日本のほぼ中央に位置し「日本のへそ」とも呼ばれる長野県。

広大な土地に豊かな森林と澄んだ水、美しい空気を有する長野県は、多くの人気漫画家を輩出しています。
この記事では、長野県にゆかりのある有名漫画家を9人紹介し、プロフィールや経歴、代表作品を詳しく解説していきます。

武論尊｜長野県佐久市｜北斗の拳

プロフィール

・名前             武論尊（ぶろんそん）

・生年月日 1947年6月16日

・活動期間 1972年 -

・ジャンル   少年漫画

簡単な経歴

長野県佐久市出身の武論尊は、中学卒業と同時に自衛隊生徒として航空自衛隊に入隊。

除隊後は、自衛隊生徒時代の同期で漫画家の本宮ひろ志（もとみや ひろし）のアシスタントを務めます。

しかし、あまり絵がうまくなかったこと、作品制作に必要な資料集めが丁寧だったことから雑誌編集者に「漫画の原作者をやってみてはどうか」と勧められ、漫画原作者となりました。

1972年「週刊少年ジャンプ」で『五郎君登場』を発表し漫画原作者デビューしますが、しばらくは短期打ち切りが続き、苦しい新人時代を過ごします。

ですが1975年『ドーベルマン刑事』で人気を博すと、その後は『北斗の拳』『サンクチュアリ』など大ヒット作を連発。

2022年6月現在は「ビッグコミック増刊号」にて『Too BEAT（ツービート）』の漫画原作を手掛けています。

代表作品

『北斗の拳』が代表作品です。

本作はテレビアニメ、実写映画、パチスロなど、さまざまな形でメディアミックス化され、日本のみならず世界中にファンがいます。

真島 ヒロ｜長野県長野市｜FAIRY TAIL（フェアリーテイル）

プロフィール

・名前             真島 ヒロ（ましま ヒロ）

・生年月日 1977年5月3日

・活動期間 1998年 -

・ジャンル   少年漫画

・公式Twitter　@hiro_mashima

簡単な経歴

長野県長野市出身の真島ヒロは、1998年に第60回週刊少年マガジン新人漫画賞を受賞。

同年「マガジンFRESH」に『BAD BOYS SONG』が掲載され、漫画家デビューを果たしました。

翌年の1999年には「週刊少年マガジン」で初連載作品『RAVE（レイヴ）』を発表し、瞬く間に人気漫画家へと上り詰めます。

『RAVE』が2005年に完結を迎えると、2006年からは同誌で『FAIRY TAIL』の連載をスタート。

本作は世界的ヒットを記録し、全世界累計発行部数7200万部越え、2009年には第33回講談社漫画賞少年部門を受賞しました。

2022年6月現在は、同誌で『EDENS ZERO（エデンズ ゼロ）』を連載中です。

代表作品

『RAVE』『FAIRY TAIL』が代表作品です。

『FAIRY TAIL』は2009年から2019年にかけて3期に渡ってテレビアニメ化され、高い人気を博しました。

高野 苺｜長野県｜orange（オレンジ）

プロフィール

・名前             高野 苺（たかの いちご）

・生年月日 1986年1月11日

・活動期間 2002年 -

・ジャンル   少女漫画

・公式サイト　Choco De Net

簡単な経歴

長野県出身・松本市在住の高野苺は、高校生だった2022年に『START』という作品で漫画家デビュー。

2007年「別冊マーガレット」で連載作品『夢みる太陽』を発表し、徐々に人気漫画家の頭角を現します。

2012年、同誌で長野県を舞台にした連載作品『orange』を手掛けると、SF要素をはらんだ切ない青春ラブストーリーに読者人気が殺到。

本作は世界9か国で翻訳出版され、日本だけにとどまらない人気を見せています。

2022年6月現在は「Webアクション」にて『君になれ』を連載中です。

代表作品

『orange』が代表作品です。

本作はテレビアニメ化のほか、土屋太鳳主演で実写映画化もされました。

おかざき 真里｜長野県上田市｜サプリ

プロフィール

・名前             おかざき 真里（おかざき まり）

・生年月日 1967年6月15日

・活動期間 1988 -

・ジャンル   少女漫画

・公式Twitter　@cafemari

簡単な経歴

長野県上田市出身のおかざき真里は、多摩美術大学卒業後に大手広告代理店の博報堂に入社。

同社でCMプランナーやデザイナーの仕事をしながら漫画を執筆していました。

1994年『バスルーム寓話』という作品で、ぶ～け新人長編部門を受賞し念願の漫画家デビューを果たします。

その後は会社員と漫画家という二足のわらじを履きますが、2000年、結婚を機に博報堂を退職し専業漫画家となりました。

2004年、自身初となる長期連載作品『サプリ』を発表すると、働く女子のリアルな日常に共感が集まり大ヒット！

2017年からは「FEEL YOUNG」で『かしましめし』を手掛け、2022年6月現在も連載中です。

代表作品

『サプリ』が代表作品です。

本作は伊東美咲と亀梨和也のW主演でテレビドラマ化されました。

コージィ 城倉｜長野県｜おれはキャプテン

プロフィール

・名前             コージィ 城倉（コージィ じょうくら）

・生年月日 1963年月日非公表

・活動期間 1989年 -

・ジャンル   青年漫画

簡単な経歴

長野県出身のコージィ城倉は、専門学校卒業後、グラフィックデザイナーとして就職します。

しかし、勤務先の経営状態に危機感を覚え、1989年『男と女のおかしなストーリー』という作品で漫画家デビューしました。

1995年には野球部だった自身の経験を生かしたスポーツ漫画『砂漠の野球部』を発表。

