2023/04/26

聖地巡礼(アニメ・漫画)

『氷菓』聖地巡礼スポット12選!舞台となった岐阜県高山市を紹介

2012年にアニメ化され、2017年には実写映画化も果たした大人気作品『氷菓(ひょうか)』。

本作に登場する架空都市「神山市」は、岐阜県高山市をモデルにしており、高山市は『氷菓』の聖地として巡礼するファンが後を絶ちません。

この記事では、岐阜県高山市に点在する『氷菓』の聖地巡礼スポットを12か所紹介します。

『氷菓(ひょうか)』とは?作品概要をチェック!

・原作者 米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)

・単行本 角川文庫より既刊6巻(2023年2月現在)

・制作会社  京都アニメーション

・監督 武本 康弘(たけもと やすひろ)

・脚本 賀東 招二(がとう しょうじ)

・放送期間 2012年4月~9月

・話数 全22話+OVA1話

『氷菓』のあらすじ

折木奉太郎(おれき ほうたろう)は、何事にも積極的に関わろうとせず「省エネ主義者」を自称する神山高校の1年生。

ある日奉太郎は、同校出身の姉から「廃部の危機に立たされている古典部に入部せよ」と、もはや指令とも取れる強い勧誘を受けました。

特に断る理由がなかった奉太郎は、部を存続させるため古典部に入部し、一足先に入部していた同学年の千反田える(ちたんだ える)と出会います。

そこに中学からの腐れ縁、福部里志(ふくべ さとし)と伊原摩耶花(いばら まやか)も合流。

部員4名になった古典部は、活動目的は不明のまま、とりあえず廃部の危機を免れました。

そして、えるの強い好奇心がきっかけで、奉太郎たちは日常に潜むさまざまな事件を推理していくことになります。

『氷菓』原作者・米澤穂信(よねざわ ほのぶ)さんとは?


幼いころから小説家志望だった米澤穂信さんは、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞して作家デビュー。

デビュー作ながら『氷菓』は高く評価され「古典部シリーズ」として続編が刊行されることとなりました。

2004年以降は「ラノベ作家」という枠を飛び出し『さよなら妖精』『インシテミル』などの一般向け推理小説も発表。

ライトノベルを読まない読者層の心も掴み、多くの支持を獲得します。

そして2022年には『黒牢城(こくろうじょう)』で第166回直木賞を受賞しました。

『氷菓』の聖地・高山市は米澤穂信さんの出身地


『氷菓』の聖地・岐阜県高山市は、米澤穂信さんの出身地でもあります。

米澤穂信さんは、大学卒業後「2年間だけ小説の夢にチャレンジしたい」と両親を説得して、地元・高山市で書店員をしながら『氷菓』を執筆しました。

『氷菓』の舞台である神山市は小説内で「中部地方にある緑豊かな地方都市」としか書かれていませんが、アニメ化する際のロケハンが岐阜県高山市で行われたことにより聖地確定となり、以後多くのファンが巡礼に訪れています。

『氷菓』の聖地巡礼スポットを紹介


ここからはアニメ『氷菓』に登場する、岐阜県高山市の聖地巡礼スポットを紹介していきます!

まるっとプラザ


まるっとプラザは、高山市周辺の特産品や地域情報を発信するアンテナショップです。

作中に登場した場所ではありませんが、店内には「氷菓交流コーナー」が設けられ、聖地巡礼に訪れたファンのために舞台探訪マップを用意してくれています。


マップは持ち帰って旅の思い出にすることもできるので『氷菓』の聖地巡礼をするなら、まずはまるっとプラザでマップを手に入れるのがおすすめ。


漫画版『氷菓』の作画を担当しているタスクオーナさんや、アニメ声優たちのサイン色紙も飾られており、ファン必見の聖地となっています。

弥生橋

弥生橋はオープニングに登場した宮川に架かる橋です。


人通りもあまり多くない場所なので、ゆっくり聖地巡礼したい人にもおすすめのスポットになっています。


弥生橋は、えるが奉太郎から入部届を受け取った場所でもあり『氷菓』ファンならすぐにピンとくるはず!


しかし、弥生橋の下にクロスするかのようにかかっていた小さな太鼓橋は、豪雨災害により損壊撤去され今はもう見ることができません。

鍛冶橋

鍛冶橋は、弥生橋と同様オープニングに登場した橋です。

高山市街地の中心を流れる宮川に架かる石造りの橋は、オープニングのタイトルバックに使用され目立っていましたよね!

鍛冶橋付近にある交差点や歩道もアニメに登場したので、散策しながら『氷菓』の景色を探してみるのも楽しそうです。

宮川朝市通り

オープニングで古典部メンバー4人がくつろいでいた場所は、宮川朝市通りの河岸です。

里志が上に乗ってバランスを取っていた石の車止めも、アニメに登場した形状のまま存在しています。

宮川朝市は、地元野菜や手作りプリン、工芸品などの露店が毎朝ずらりと並ぶ、活気ある場所。

朝市は正午まで開催されているので、お土産購入のために立ち寄るのもおすすめです。

岐阜県立斐太高等学校

岐阜県立斐太高等学校は、奉太郎たちが通う神山高校のモデルです。


ちなみに、作者・米澤穂信さんの出身校でもあります。


校門の雰囲気から高校周辺の桜並木まで、アニメで忠実に再現されており、ファンならテンションが上がること間違いなし!


