2024/01/17

聖地巡礼(映画・ドラマ)

世界自然遺産・小笠原諸島が聖地の人気作品を解説!映画やアニメ、ゲームなど

点在する30余りの島々からなっている小笠原諸島。

優れた景観の自然と特有の生態系を持つ小笠原諸島は、人気映画やゲーム、小説の舞台としてもたびたび取り上げられています。

この記事では世界自然遺産・小笠原諸島が舞台の人気作品を紹介し、作品のあらすじから聖地となっているスポットまで詳しく解説します。

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【映画】ゴジラ|小笠原諸島近海

『ゴジラ』は、日本を代表する怪獣映画シリーズです。シリーズの基盤となる第1作目『ゴジラ』では、小笠原諸島にあるとされる架空の島・大戸島が物語の舞台となりました。

作品概要

・制作会社 東宝

・監督 本多 猪四郎(ほんだ いしろう)

・脚本 村田 武雄(むらた たけお)

・原作 香山 滋(かやま しげる)

・特殊技術  円谷 英二(つぶらや えいじ)

・国内公開日 1954年11月3日

・上映時間 97分

・PV  『ゴジラ』 | 予告編 | ゴジラ 第1作目

簡単なあらすじ

1954年8月、貨物船・栄光丸が救難信号を発信した直後に消息不明になります。

救助に向かった他の貨物船や漁船も次々と消息を絶ちましたが、しばらく経って小笠原諸島の大戸島に行方不明だった漁師が流れ着きました。

「大きな生き物が海の中で暴れている」と語る漁師に島の人々は半信半疑。

しかし、島の老漁師だけはある存在を思い浮かべていたのです。

それは「呉爾羅(ゴジラ)」と呼ばれる、大戸島に古くから伝わる海の怪物でした。

そしてその夜、大戸島には暴風雨と共に謎の巨大生物が上陸し、村は一夜にして壊滅状態に追い込まれます。

この一大事を知った古生物学者の山根恭平(やまね きょうへい)博士は「現地調査が必要」と考え、調査団を編成して島に向かいますが...。

舞台となった場所・聖地

・小笠原諸島近海

小笠原諸島近海は、物語冒頭でゴジラが現れ船を次々に沈没させた場所です。小笠原諸島の海では聖地巡礼だけでなくシュノーケリングやダイビングなど、さまざまなアクティビティも楽しめます。

住所:東京都小笠原村

【映画】硫黄島からの手紙| 小笠原村硫黄島

『硫黄島の手紙』は、第二次世界大戦末期に小笠原諸島の硫黄島で行われた「硫黄島の戦い」を題材にした映画です。硫黄島は観光目的の上陸はできませんが、観光船クルーズに乗って島の外から見学できます。

作品概要

・制作会社 ドリームワークス・ピクチャーズ、マルパソ・プロダクション、アンブリン・エンターテインメント

・監督 クリント・イーストウッド

・脚本 アイリス・ヤマシタ

・原案  アイリス・ヤマシタ、ポール・ハギス

・国内公開日 2006年12月9日

・上映時間 141分

簡単なあらすじ

1944年6月、日に日に戦況の悪化を感じつつ、応召兵・西郷昇(さいごう のぼる)は、硫黄島でひたすら塹壕を掘っていました。

出兵前、妻とお腹にいる我が子に「必ず帰ってくる」と誓っていた西郷は、暇を見つけては2人に手紙を書きますが、検閲があるためなかなか心のままには書けません。

そんなある日、小笠原方面最高指揮官・栗林忠道(くりばやし ただみち)陸軍中将が硫黄島へやってきます。

戦死が名誉とされていた時代に、生きて帰るよう兵士に命じる栗林。

近代的な価値観を持ち、これまでの指揮官とは全く違った振る舞いを見せる栗林との出会いは、絶望しかけていた西郷の心にかすかな希望を抱かせました。

しかし1945年2月、ついにアメリカ軍が硫黄島に上陸し、そこから36日間にも及ぶ激しい戦闘が始まります。

舞台となった場所・聖地

・摺鉢山(すりばちやま)

