2023/04/17
聖地巡礼(アニメ・漫画)
『花咲くいろは』聖地巡礼スポット11選!舞台となった湯涌温泉周辺を紹介
放送開始から10年以上が経過しても、今なお愛され続けているアニメ『花咲くいろは』。
本作に登場する架空の温泉街・湯乃鷺(ゆのさぎ)温泉は、石川県に実在する湯涌(ゆわく)温泉がモデルです。
そのため、湯涌温泉には毎年多くの『花いろ』ファンが足を運び、聖地巡礼しています。
この記事では『花咲くいろは』の聖地、湯涌温泉周辺のスポットを11か所紹介しましょう!
『花咲くいろは』とは?作品概要をチェック!
・制作会社 P.A.WORKS(ピーエーワークス)
・監督 安藤 真裕(あんどう まさひろ)
・脚本 岡田 麿里(おかだ まり)、浦畑 達彦(うらはた たつひこ)、西村 純二(にしむら じゅんじ)ほか
・キャラクターデザイン 岸田 メル(きしだ メル)、関口 可奈味(せきぐち かなみ)
・放送期間 2011年4月~9月
・話数 全26話
『花咲くいろは』は、P.A.WORKSの10周年記念作品として、同社が初めて手掛けた完全オリジナル作品です。
テレビアニメの大ヒットを受け、2013年3月には『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME(ホーム・スウィート・ホーム)』が公開されました。
『花咲くいろは』のあらすじ
松前緒花(まつまえ おはな)は、シングルマザー家庭で育った女子高生。
東京でごく普通の高校生活を送っていた緒花ですが、ある日母から「借金を作った恋人と夜逃げする」と告げられます。
母と一緒に逃げるわけにもいかず、緒花は会ったこともない祖母・四十万スイ(しじま スイ)のもとに身を寄せることに...。
スイは、石川県の湯乃鷺温泉街にある旅館・喜翆荘(きっすいそう)を、女手一つで切り盛りする敏腕女将。
祖母がいる石川県までやって来た緒花は喜翆荘に身を寄せ、スイの指示で仲居見習いとしてアルバイトすることになりました。
慣れない仕事や冷たい態度を取るスイを前にして、現状を恨む緒花。
しかし、旅館従業員をはじめとする多くの人々と出会い、あらゆる経験を積み重ねて、緒花は成長していきます。
『花咲くいろは』の聖地は湯涌温泉(ゆわくおんせん)
湯涌温泉が『花咲くいろは』の聖地になったのは、アニメが放送される約1年前、P.A.WORKSから「作品の舞台にしたい」と相談されたことがきっかけでした。
P.A.WORKSが湯涌温泉を作品舞台に選んだ理由は明かされていませんが、当時の湯涌温泉は利用者が年々減少しており『花咲くいろは』のストーリーと共通点があります。
湯涌温泉観光協会は「アニメの聖地となることでマナーの悪いファンが現れるのでは...」と不安を抱きましたが、温泉の利用客を増やしたいという切実な思いもあり作品舞台になることを承諾。
結果、観光協会が想像していた以上に利用客が増え、湯涌温泉は大いに活気づきました。
また、不安視していたファンのマナーは実際のところとてもよく、中には聖地巡礼のお礼として町のゴミ拾いをしてくれたファンもいたといいます。
ちなみに、湯涌温泉の住所表記は「湯涌田子島町イ、ロ、ハ...」となっており、これが本作のタイトル『花咲くいろは』の由来です。
アニメからお祭りを逆輸入
湯涌温泉は、作中に登場した架空のお祭り「ぼんぼり祭り」を現実世界に取り入れ、再現したことでも有名です。
『花咲くいろは』において、ぼんぼり祭りは一つの重大キーワード。
ぼんぼり祭りは、出雲へ帰る神様が迷子にならないよう、道にぼんぼりを提げて案内する年中行事で、物語のクライマックスにも大きな影響を与えました。
アニメを見た湯涌温泉観光協会は、ぼんぼり祭りを「きれいな祭りだ」と感じ、現実世界での開催を決定。
P.A.WORKSの協力も得ながら約300基のぼんぼりを設置し、アニメさながらの景色を再現したのです。
また「アニメファンだけのイベント」ではなく、あくまで「地域に根付くイベント」にすることにこだわり、アニメ色を控えめにしたことで地元住民からの評価も獲得。
2011年10月に初開催したぼんぼり祭りは、その後湯涌温泉の秋の恒例行事となり、毎年多くのファンや地元住民で盛り上がっています。
『花咲くいろは』聖地巡礼スポット11選
ここからはアニメ『花咲くいろは』に登場する、湯涌温泉周辺の聖地巡礼スポットを紹介していきます!
