2023/07/31

聖地巡礼(アニメ・漫画)

『ゴジラ』聖地巡礼スポット9選!小笠原諸島の大戸島はどこにある?

生誕70周年を迎える2024年に先駆け、近年ますます注目度が高まっている『ゴジラ』。

ゴジラ作品はただ怪獣同士の戦いを描いているだけでなく、逃げ惑う住民や立ち向かおうとする人々にもスポットが当たっているのが特徴です。

劇中には日本に実在する建物や街並みがたくさん登場していることから、実際にロケ地まで足を運ぶ「聖地巡礼」を行うファンも少なくありません。

この記事では、歴代のゴジラシリーズに登場した、有名な聖地を紹介します。

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ゴジラの作品概要

ゴジラシリーズは通算30作品以上にも及びますが、ここでは元祖である第1作目の作品概要を紹介します。

・制作会社 東宝

・監督 本多 猪四郎(ほんだ いしろう)

・脚本 村田 武雄(むらた たけお)

・原作 香山 滋(かやま しげる)

・特殊技術  円谷 英二(つぶらや えいじ)

・国内公開日 1954年11月3日

・上映時間 97分

・PV  『ゴジラ』 | 予告編 | ゴジラ 第1作目


初めて『ゴジラ』が公開された1954年、映画界において「怪獣映画」というジャンルはメジャーではありませんでした。

しかし、そんな中でも『ゴジラ』は空前の大ヒットを記録し、社会に怪獣ブームを巻き起こします。

その後『ゴジラ』は定期的に続編が制作され、現在まで続く人気シリーズとなりました。

2023年11月3日には、ゴジラ生誕70周年を記念したシリーズ最新作『ゴジラ-1.0(ゴジラ マイナスワン)』が公開予定で、ファンは今から心待ちにしています。

ゴジラシリーズを簡単におさらい

ゴジラシリーズは時代ごとに大きく4つに分類され、キャラクターの特徴や作品の傾向が微妙に異なります。

ここからは、各時代のゴジラを簡単に振り返っていきましょう!

昭和ゴジラ

昭和ゴジラは、ゴジラシリーズの第1作から第15作までを指します。

  • 『ゴジラ』(1954年11月3日公開)
  • 『ゴジラの逆襲』(1955年4月24日公開)
  • 『キングコング対ゴジラ』(1962年8月11日公開)
  • 『モスラ対ゴジラ』(1964年4月29日公開)
  • 『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年12月20日公開)
  • 『怪獣大戦争』(1965年12月19日公開)
  • 『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年12月17日公開)
  • 『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年12月16日公開)
  • 『怪獣総進撃』(1968年8月1日公開)
  • 『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969年12月20日公開)
  • 『ゴジラ対ヘドラ』(1971年7月24日公開)
  • 『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年3月12日公開)
  • 『ゴジラ対メガロ』(1973年3月17日公開)
  • 『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年3月21日公開)
  • 『メカゴジラの逆襲』(1975年3月15日公開)


昭和ゴジラは「敵怪獣との戦い」を重要なコンセプトとしているのが特徴。

シリーズ序盤は核の恐怖の象徴という立ち位置でしたが、シリーズが進むごとに人類の味方として描かれています。

平成ゴジラ

昭和後期に公開されたものも含まれていますが、平成ゴジラはゴジラシリーズの第16作から第22作までを指します。

  • 『ゴジラ』(1984年12月15日公開)
  • 『ゴジラvsビオランテ』(1989年12月16日公開)
  • 『ゴジラvsキングギドラ』(1991年12月14日公開)
  • 『ゴジラvsモスラ』(1992年12月12日公開)
  • 『ゴジラvsメカゴジラ』(1993年12月11日公開)
  • 『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994年12月10日公開)
  • 『ゴジラvsデストロイア』(1995年12月9日公開)


昭和ゴジラは、1984年公開の『ゴジラ』以外のタイトルを全て『ゴジラVS◯◯』としており、対決もののイメージをより強めています。

また、平成ゴジラは「人類の敵」というポジションを一貫していて、昭和ゴジラで後付けされたヒーロー要素はほとんどありません。

ミレニアムゴジラ

ミレニアムゴジラは、ゴジラシリーズの第23作から第28作までを指します。

  • 『ゴジラ2000 ミレニアム』(1999年12月11日公開)
  • 『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』(2000年12月16日公開)
  • 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年12月15日公開)
  • 『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年12月14日公開)
  • 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年12月13日公開)
  • 『ゴジラ FINAL WARS』(2004年12月4日公開)


