカム」「普天間宮」など作中では多くの場所が、再現度の高く描かれています。

沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる|うるま市



20195月に作者「空 えぐみ」のTwitterにて「沖縄で好きになった子が方言すぎて何言ってるかわからない話」のタイトルで公開されました。

20201月から新潮社のウェブサイトコミック「くらげバンチ」にて連載をスタートしました。作者・空 えぐみは大阪市出身なのですが、祖父が沖縄出身だそうです。そして、この漫画を描くために沖縄に移住しています。

作品概要

  • 作者      空 えぐみ
  • 出版社     新潮社
  • 掲載サイト   くらげバンチ
  • 発表期間    20201月~
  • 巻数      既刊4(20224月現在)
  • PV        コミックス ちむどんどんな発売記念PV


あらすじ

東京都から沖縄県に引っ越してきた主人公・中村 照秋(なかむら てるあき)は転入先の学校で好きな子ができたのですが彼女と「上手く話せない」。好きになった子は喜屋武 ひな(きゃん ひな)、彼女の話す言葉は「うちなーぐち」で何を話しているのかわからないのです。

その「うちなーぐち」をいつも教えてくれる親切なクラスメートで喜屋武の友達・比嘉 夏菜(ひが かな)。でも、じつは照秋と話すきっかけが欲しくて教えていたのです。

南国・沖縄の「うちなーぐち」にスポットをあてた、ほのぼの青春ラブコメディ。この三角関係の行方は・・・。

「うちなーぐち」とは、沖縄で話される方言の総称です。

舞台となった場所(聖地)

『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』の舞台は沖縄県。沖縄県のどこかは明記していないのですが、作者・空 えぐみが沖縄の漫画を描くために期間限定で移住したのがうるま市でした。

移住先での近所の交流が、漫画のエピソードとして描かれていることも多いらしく、舞台はうるま市なのかもしれません。

実際に漫画と見比べてみると、モデルとなった場所を見つける事ができるかもしれません。

南国トムソーヤ|波照間島

2011年から『月刊コミック@バンチ』で連載された『南国トムソーヤ』は、作者・うめによって描かれています。

「作者・うめ」は、漫画の原作を小沢 高広が、作画を妹尾 朝子(せお あさこ)が担当した男女ユニットの漫画家名です。またこの2人は夫婦でもあります。

『南国トムソーヤ』は沖縄のさらに南にある最果ての島「羽照那島(はてなじま)」という架空の島を舞台にした少年たちの物語が描かれています。

ですが「羽照那島(はてなじま)」は完全に架空の島なのではなく、沖縄県八重山郡竹富町にある「波照間島」がモデルとなっています。

作品概要

  • 作者      うめ(原作・小沢高広&作画・妹尾朝子)
  • 出版社     新潮社
  • 掲載雑誌    月刊コミック@バンチ
  • 発表期間    20116月~20146
  • 巻数      全3


あらすじ

主人公・狩野 千春(かのう ちはる)は、東京育ちの小学5年生。幼いころ亡き母から彼女が一番好きだった歌の話を聞いたときに「男の子にとって大切なのは、夏休みの宿題を7月中に終わらせることじゃない。誰よりも遠くへ行くことだ。っていう歌よ」という言葉に導かれるようにやってきた、最果ての島「羽照那島」。

そこで出会った同い年の島の少年・我那覇 竜胆(がなは りんどう)、同じくクラスメイトで島のツカサを務める一族の少女・与那嶺 ナミ(よなみね なみ)

この3人を中心に物語は進行していきます。



舞台となった場所(聖地)

『南国トムソーヤ』は、波照間島が舞台となっているために、実際の島内の景色が所々で描かれています。現地に行ってみて漫画と見比べればもっと多くの景色を見つけることができるかもしれません。

まとめ

沖縄県が舞台のアニメ・コミック【まとめ】ということで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

沖縄で使われる言葉「うちなーぐち」。県外在住の人にとっては聞いたことがある言葉から、まったく意味もわからない言葉までいろいろありますが、アニメ・コミックで触れることにより、知れば知るほどにその言葉に親近感が湧いてきます。

現代の日本人は、その地方ごとの言葉(方言)がどんどん薄れていると言われています。ですが、その方言は無くしてはならないもののような気がします。

多くの若者に触れられる機会の多いアニメやコミックで、言葉がこのように扱われることに新鮮さを感じていただけるのではないでしょうか?

機会がありましたら、現地沖縄県まで足を運びアニメ・コミックで感じた沖縄を感じてみて下さい。

楽しんで読んでいただけたのであれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





参照

白い砂のアクアトープ 公式サイト

SK∞ 公式サイト

はいたい七葉 公式サイト

はるかなレシーブ 公式サイト

デイリー新潮 『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』

Walker plus 『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』

ritokei 離島を描く漫画家の島ナイチャー視点① 『南国トムソーヤ』


ライター:たまぽん通信編集部 呉東 和虎

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