福神橋
福神橋は、緒花たちが通学するために毎日通っていた橋です。
オープニングや通学シーンでたびたび登場していた橋のため、印象に残っている人も多いはず。
また、福神橋は、緒花と東京在住の幼馴染・種村孝一(たねむら こういち)が会った場所でもあります。
湯の川に架かる福神橋は近くに足湯が楽しめるスポットもあり、のんびり散策するのにぴったりです。
湯涌稲荷神社(ゆわくいなりじんじゃ)
湯涌稲荷神社は、ぼんぼり祭り会場のモデルとなった場所です。
なお、実際のぼんぼり祭りも、湯涌温泉街入口から湯涌稲荷神社を通るように開催されます。
作中、緒花はここで夜逃げした母と話をしました。
豊かな自然の中にたたずむ真っ赤な鳥居が印象的で、神秘的な光景が広がっています。
湯涌稲荷神社は、ぼんぼり祭りの時期が近づくと多くの人でにぎわうので、ゆっくり聖地巡礼したい場合はお祭りシーズンを避けてくださいね。
百楽荘 彩心(ひゃくらくそういろは)
百楽荘 彩心は、喜翠荘のライバル旅館・福屋(ふくや)のモデルです。
緒花のクラスメイト・和倉結名(わくら ゆいな)は、福屋経営者の一人娘でしたよね。
本来の福屋のモデルは秀峰閣(しゅうほうかく)という湯涌温泉の老舗旅館でしたが、秀峰閣は2018年3月に閉館しています。
以降は、跡地で営業している百楽荘 彩心が福屋の聖地になりました。
百楽荘 彩心は、秀峰閣の建物をそのまま利用しており、外観は福屋とそっくりです。
湯涌郵便局
オープニングや劇中の背景に、時たま登場したのが湯涌郵便局。
緒花は、湯涌郵便局前の道を、喜翆荘の板場雑用係・鶴来民子(つるぎ みんこ)とよく歩いていました。
郵便局周辺の景色も作中とよく似ているので、ぜひ散策してみてくださいね。
周囲には豊かな自然や歴史を感じる町並みが広がり、聖地巡礼しながらリフレッシュもできそうです。
金沢湯涌夢二館前
金沢湯涌夢二館は、湯涌温泉にある美術館及び文化施設です。
施設前は広場のように開けた場所になっており、作中では湯乃鷺温泉に訪れた多くの観光客でにぎわっている様子が描かれました。
メインの階段を上がると湯涌稲荷神社に着くので、まとめて聖地巡礼するのがおすすめ。
また、階段の途中には無料の足湯があり、たくさん歩いて疲れた足を癒せます。
西岸駅
西岸駅は、喜翆荘の最寄り駅・湯乃鷺駅のモデルです。
アニメのヒットを受け、ホームに立つ駅名標を本来の「西岸駅」ではなく「湯乃鷺駅」にしてくれているのが特徴。
また、ぼんぼり祭り開催直前になると、駅舎の看板全てが「湯乃鷺駅」になります。
作中の世界観が忠実に再現されており『花咲くいろは』の聖地巡礼には欠かせないフォトスポットです。
駅舎内では、作品のポスターや聖地巡礼ノートが設置され、訪れたファンを歓迎してくれているのも嬉しいポイント。
湯涌散策園
湯涌散策園は、喜翆荘のモデル・白雲楼ホテル(はくうんろうホテル)の跡地に設立された公園です。
白雲楼ホテルは、かつて東洋一と評されるほど豪華で格式高いホテルでしたが、1999年に倒産し2006年に解体されました。
建物はすでに解体済みのため作中に登場した景色は確認できませんが、広大な公園の敷地面積に、豪華な喜翆荘のおもかげを感じられるはずです。
金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学は、緒花たちが通っていた香林高校(こうりんこうこう)のモデルです。
外観や正面玄関が作中と酷似しており、ファンならすぐにピンとくるはず。
ちなみに高校名の香林は、石川県金沢市中心部に位置する「香林坊(こうりんぼう)」という地域名が由来となっています。
近江町市場
近江町市場は、喜翠荘の板前メンバーが毎日のように通っていた市場のモデルです。
狭い小路に約170もの店が並び、金沢の食文化を支えています。
金沢駅から湯涌温泉に向かう道中にあるため、聖地巡礼の途中で立ち寄るのがおすすめ!
犀川大橋(さいがわおおはし)
犀川大橋は、喜翆荘の仲居頭・輪島巴(わじま ともえ)が、原付で通勤する際に通っていた橋です。
また、第8話では、友人の結婚式に向かう喜翆荘の二番板前・宮岸徹(みやぎし とおる)も、犀川大橋を使っていました。
犀川大橋は犀川中流に架かる大きな橋で、国の登録有形文化財にも登録されています。
大和 香林坊店
大和 香林坊店は『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』に登場した金沢市内のデパートです。
緒花のアルバイト仲間・押水菜子(おしみず なこ)は、デパート9階にある屋上プレイランドで、妹の麻奈(まな)を発見しました。
緒花と菜子が駆け抜けたデパートのエレベーターやホールなども劇中と酷似しているので、館内をよく観察してみてくださいね。
まとめ
『花咲くいろは』に登場した、聖地11か所を紹介しました。
本作の聖地は石川県内に集中し、1日で多くのスポットを巡れるのが魅力です。
また、のんびりした風景と温泉に癒されながら聖地巡礼できるのも嬉しいですよね。
毎年10月にはぼんぼり祭りが開催され、『花いろ』ファンなら感動すること間違いなしの盛り上がりを見せているところもポイント。
興味がある方は、ぜひ『花咲くいろは』の世界を感じに、石川県を訪れてみてください。
<参考>
「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」公式サイト
ライター:たまぽん通信編集部 ごとう ゆき
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