ただし、敷地内への立ち入りや生徒の撮影は禁止されているので、外から静かに見学するだけにしてくださいね。

喫茶去かつて

喫茶去かつては、喫茶一二三(ひふみ)のモデルとなった喫茶店です。

第9話のラストで奉太郎は、千反田家と家ぐるみの付き合いがある上級生・入須冬実(いりす ふゆみ)に誘われて、喫茶一二三でお茶を飲みました。

喫茶去かつては、2012年に高山市で『氷菓』のイベントが開催された際、お店の看板を「喫茶一二三」に変更してファンを喜ばせたことも!

聖地巡礼しにきたファンを歓迎してくれており、多くの『氷菓』ファンの癒しの場となっています。

喫茶バグパイプ

喫茶バグパイプは、作中に登場した喫茶店・パイナップルサンドのモデルとなった場所です。

第2話、えるはこのお店で奉太郎に氷菓事件の解決をお願いしました。

個性的な外観はもちろん、情緒たっぷりの店内もアニメのままで、写真映えもばっちり!

作中に登場した「ウインナーココア」「ブレンド」も実在するメニューなので、えると奉太郎になりきって頼んでみてはいかがでしょうか。

喫茶去かつてからも近いので、聖地をハシゴしてもいいですね。

平湯民俗館(平湯の湯)

平湯の湯は、奥飛騨温泉郷の平湯民俗館に併設された公衆露天風呂です。


第7話、古典部メンバーは平湯の湯で夏合宿を開催しました。


平湯民俗館の外観はもちろん、脱衣所をはじめとする館内も忠実に再現されており、なんと浴場にあるケロリンの洗面器もアニメのまま!


平湯の湯は、四季折々の美しい自然と温泉を同時に楽しめる、癒し効果の高い聖地です。


ただし、タオルや石鹸等は備え付けがないので自分で用意してくださいね。

山荘湯乃里

山荘湯乃里は、夏合宿をした古典部メンバーが宿泊した宿のモデルです。

なお、山荘湯乃里へ行く際は古典部メンバーたちも乗った濃飛バスを利用すると、さらに作品世界を体験できますよ!

山荘湯乃里は、アニメ放送後に館内リニューアルを行い外観がきれいになっていますが、おもかげは残っています。

非常にリーズナブルな宿なので、実際に宿泊してみるのもおすすめです。

平湯の湯から近く徒歩数分で行ける距離のため、ぜひ奉太郎たちと同じように歩いてみてください。

煥章館(かんしょうかん)


煥章館は、神山市図書館のモデルとなった公立図書館です。


第18話で奉太郎とえるは、調べものをするために神山市図書館を訪れていましたよね。


印象的な外観や館内のひまわりのステンドグラスなどは、作中でもひときわ目立っていました。


飛騨地方最初の近代学校として建てられた煥章館は、フランス建築を参考にしており、美しくモダンな雰囲気が漂っています。

日枝神社

日枝神社は、オープニングと第20話に登場した荒楠神社(あれくすじんじゃ)のモデルです。

第20話では、奉太郎とえるが初詣に訪れました。

また、荒楠神社は、占い研究会のたった1人の部員にして部長・十文字かほ(じゅうもんじ かほ)の実家でもありましたよね。

毎年4月14日・15日になると日枝神社では、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「春の高山祭」というお祭りが開催されるので、お祭り開催日に合わせていくのもおすすめ。

臥龍桜(がりゅうざくら)


臥龍桜は、第22話に登場する桜の木のモデルです。


アニメ最終話に登場した臥龍桜はとても印象的で、ラストシーンに見事な花を添えました。


臥龍桜は、枝張り30メートル、高さ20メートルに及ぶ樹齢1100年余りのエドヒガンザクラの大樹で、国の天然記念物にも指定されています。


4月の中旬から下旬ごろが見頃なので、満開の時期に合わせていくとアニメ同様の景色を堪能できるはずです。

まとめ

『氷菓』に登場した、聖地12か所を紹介しました。

本作の聖地である岐阜県高山市は、豊かな自然と歴史を感じる街並みのコントラストが美しく、聖地巡礼を兼ねた小旅行先にもぴったり。

市内のいたるところに『氷菓』の聖地が存在するため、ファンなら歩いているだけでわくわくできるでしょう。

地元住民にも配慮しマナーある行動を心掛けつつ、ぜひ聖地巡礼の旅を楽しんでみてくださいね!



<参考>

TVアニメ「氷菓」京アニサイト | 京都アニメーション

米澤穂信 (@honobu_yonezawa) / Twitter

飛騨高山観光公式サイト



ライター:たまぽん通信編集部 ごとうゆき

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