漫画のタイトルや作品は知っていても、作者の情報までは知らなかったりしますよね？
今回は、沖縄県出身の有名漫画家と、その漫画家の代表作品を紹介していきます。

作者の出身県を知ることで、漫画の中での新しい発見や何か気付きがあるかもしれません。また、地元だったり何らかの関わりがある地域だったりすると、今までよりもその作者を応援したくなってしまうものです。

それでは、沖縄大好きな筆者が順に紹介していきます。

山原 義人｜那覇市｜『龍狼伝』

プロフィール

・名前：　　　　山原 義人(やまはら よしと)

・生年月日：　 1963年6月24日

・活動期間：　　1993年～

・ジャンル：　　少年漫画

簡単な経歴

沖縄県那覇市で生まれ、手塚治虫に憧れて漫画家を志します。大学を卒業後に上京し、漫画家・長岡ひろしのアシスタントとなりました。その後、1992年『月刊少年マガジン』チャレンジ大賞に入選を果たし、'93年から同誌で漫画家としてデビューします。

 代表作はデビュー作でもある『龍狼伝』です。その後『龍狼伝 中原繚乱編」「龍狼伝 王覇立国編』へと続きます。

代表作品

『龍狼伝』

1993年に『月刊少年マガジン』にて連載がスタートします。

主人公・天地 志狼とヒロイン・泉 真澄は幼馴染。修学旅行で飛行機で中国に向かう途中、突如現れた龍に飲み込まれた２人は、機内から姿を消してしまいます。

2人が姿を現した場所は、西暦207年の中国。あの「三国志の時代」にタイムスリップしてしまっていたのです。

劉備軍に「竜の子」として招き入れられた2人、ここから物語はスタートします。

 

 島袋 光年｜那覇市｜『世紀末リーダー伝たけし!』

プロフィール

・名前：　　　　島袋 光年(しまぶくろ みつとし)

・生年月日： 　 1975年5月19日

・活動期間：　　1997年～2002年

　　　 　2004年～

・ジャンル：　　少年漫画

簡単な経歴

沖縄県那覇市出身で、1995年に『発見!!友達いないいない部』が第43回赤塚賞の佳作を受賞、'97年に『週刊少年ジャンプ』で『世紀末リーダー伝たけし!』で連載を開始します。作品は大人気となりますが、作者の不祥事により連載が打ち切りとなります。

2004年に『スーパージャンプ』にて『RING』を連載することで漫画家として復帰します。'05年には同誌にて『世紀末リーダー伝たけし!完結編』として連載が再開されました。

代表作としては『世紀末リーダー伝たけし!』『トリコ』などがあります。

 

代表作品

『世紀末リーダー伝たけし!』

島袋光年の連載デビュー作品です。

主人公・たけしはポッポ小学校に通う小学1年生。生まれた時にはすでにヒゲが生えていて、生後2日で歩いていたという。

リーダー的存在であった今は亡き父に憧れ、彼は最高の「リーダー的存在」を志していました。そんなたけしの物語が始まります。

『トリコ』

2008年より『週刊少年ジャンプ』で連載が開始され、2011年にはTVアニメ化もされた人気漫画です。

世はグルメ時代、未開の味を探求する時代であり、主人公・トリコは美食屋と呼ばれていました。ホテルグルメの若き料理長・小松は「ガララワニ」の捕獲をトリコに依頼します。

トリコの捕獲に同行する小松、そこでトリコの夢は「オレの人生のフルコース」のメニューを完成させることだと聞かされます。

ここからトリコと小松の「最高の食材」と「最高の料理」探しが始まります。

あだちとか(背景画担当：渡嘉敷)｜那覇市｜『ノラガミ』

 

プロフィール

・名前：　　　　渡嘉敷(とかしき) ※本名は不明　　　

・生年月日：　　？？？年11月28日

・活動期間：　　2003年～

・ジャンル：　　少年漫画

簡単な経歴

あだちとかは、キャラクター画担当の安達と、背景画担当の渡嘉敷の女性２人組の漫画家です。渡嘉敷が沖縄県那覇市で生まれました。

加藤元浩、高倉みどり、志水アキラのアシスタントを経て、2003年に『月刊少年マガジン』にて『アライブ-最終進化的少年-』の連載でデビューしました。

代表作には『ノラガミ』があります。

代表作品

『ノラガミ』

2011年から『月刊少年マガジン』にて連載されました。2014年にはTVアニメ化もされている人気漫画です。

主人公・夜ト(やと)は、「デリバリーゴッド」を名乗る神様です。八百万(やおろず)の神々の中でも末端の存在であり、祀られる社(やしろ)もない無名神。自分の社を築くために、賽銭としてもらう依頼料の５円で人々の願いを叶えるべく奮闘します。

