2023/07/13
高知県
高知県にゆかりのある有名漫画家8選!代表作も併せて紹介
坂本龍馬や中岡慎太郎、板垣退助など、たくさんの偉人たちを輩出してきた高知県。
また、高知は歴史的偉人だけでなく芸術面においても優れた人材をたくさん輩出しており、多くの漫画家ゆかりの地でもあることから「まんが王国」とも呼ばれています。
今回は、そんな「まんが王国」こと高知出身の漫画家を8人厳選してご紹介!
プロフィールはもちろん、経歴や代表作品を詳しく解説していきます。
やなせ たかし|高知県香美市|アンパンマン
プロフィール
・名前 やなせ たかし
・生年月日 1919年2月6日
・活動期間 1947年 - 2013年
・ジャンル ギャグ漫画・絵本
・公式サイト 香美市立やなせたかし記念館
簡単な経歴
東京都北区生まれ、高知県香美市育ちのやなせたかしは、1947年に兼業漫画家としてデビュー。
老舗百貨店・三越の宣伝部でグラフィックデザイナーをしながら、新聞や雑誌で漫画発表を続け、1953年には専業漫画家となりました。
しかしその後、漫画の仕事が減ったことをきっかけに、少しずつ詩人や絵本作家としての活動を本格化。
1969年には、大人向けの絵本として手掛けた作品『アンパンマン』を子供向けに改作して発表し、幼児層から高く支持されました。
子供たちの猛プッシュを受けた本作は1988年に『それいけ!アンパンマン』というタイトルでアニメ化され、今なお多くの人に愛されています。
代表作品
『アンパンマン』が代表作です。
子供がいないやなせたかしは、アンパンマンを自分と妻の子供とし、アニメ制作にも積極的に携わりました。
また、高知に強い思い入れを持ち、1996年には高知県香美市に「香美市立やなせたかし記念館」を開館しています。
上北 ふたご|高知県高岡郡|プリキュアシリーズ
プロフィール
・名前 上北 ふたご(かみきた ふたご)
・生年月日 1960年8月11日
・活動期間 1989年 -
・ジャンル 少女漫画・ギャグマンガ
・公式Twitter @kamikitafutago
簡単な経歴
高知県高岡郡越知町出身の上北ふたごは、上北実那(みな)・希沙(きさ)で構成された双子の漫画家です。
1989年頃からアニメーター、デザイナーとして活動を始め、1994年「スーパージャンプ」に『大人のないしょ話 〜トビーとエルカのドキドキ日記〜』を発表して漫画家デビュー。
その後は作品発表の場を「なかよし」に移し『きまぐれマタタビシスターズ』『よばれてとびでて!アクビちゃん』などを手掛けます。
2004年からは東堂いづみ(とうどう いづみ)原作の『ふたりはプリキュア』で作画を担当。
2022年2月現在は、アニメのキャラクターデザインの仕事と並行しながら「なかよし」にて『デリシャスパーティ♥プリキュア』を連載中です。
代表作品
『プリキュア』シリーズが代表作です。
初代プリキュアのコミカライズを手掛けて以降、全てのプリキュアシリーズで漫画製作を担当しています。
山田 章博|高知県高知市|十二国記
プロフィール
・名前 山田 章博(やまだ あきひろ)
・生年月日 1957年2月10日
・活動期間 1981年 -
・ジャンル 青年漫画
・公式Twitter 山田章博公式情報サイト
簡単な経歴
高知県高知市出身の山田章博は、大阪経済大学に在学中だった1981年『ぱだんぱだん』で漫画家デビュー。
『ラストコンチネント』『BEAST of EAST』などを連載し、繊細な絵柄と幻想的な内容で人気を博します。
また、小説の挿絵やキャラクターデザインの仕事も積極的に引き受け、1992年、小野不由美の小説『十二国記』で表紙と挿絵を担当すると、瞬く間にイラストレーターとしての知名度も向上!
今では国内外に多くのファンを持つ、日本を代表する漫画家・イラストレーターとなりました。
また、近年は特撮のキャラクター原案、映画のコンセプトデザインなどにも携わり、多才ぶりを発揮しています。
代表作品
漫画なら『BEAST of EAST』、挿絵なら『十二国記』シリーズが代表作です。
『十二国記』は2002年にアニメ化され、山田章博原案のキャラクターが映像化されました。
西原 理恵子|高知県高知市|毎日かあさん
プロフィール
・名前 西原 理恵子(さいばら りえこ)
・生年月日 1964年11月1日
・活動期間 1988年 -
・ジャンル ギャグ漫画・コミックエッセイ
・公式サイト 鳥頭の城 - 漫画家 西原理恵子 公式サイト
簡単な経歴
高知県高知市出身の西原理恵子は、武蔵野美術大学在学中から成人雑誌にイラストカットを寄稿。
そのイラストが小学館の編集者・八巻和弘(やまき かずひろ)の目に留まり、1988年「週刊ヤングサンデー」に『ちくろ幼稚園』が掲載され漫画家デビューしました。
自身の体験をもとにした型破りなエッセイ漫画が得意で、グルメレポ漫画『恨ミシュラン』や、旅行ルポ漫画『鳥頭紀行』などを執筆しブレイクを果たします。
また、2002年からは「毎日新聞朝刊」に『毎日かあさん』の連載をスタート。
自身の子育て経験から生まれた本作は多くの共感を呼び、手塚治虫賞や日本漫画家協会賞参議院議長賞など、数々の賞を受賞しました。
代表作品
『毎日かあさん』『ぼくんち』が代表作です。
特に『毎日かあさん』は、小泉今日子主演で2011年に実写映画化され、第14回上海国際映画祭のアジア新人賞部門で最優秀作品賞を受賞しました。
矢吹 健太朗|高知県高知市|To LOVEる -とらぶる-
プロフィール
・名前 矢吹 健太朗(やぶき けんたろう)
・生年月日 1980年2月4日
・活動期間 1997年 -
・ジャンル 少年漫画
・公式Twitter @yabuki_info
簡単な経歴
高知県高知市出身の矢吹健太朗は、漫画家・小畑健(おばた たけし)のもとでアシスタント経験を積み、高校在学中の1997年に手掛けた『MOON DUST』で漫画家デビュー。
1998年からは「週刊少年ジャンプ」に『邪馬台幻想記(やまとげんそうき)』を連載し、徐々に人気漫画家としての頭角を現します。
そして2006年にハーレムラブコメディ『To LOVEる -とらぶる-』の連載をスタートさせると、過激なお色気描写が話題を集め一躍大ヒット!