摺鉢山は硫黄島の戦いにおいて日本軍の拠点となった場所です。劇中でも摺鉢山からアメリカ軍を迎え撃った描写がありました。

住所:東京都小笠原村硫黄島

・翁浜(おきなはま)

翁浜は、劇中でアメリカ軍が上陸してきた海岸です。かつては戦場と化した場所も、今では自然が美しい海岸となっています。

住所:東京都小笠原村硫黄島

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【ゲーム】空と海が、ふれあう彼方|小笠原村父島

『空と海が、ふれあう彼方』は、小笠原諸島を舞台にした青春アドベンチャーゲームです。

作品概要

・制作会社 PULLTOP(プルトップ)

・キャラクターデザイン 八島 タカヒロ(やしま たかひろ)、ヤマシタ コウジ、田口 まこと(たぐち まこと)

・企画・シナリオ 紺野 アスタ(こんの あすた)

・発売日 2018年3月30日

・PV    「空と海が、ふれあう彼方」予告ムービー

簡単なあらすじ

小笠原諸島で軽食屋を営む祖母を手伝うため、夏休みを利用して島にやってきた水野洋輝(みずの ひろき)。

約4年ぶりの小笠原の景色を定期船のデッキから眺めていた洋輝は、そこで「エミリィ」こと白瀬恵海莉(しらせ えみり)と出会います。

エミリィは、海に沈んだ宝物を取り戻すために家出してきた少女。

彼女の「海に沈んだ宝物」は、嵐のたびに行方をくらませる伝説の幽霊船にあるといいます。

しかしエミリィは海が苦手らしく、まずは海を克服しようと小笠原諸島に暮らす幼馴染・小笠原ちさ(おがさわら ちさ)も加えてスクーバダイビングの練習をすることになりました。

洋輝・エミリィ・ちさの、ひと夏の冒険が始まります。

舞台となった場所・聖地

・大村海岸

大村海岸は、洋輝たちがスクーバダイビングの練習をしていた場所です。サンゴのかけらが広がる砂浜に青い海は、マリンスポーツや海水浴を楽しむのはもちろん、ぼーっと眺めるだけでも癒されます。

住所:東京都小笠原村

・大神山公園

大神山公園は、劇中の盆踊り会場だった場所です。

住所:東京都小笠原村父島西町

・ハートロックカフェ

ハートロックカフェは、洋輝が手伝っていた祖母の店のモデルです。宿泊施設「ハートロックヴィレッジ」に併設されています。

住所: 東京都小笠原村父島字東町

【ゲーム】トリノライン|小笠原村父島

『トリノライン』は、小笠原諸島の父島を舞台にしたアドベンチャーゲームです。2023年9月に発売予定のNintendo Switch版は、2017年3月に発売されたPC版のリメイク作品となります。

作品概要

・制作会社  エンターグラム

・キャラクターデザイン きのこのみ、柚子奈ひよ柚子奈 ひよ(ゆずな ひよ)

・シナリオ 花見田 ひかる(はなみだ ひかる)、鋏鷺(みさぎ)他

・発売日 2023年9月28日予定

・PV    【公式】「トリノライン」OPムービー / 原田ひとみ「Tetra.」

簡単なあらすじ

小笠原諸島の父島で暮らしている七波舜(ななみ しゅん)。

舜は幼少期に一歳年下の妹を亡くしており、癒えない悲しみを抱きつつも、それでも前に進もうとしていました。

ところが妹が死んだ日と同じようなある真夏の暑い日、舜は妹と遭遇します。

死んだはずの妹が目の前に現れ驚く舜。

しかし妹そっくりな存在の正体は、天才的科学者・紬木沙羅 (つむぎ さら)によって開発された「トリノ」と呼ばれるアンドロイドでした。

舞台となった場所・聖地

・父島ビューホテル

父島ビューホテルは、舜の幼なじみ・宮風夕梨(みやかぜ ゆうり)の家兼コンドミニアムとして登場しました。内装もほとんどそのままなので、ファンに人気の聖地となっています。

住所:東京都小笠原村父島東町

【小説】海泡(かいほう)|小笠原村

『海泡』は、 小笠原諸島を舞台にしたミステリー小説です。

作品概要

・著 樋口 有介(ひぐち ゆうすけ)