そして、そんな夜トが車にひかれそうになるのを助けようとして、自分がひかれてしまい一命をとりとめたものの魂が抜けやすい体質になってしまった、もう一人の主人公・壱岐 ひより(いき ひより)。

この2人とのちに夜トの神器となる少年・雪音(ゆきね)を中心に物語は進行していきます。

 

平本 アキラ | 沖縄県｜『監獄学園』

 

プロフィール

・名前：　　　　平本 アキラ ※本名は不明

・生年月日：        1976年？月？日

・活動期間：　　1995年～

・ジャンル：　　青年漫画・少年漫画

簡単な経歴

1976年に沖縄県で生まれ、1995年に『週刊ヤングマガジン』にて『その友達に疑問あり』が掲載され漫画家としてデビューしました。'98年に同誌で『アゴなしゲンとオレ物語』を連載、2011年には『監獄学園』の連載が始まりました。

2018年には『イブニング』にて『RaW HERO』が連載され、'22年には初の少年誌となる『月刊少年マガジン』にて『ふたりスイッチ』の連載がスタートしました。

代表作として『監獄学園』などがあります。

 

代表作品

『監獄学園』

2011年に『週刊ヤングマガジン』にて連載が開始されました。'13年に講談社漫画賞を受賞し、'15年にはTVアニメ化、同年に主演・中川 大志でTVドラマ化もされた人気作品です。'18年にはミュージカルとしても公演されました。


東京都郊外にある私立八光学園は全寮制の女子高でしたが、この年から共学校へと転換され5人の男子生徒が入学してきました。

主人公・藤野 清志(通称：キヨシ)とガクト、シンゴ、ジョー、アンドレの5人は、入学から１週間たったその日、女子のお風呂を覗こうと計画を実行します。

その計画は失敗に終わり裏生徒会に捕らえられ、ノゾキの罪で懲罰棟に1か月の懲役が命じられます。

裏生徒会とは何なのか？彼らの運命は・・・

 

泉 朝樹 | 沖縄県｜『見える子ちゃん』

プロフィール

・名前：　　　　泉 朝樹(いずみ ともき) ※本名は不明

・生年月日：   1985年10月31日

・活動期間：　　2006年～

・ジャンル：　　少年漫画

簡単な経歴

1985年の沖縄県生まれで、2004年に『CLEANER-クリーナー』で第10回ジャンプ十二傑新人漫画賞で最終選考まで残るが落選。'06年の同誌の同賞にて『ネンドウ』で受賞し、同年の『GO!GO!ジャンプ』に掲載され漫画家としてデビューしました。

その後は、増田 剛(ますだ つよし)などのアシスタント活動をしつつ読み切り作品の掲載を経て、2018年にWeb上で『見える子ちゃん』の連載が開始されました。

代表作は『見える子ちゃん』です。

代表作品

『見える子ちゃん』

2018年に『Comic Walker』にて連載が開始され、2021年にはTVアニメ化もされました。

主人公・四谷 みこは普通の女子高生なのですが、ある時から見えるはずのないものが見えるようになってしまいました。普通の人には見えない、その見えるはずのないものとは世に漂う心霊(幽霊)的な異形の化け物。

彼女がそれを見てとった行動は「見えていない」ふりをすることでした。まるで何も見えていませんと言わんばかりの鮮やかなスルーで、やばい化け物たちとの遭遇をスルーで凌いでいく少女の物語です。

 

岡田 あーみん | 沖縄県｜『お父さんは心配症』

プロフィール

・名前：　　　　岡田 あーみん ※本名は不明

・生年月日：　    1965年8月14日

・活動期間：　　1983年～1997年

・ジャンル：　　少女漫画・ギャグ漫画

簡単な経歴

1965年に沖縄県に生まれ、高校在学中に第162回りぼんNEW漫画スクール準リボン賞を『お父さんは心配症』で受賞します。当時は「米須 あーみん(よねす)」の名で投稿していました。その作品が『りぼん』に掲載されたことで漫画家としてデビューします。

その後「岡田 あーみん」に改名、同作で連載を開始しました。

代表作には、デビュー作品である『お父さんは心配症』などがあります。

 

代表作品

 

『お父さんは心配症』

デビュー作品であり、1983年に読み切りが掲載されたのちに連載されました。その後の'94年には主演・大地 康雄、娘・持田 真樹、娘の彼氏・国分 太一などのキャストでTVドラマ化もされた人気作品です。