本作完結後も『ダーリン・イン・ザ・フランキス』や、松智洋(まつ ともひろ)のライトノベル『迷い猫オーバーラン!』のコミカライズなど、多くの人気作を手掛けます。
2022年2月現在は「週刊少年ジャンプ」にて、ファンタジーラブコメ『あやかしトライアングル』を連載中です。
代表作品
『To LOVEる -とらぶる-』が代表作です。
本作は2007年から2015年の間に計4回もアニメ化されたほか、ドラマCD化やゲーム化もされています。
安倍 夜郎|高知県四万十市|深夜食堂
プロフィール
・名前 安倍 夜郎(あべ やろう)
・生年月日 1963年2月2日
・活動期間 2004年 -
・ジャンル 青年漫画
・公式Twitter 安倍夜郎公式サイト
簡単な経歴
高知県四万十市出身の安倍夜郎は、2003年に手掛けた『山本耳かき店』が第53回小学館新人コミック大賞を受賞し漫画家デビュー。
デビューとほぼ同時にそれまで勤めていたCM制作会社を退職し、専業漫画家となりましたが、なかなかネームが通らず苦悩の2年間を送ります。
しかし、担当編集者から食漫画を描くよう勧められ、2006年から『深夜食堂』を不定期連載すると、人情味あふれるストーリーが徐々に人気を獲得。
2010年には第39回日本漫画家協会賞大賞を受賞し、人気漫画家として確固たる地位を築きました。
なお、本作は2022年2月現在も「ビッグコミックオリジナル」で連載中です。
代表作品
『深夜食堂』が代表作です。
本作は2009年にテレビドラマとなり以後シリーズ化しているほか、2015年と2016年の二度に渡って実写映画化されました。
なお、映画は中国本土でも公開され、国境を超える人気を見せています。
古味 直志|高知県高岡郡|ニセコイ
プロフィール
・名前 古味 直志(こみ なおし)
・生年月日 1986年3月28日
・活動期間 2007年 -
・ジャンル 少年漫画
簡単な経歴
高知県高岡郡津野町出身の古味直志は、専門学校アートカレッジ神戸まんが学科の生徒だった2006年ごろから「週刊少年ジャンプ」に漫画の持ち込みをしていました。
そして2007年『island』という作品が「赤マルジャンプ 2007 WINTER」に掲載され、漫画家デビューを果たします。
その後、思うように連載を獲得できない時期もありましたが、2011年「週刊少年ジャンプ」にてラブコメ作品『ニセコイ』の連載をスタートさせると、王道的設定なのに先が読めないストーリーが話題に!
本作は、コミックス累計発行部数1200万部にも上る大ヒット作品となりました。
代表作品
『ニセコイ』が代表作です。
本作は2014年と2015年にテレビアニメ化されたほか、2018年には中島健人と中条あやみのダブル主演で実写映画化され話題となりました。
くさか 里樹|高知県高岡郡|ヘルプマン!
プロフィール
・名前 くさか 里樹(くさか りき)
・生年月日 1958年6月9日
・活動期間 1980年 -
・ジャンル 少女漫画・青年漫画
・公式Twitter @kusakariki0609
簡単な経歴
高知県高岡郡日高村出身のくさか里樹は、高校卒業後、高知市内の授産施設職員として勤務。
その間もコツコツと漫画投稿を続け、1980年「別冊少女コミック」に『ひとつちがいのさしすせそ』が掲載され漫画家デビューします。
その後は、恋愛漫画を主に手掛けていましたが、2003年には老人介護を題材にした社会派作品『ヘルプマン!』の連載をスタート。
老人介護の現場で起こっている現実を色濃く反映した本作は大きな反響を呼び、2011年には第40回日本漫画家協会賞大賞を受賞しました。
代表作品
「ヘルプマン!」が代表作です。
本作は2010年に舞台化されたほか、2015年には「人権について考える上でヒントになり得るマンガ50作品」に選定されています。
まとめ
「まんが王国」こと高知県の有名漫画家を8人紹介しました。
漫画文化の発展に力を注ぎ、関連施設の開設やイベント実施にも積極的な高知県。
今回は紹介しきれませんでしたが、高知にはまだまだ有名な漫画家がたくさんいるので、よければぜひ調べてみてくださいね!
また、本記事で気になる漫画家を見つけた方は、一度作品を手に取ってみてはいかがでしょうか?
参考資料
TVアニメ「ニセコイ:」公式サイト
ライター:たまぽん通信編集部 ごとう ゆき
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