ミレニアムゴジラは、21世紀に入って再び始動したシリーズのため「21世紀ゴジラ」とも呼ばれています。

続編要素のない一本完結型の作品が多いのが特徴ですが、興行収入が思うように伸びなかったこともあり『ゴジラ FINAL WARS』を最後にシリーズは一旦終了となりました。

それ以降

2014年にハリウッド版『GODZILLA-ゴジラ-』がヒットしたことを受けて、東宝は再びゴジラシリーズを制作すると発表。
ミレニアムゴジラ以降は、単発的に作品発表が継続されています。


  • 『シン・ゴジラ』(2016年7月29日公開)
  • 『ゴジラ-1.0』(2023年11月3日公開予定)

ゴジラの有名な聖地は小笠原諸島

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ゴジラは日本各地で戦いを繰り広げており、全国に聖地が点在していますが、その中でも特に有名なのが小笠原諸島。

第1作目の『ゴジラ』では、小笠原諸島近海で船が次々と救助要請を出しては沈没するところから物語がスタートしており、小笠原諸島は「ゴジラはじまりの地」ともいえます。

制作スタッフは、ゴジラの舞台を小笠原諸島にした明確な理由を明らかにしていません。

ですが、多くのゴジラファンからは「映画に込められた思いが関係しているのでは」といわれています。

というのも、ゴジラは娯楽作品である一方で「反戦・反核」の思いも込められている作品。

特に第1作目の『ゴジラ』はその傾向が強く、脚本を担当した村田武雄さんはラストシーンに「原水爆反対の悲願を込めた」と語っています。

そして、第1作『ゴジラ』が後悔された1954年、小笠原諸島は戦後占領していたアメリカから主権回復はしたものの、まだ米統治下に置かれていたのです。

当時、小笠原諸島を構成する父島や硫黄島には核兵器も配備されていました。

このような理由から、制作陣は反戦・反核の願いを込めて、ゴジラを小笠原諸島に上陸させたのではと考えられています。

三重県の鳥羽市石鏡町(いじかちょう)も聖地

第1作目の『ゴジラ』は、小笠原諸島にあるとされる架空の島・大戸島を舞台に物語が進みます。

三重県にある石鏡町は、そんな大戸島内のモデルとなった場所。

劇中に移る「大戸島の島民」も、ほとんどがエキストラとして起用された石鏡町の住民です。

『ゴジラ』のプロジェクトが始動した当初、大戸島内の撮影は八丈島で行われる予定でした。

しかし、当時の石鏡町は交通の便が発達しておらず陸の孤島とも呼べる状態にあり、その「秘境っぽさ」が大戸島のイメージとリンクしたため、舞台に選ばれたといいます。

ゴジラの聖地巡礼スポット

ここからは、歴代のゴジラシリーズに登場した、聖地となっているスポットを紹介します。

石鏡漁港(いじかぎょこう)

石鏡漁港は、第1作『ゴジラ』でゴジラが日本に初上陸した漁港です。

映画公開から70年が経過し街並みは変わっていますが、浜の地形はほとんど変わらないため今でも劇中の雰囲気を感じられます。

漁港のすぐ近くには、島民がゴジラから逃げ惑うシーンで使用された坂があり、地元住民は「ゴジラ坂」と呼んでいるそうです。

住所:〒517-0026 三重県鳥羽市三重県鳥羽市 310

賀多神社(かたじんじゃ)

賀多神社は、第1作『ゴジラ』で大戸島の神社として登場し、神楽が行われた場所です。

映画に登場した天狗の面は、賀多神社で実際に使用されているものがそのまま使われました。

境内の風景は一部変わったところもありますが、面影は未だに健在。

宮司さんが『ゴジラ』の撮影秘話を話してくれることもあるといい、ゴジラファンに人気の聖地となっています。

住所:〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽2丁目9-1

ニジゲンノモリ ゴジラ迎撃作戦

ニジゲンノモリ ゴジラ迎撃作戦は、実物大ゴジラがいるテーマパークです。

パーク内には、ゴジラの体内にジップラインで侵入するアクティビティや、ゴジラシリーズの資料が見られる博物館などがあり、子供から大人まで楽しめます。

ここでしか買えない限定グッズやオリジナルフードもあり、1日中ゴジラの世界観にどっぷり浸れるでしょう。

住所:〒656-2301 兵庫県淡路市楠本2425番2号

大涌谷(おおわくだに)