2003年には同じく野球を題材にした作品『おれはキャプテン』を連載し、高く評価されます。

2022年6月現在は「グランドジャンプ」にて『キャプテン2』を連載中です。

また、漫画家として活躍する一方「森高夕次（もりたか ゆうじ）」というペンネームで漫画原作も手掛けています。

代表作品

『おれはキャプテン』が代表作品です。

本作は単行本35巻で完結した後も、続編『ロクダイ』が描かれました。

井浦 秀夫｜長野県上高井郡｜刑事ゆがみ

プロフィール

・名前             井浦 秀夫（いうら ひでお）

・生年月日 1955年月日非公表

・活動期間 1979年 -

・ジャンル   青年漫画

簡単な経歴

長野県上高井郡小布施町出身の井浦秀夫は、漫画家・東海林さだお（しょうじ さだお）のアシスタントを経て、1979年『私は人を殺した』という作品で漫画家デビュー。

デビュー後はテンポのいいコメディ漫画を主に手掛けていましたが、1990年代からは「新興宗教」や「セクシービデオ」を題材に、人間の精神をテーマにした作品を多く手掛けます。

2003年「ビッグコミックオリジナル」で『弁護士のくず』を発表すると、型破りな弁護士の活躍に読者人気が集まりヒット！

本作完結後は『刑事ゆがみ』を連載し、こちらも高く評価されました。

2021年からは同誌で『スティグマ』を発表し、2022年6月現在も連載中です。

代表作品

『刑事ゆがみ』『弁護士のくず』が代表作品です。

両作品ともテレビドラマ化され、人気を集めました。

星野 リリィ｜長野県｜おとめ妖怪 ざくろ

プロフィール

・名前             星野 リリィ（ほしの リリィ）

・生年月日 1978年12月17日

・活動期間 2000年 -

・ジャンル   少女漫画

・公式Twitter　@hoshino_lily

簡単な経歴

長野県出身の星野リリィは、1999年「少年天使」に『ほしいほしい君がほしい』が掲載され漫画家デビュー。

デビュー後しばらくはボーイズラブ作品を主に手掛けていましたが、2006年ごろからは男女の恋愛をテーマにした少女漫画を執筆するようになります。

2006年「コミックバーズ」にて『おとめ妖怪 ざくろ』を連載すると、半妖と人間の恋に注目が集まり一躍人気作品に！

本作は2016年から2022年6月現在まで休載が続いていますが、ファンからの連載再開を望む声が後を絶ちません。

代表作品

『おとめ妖怪 ざくろ』が代表作品です。

本作はテレビアニメ化やパチスロ化、舞台化もされています。

斎藤 けん｜長野県｜天堂家物語（てんどうけものがたり）

プロフィール

・名前             斎藤 けん（さいとう けん）

・生年月日 12月2日

・活動期間 2003年 -

・ジャンル   少女漫画

・公式Twitter　@tendo_family

簡単な経歴

長野県出身の斎藤けんは、2003年「LaLa DX」に『月光スパイス』が掲載され漫画家デビュー。

短期間で読切作品をいくつか発表したのち、同年には『花の名前』で初連載を掴み、徐々に人気を確立します。

2014年、同誌で『天堂家物語』を手掛けると、主人公とヒロインのもどかしい恋愛模様にヤキモキする読者が続出し人気が爆発。

本作は累計発行部数190万部を記録するヒット作となっています。

2022年6月現在は、作品発表の場を「LaLa DX」から「LaLa」に移し、『天堂家物語』を連載中です。

代表作品

『天堂家物語』が代表作品です。

本作は「LaLa」の看板作品の一つであり、ドラマCD化もされています。

伊藤 理佐｜長野県諏訪郡｜おいピータン！！

プロフィール

・名前             伊藤 理佐（いとう りさ）

・生年月日 1969年9月6日

・活動期間 1987年 -

・ジャンル   ギャグ漫画・エッセイ漫画

簡単な経歴

長野県諏訪郡原村出身の伊藤理佐は、高校生だった1987年「月刊ASUKA」にギャグ漫画『おとうさんの休日』が掲載され漫画家デビュー。

高校卒業後は美大生をしながらアシスタントも経験し、漫画の腕を磨きました。

1998年「Kiss」に『おいピータン！！』を連載すると、恋と食をテーマにした作品が一躍話題に！

本作は高く評価され、2005年に講談社漫画賞少女部門を受賞しました。

2006年からは「コーラス」にて『ヒゲぴよ』を連載し、こちらもヒットを記録します。

2022年6月現在は『おいピータン！！』の続編『おいおいピータン！！』を「Kiss」で連載中です。

代表作品

『おいピータン！！』『ヒゲぴよ』が代表作品です。

『おいピータン！！』は「おいハンサム！！」というタイトルで、テレビドラマ化もされました。

まとめ

長野県出身の有名漫画家を9人紹介しました。

作者の出身地や経歴を知ったうえで作品を読むと、新たな気づきが得られるかもしれません。

本記事で気になる漫画家を見つけた方は、ぜひ作品を読んでみてくださいね！

参考資料

北斗の拳 OFFICIAL WEB SITE

TVアニメ「FAIRY TAIL」ファイナルシリーズ 公式サイト

TVアニメ「orange」公式サイト

サプリ - フジテレビ

「おれはキャプテン」既刊・関連作品一覧 - 講談社コミックプラス

刑事ゆがみ - フジテレビ

おとめ妖怪ざくろ公式サイト

天堂家物語｜LaLa [月刊ララ]【白泉社】

おいおいピータン!! - Kiss

ライター：たまぽん通信編集部　ごとう　ゆき

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