・発表日 2001年6月

簡単なあらすじ

大学進学を機に上京してから約2年もの間、故郷である小笠原に帰っていなかった木村洋介(きむら ようすけ)。

洋介は、難病に苦しむ初恋の女性・丸山翔子(まるやま しょうこ)とどんな顔で会ったらいいのかわからず、ずっと帰郷を避けていたのです。

夏休みを利用してやっと帰郷した洋介ですが、2年の月日を経た地元は少し雰囲気が変わっていました。

かつての同級生に立つストーカーの噂や秀才が呟く不可解な言葉...、漂っていた不穏な空気はやがて大きな事件を運んできます。

舞台となった場所・聖地

・ 三日月山展望台

三日月山展望台は、中高の同級生だった一宮和希(いちみや かずき)が転落死した場所です。

住所:東京都小笠原村

【映画】人に非ず|小笠原村父島

『人に非ず』は、小笠原村父島を舞台にしたサスペンス映画です。

作品概要

・制作会社 GORILLA PICTURES(株式会社ゴリラピクチャーズ)

・監督 矢川 健吾(やがわ けんご)

・脚本 矢川 健吾、佐藤 考太郎(さとう こうたろう)

・国内公開日 2022年11月5日

・上映時間 65分

簡単なあらすじ

小笠原諸島の父島にあるホテル・ホライズン。

ある日、ここに左右田次郎(そうだ じろう)という1人の男がやってきました。

次郎は、ホテル・ホライズンに住み込みで働くために内地からやって来た内気な青年。

豊かな自然に囲まれながらホテル従業員として働き始めた次郎ですが、一見平和そうな島の裏側には閉鎖的な環境から起こる陰湿な人間関係があり...。

舞台となった場所・聖地

・ホテル・ホライズン

物語のメイン舞台となったホテルです。映画の構想を練っていた監督が実際に住み込みで働いていた場所でもあります。

住所:東京都小笠原村父島扇浦

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【音楽】大切なもの|小笠原村父島

『大切なもの』は、小笠原諸島を舞台にした音楽です。

作品概要

・作詞作曲 okei 

・リリース日 2015年04月22日

・MV   大切なもの / okei

簡単な解説

okei(おけい)さんは、小笠原諸島の古謡を唄うウクレレボーカリストです。

20代半ばで小笠原に辿りついたokeiさんは、島に言いようのない居心地の良さを感じ、すぐに移住を決意。

現在は数少ない小笠原古謡の唄い手として活躍しているほか、小笠原母島観光大使も務めています。

小笠原諸島で歌い継がれる古謡を唄うことが多いokeiさんですが、島に思いを馳せて作ったオリジナル楽曲『大切なもの』をリリース。

本楽曲は定期船・おがさわら丸の入出港時にも流れており、島民にも馴染みの深い楽曲となっています。

舞台となった場所・聖地

・父島

歌詞には「大好きな父島」というフレーズがあり、okeiさんの小笠原愛が感じられます。

住所:東京都小笠原村父島

まとめ

世界自然遺産にも登録されている、小笠原諸島が聖地の人気作品を紹介しました。

小笠原諸島は飛行機が渡航しておらず、船で24時間以上かけて行くしかアクセスする方法がないことから「日本一遠い島」とも呼ばれています。

気軽に行ける場所ではないかもしれませんが、そのぶん辿りついたときの喜びは大きく、日本国内に居ながらバカンス気分を味わえるはずです。

長期の休みが取れたら、ぜひ一度小笠原諸島を訪れてみてくださいね。

<参考>

【ワーナー公式】映画|硫黄島からの手紙

『空と海が、ふれあう彼方』オフィシャルサイト

Switch 『トリノライン』 オフィシャルサイト | ENTERGRAM

【Interview】映し出される"画"にこだわった作品を作り続ける。監督/カメラマンの矢川健吾さんインタビュー | 動画・映像制作のマッチングプラットフォーム Direct Creators (ダイレクトクリエイターズ)

小笠原古謡の唄うたいOkei | オフィシャルサイト


たまぽん通信編集部 ごとう ゆき

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