本作の主人公・佐々木 光太郎は、妻に先立たれ一人娘の典子を大事に想うあまりに異常なほどの心配症となってしまい、その行動は常識外れで変態的行動を起こします。

娘・典子は、父親の心配症に苦労しながらも、父に感謝の気持ちを忘れないよくできた性格の女子高生です。

そんな2人を中心にドタバタ劇が始まります。

 

なかいま強 | 沖縄県｜『わたるがぴゅん！』

プロフィール

・名前：　　　　仲井真 剛(なかいま つよし)

・生年月日： 　   1960年4月13日

・活動期間：　　1984年～

・ジャンル：　　少年漫画・青年漫画

簡単な経歴

沖縄県出身で、中学・高校・大学と野球に打ち込むほど野球好き(大学は肩を壊し、１年で中退)。上京後、ちばあきおのアシスタントを経て、1984年に『わたるがぴゅん!』で漫画家としてデビューしました。

プロデビュー後も東京都内で執筆活動をしていましたが、'91年からは地元の沖縄県に活動拠点を移しています。

代表作は『わたるがぴゅん!』『うっちゃれ五所瓦』などがあります。

 

代表作品

 

『わたるがぴゅん！』

 

1984年から『月刊少年ジャンプ』にて連載が開始されたデビュー作です。20年もの長い間連載され、2004年に連載が終了しました。

東京都の隅っこにある東和台中学校に、沖縄県から主人公・与那覇 わたるが転校してきました。わたるは、沖縄では数々の騒動を起こしてきた問題児ですが、運動神経は抜群で東和台野球部に興味を持ち、練習や練習試合に勝手に参加します。

練習試合で勝利に繋げたわたるは野球部から勧誘を受けますが拒否、しかし、野球部のマネージャー・関 若葉に一目惚れをしたことによって入部します。

ここから、弱小野球部のひと夏の野球ストーリーが始まります。

八木 教広｜那覇市｜『エンジェル伝説』

 

プロフィール

・名前：　　　　八木 教広(やぎ のりひろ)

・生年月日：　　1968年？月？日

・活動期間：　　1990年～

・ジャンル：　　少年漫画

簡単な経歴

沖縄県那覇市の出身で、1990年の第32回赤塚賞に投稿した『UNDEDMAN』が入選し、同作品で漫画家としてデビューしました。

1993年に『エンジェル伝説』で連載デビューを果たし、活動拠点を沖縄から東京に移しています。

2001年には『CLAYMORE』の連載が開始され、2017年に『蒼穹のアリアドネ』の連載が開始されています。

代表作品としては『エンジェル伝説』『CLAYMORE』『蒼穹のアリアドネ』などがあります。

 

代表作品

 

『エンジェル伝説』

 

1993年から『月刊少年ジャンプ』で2000年までの７年間連載されました。OVA化もされた人気作品です。

主人公・北野 誠一郎は碧空高校に転校してきた1年生です。彼は天使のように純朴で優しい心を持っているのですが、その容姿はまるで悪魔の如き凶悪で恐ろしい顔をしていました。

転入早々に意図せずして碧空高校の番長の座に就くことになります。その後、バスの定期券を拾ったことをきっかけに近隣の不良校として名高い白雲高校ともトラブルになってしまいます。

本人の意思とは関係なく、北野 誠一郎は不良たちから恐れられる「伝説」を次々と作り上げていきます。彼の高校生活はどうなってしまうのでしょうか？

 

『CLAYMORE』

2001年から『月刊少年ジャンプ』で連載されました。'07年に同誌が休刊になったために『ジャンプスクエア』へ移籍して連載が再開されます。

2007年にはTVアニメ化もされた人気作品です。

この世界には妖魔と呼ばれる人外の生物が存在し、それらが人間を捕食する世界。普通の人間には妖魔に対抗する力はなく、妖魔を退治するために「組織」に依頼し「クレイモア」と呼ばれる半人半妖の戦士が派遣されてきます。

「クレイモア」は女性しかおらず、彼女たちを人々は「銀眼の魔女」と呼び、彼女たちを畏怖や嫌悪の目で見るものがほとんどでした。

家族を妖魔に殺された少年ラキ、「クレイモア」のクレアの手により村は救われたが、ラキは村を追放されてしまいす。行き倒れたラキはクレアに救われ、その後クレアと行動を共にすることになります。

「組織」「クレイモア」「妖魔」など数々の謎を秘めたままストーリーは展開していきます。

 

まとめ

沖縄県出身の有名漫画家【まとめ】という事で紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？

作者の出身地を知ることで、改めて見てみると漫画の中での描写やストーリーに隠された何かに気付くこともあるかもしれません。また、興味を持った作品がありましたら是非とも読んでみて下さい。

この記事を読んで、あなたの中で何かプラスになったのであれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ライター：たまぽん通信編集部　呉東　和虎

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