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大涌谷は、第25作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』で、小笠原諸島から北上してきたゴジラと妙高山から南下してきたバラゴンとが戦った場所です。

なお、劇中ではゴジラの熱線により、辺り一面が吹き飛びました。

箱根火山が大規模な爆発を起こして生まれた大涌谷は圧巻で、本当にゴジラとバラゴンの戦いの跡地のように見えてきます。

住所:〒250-0500 神奈川県足柄下郡箱根町

三原山 ゴジラ岩

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三原山のゴジラ岩は、溶岩でできたゴジラによく似た岩です。

第16作『ゴジラ』でゴジラは三原山の火口へ落ちますが、三原山はその2年後に大噴火。

その際の溶岩流が、このゴジラ岩を作りました。

ゴジラ岩は「三原山の火口へ落ちた映画のゴジラが復活して姿を現したかのよう」と話題になり、今では遠方や海外からも聖地巡礼に訪れるファンがいます。

住所:〒100-0104 東京都大島町野増

国会議事堂

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国会議事堂は、第1作『ゴジラ』、第3作『キングコング対ゴジラ』、第27作『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』など、数々のゴジラシリーズで破壊されている場所です。

ゴジラの身長は約50メートルであり、これは国会議事堂の高さとほぼ同じ。

国会議事堂は日本を象徴する場所であるうえ、ゴジラの巨大さを表現するのに適していることから、頻繁に登場していると推察されています。

住所:〒100-0014 東京都千代田区永田町1丁目7-1

JR東京駅

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JR東京駅は、第29作『シン・ゴジラ』で最終決戦が行われた場所です。

ここで、日本政府は「ヤシオリ作戦」を展開し、ゴジラを迎撃しました。

また、JR東京駅八重洲北口改札を出てすぐの大丸 東京店周辺は、ゴジラのキルポイントに設定されていた場所。

映画で破壊された街並みと実際の街並みを比較すれば、聖地巡礼がさらに楽しくなるでしょう。

住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目

焼津漁港(やいづぎょこう)

焼津漁港は、第25作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』でゴジラが上陸した港です。

ゴジラは上陸時、近くにいた漁船を次々と沈没させており、第1作目『ゴジラ』の冒頭シーンとよく似ています。

映画にも映っていた港の設備は現在解体されてしまっていますが、近くには新鮮な魚介がお手頃価格で食べられる食堂が多数あり、観光スポットとしても人気です。

住所:〒425-0023 静岡県焼津市新屋438-9

大坂城

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大阪城は、第2作『ゴジラの逆襲』でゴジラとアンギラスが戦った場所です。

ゴジラたちは大阪市街地を次々と破壊しながら戦いを続け、大阪城前で決着をつけました。

なお、劇中で大阪城はアンギラスによって押しつぶされています。

大阪城は他にも、ガメラやウルトラマンシリーズにも登場しており、特撮ファンにとって外せない聖地です。

住所:〒540-0002 大阪府大阪市中区大阪城1-1

まとめ

歴代のゴジラシリーズに登場した聖地を紹介しました。

ゴジラシリーズのロケ地は全国に分散されているので、街並みが映るシーンでは見知った場所が出てこないか注目してみると、さらに作品を楽しめるかもしれません。

また、公開予定の新作『ゴジラ-1.0』の聖地がどこになるのかも気になりますね!

行ってみたいスポットがあったゴジラ好きの方は、ぜひ聖地巡礼してみてください。

<参考>

映画『ゴジラ-1.0』公式サイト

石鏡の漁村・漁港(ゴジラの初上陸地) | スポット・体験 | 伊勢志摩観光ナビ - 伊勢志摩観光コンベンション機構公式サイト

賀多神社

ゴジラ迎撃作戦|【公式】ニジゲンノモリ

大涌谷|箱根町観光協会公式サイト 温泉・旅館・ホテル・観光情報満載!

三原山 - 東京都大島町公式サイト

たまぽん通信編集部:ごとう ゆき

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