2024/02/28
青森県
世界自然遺産・白神山地が聖地の人気作品を解説!映画やアニメ、音楽など
白神山地(しらかみさんち)は、秋田県から青森県にまたがる広大な山地帯です。
人の手がほとんど入っていない白神山地はさまざまな生態系が自然のまま保たれており、多くの絶景が点在することからアニメや映画、音楽の舞台として頻繁に選ばれています。
この記事では、白神山地が舞台の人気作品を紹介!
作品のあらすじや聖地となっているスポットを詳しく解説します。
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【映画】もののけ姫|白神山地一帯
『もののけ姫』は、数々の映画賞を受賞した大ヒットアニメ映画です。本作は、屋久島と白神山地の景色を参考にして制作されたことが公式サイトで明かされています。
作品概要
・原作、脚本、監督 宮崎 駿(みやざき はやお)
・制作会社 スタジオジブリ
・国内上映日 1997年7月12日
・上映時間 133分
簡単なあらすじ
東と北の間にある「エミシの村」で暮らしていた青年・アシタカ。
アシタカはある日、村を襲おうとしたタタリ神を退治し、右腕に死の呪いを受けてしまいます。
掟により村を追われることになったアシタカは、呪いを解く術を求めて西方の地へ旅に出ました。
旅の道中、アシタカが辿りついたのは「タタラ場」と呼ばれる村。
タタラ場の民は鉄を作ることを生業としていましたが、鉄を作るには森を切り開く必要があり、自然破壊はやむなしとされていました。
アシタカはそこで、森を破壊するタタラ場の人々と、森を守ろうとする山犬一族、そして山犬に育てられ「もののけ姫」と呼ばれている少女・サンと出会います。
そしてある日、サンはこれ以上の自然破壊を止めるべく、タタラ場に戦いを挑みますが...。
舞台となった場所・聖地
・白神山地一帯
白神山地は、物語のメイン舞台である森のモデルとなった場所です。また、アシタカの故郷・エミシの村のモデルでもあるといわれています。事実、白神山地のふもとには、かつて蝦夷(えみし)と呼ばれる朝廷が存在しました。
住所:青森県中津軽郡西目屋村川原平
・青池
白神山地にある青池は、シシガミ様が現れる池のモデルだといわれている場所です。名前の通り池の水が青く見え、光の当たり方によって微妙に色味が変わるのが特徴。透明度が高い青池の水面には周囲の樹々が鏡のように映り、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
住所:青森県西津軽郡深浦町松神
【アニメ・コミック】ふらいんぐうぃっち|西目屋村(にしめやむら)
『ふらいんぐうぃっち』は青森県が舞台の漫画および、漫画をもとに作られたテレビアニメです。青森県弘前市(ひろさきし)が主な舞台ですが、作中には白神山地周辺も登場しています。
作品概要
・原作 石塚 千尋(いしづか ちひろ)
・制作会社 J.C.STAFF(ジェー・シー・スタッフ)
・監督 桜美 かつし(さくらび かつし)
・脚本 赤尾 でこ(あかお でこ)、福田 裕子(ふくだ ひろこ)、江夏 由結(えなつ ゆき)
・放送期間 2016年4月10日~6月26日
・話数 全12話
簡単なあらすじ
神奈川県横浜市で暮らしていた木幡真琴(こわた まこと)は、実は魔女見習い。
とはいえ、今の真琴にできるのはホウキで空を飛ぶことくらいで、まだまだ半人前です。
魔女界には古くから「15歳になったら修行の一環として家を出る」というしきたりがあり、15歳になった真琴も使い魔の黒猫・チトと一緒に実家を離れることになりました。
家を出た真琴が選んだ場所は、青森県弘前市。
真琴の親戚が住んでいること、魔女は自然豊かな場所を好むことが、弘前市を選んだ理由です。
親戚・倉本(くらもと)家に居候しながら、一人前の魔女になることを目指して修行に励む真琴。
真琴は青森の豊かな自然を感じながら、そこで暮らす倉本家の人々やクラスメイト、他の魔女らとも交流し、少しずつ成長していきます。
舞台となった場所・聖地
・西目屋村
白神山地ふもとの山村・西目屋村は、アニメ第7話で真琴、倉本兄妹、石渡那央(いしわたり なお)らが、山菜取りに訪れた場所です。
住所:青森県中津軽郡西目屋村
・下大秋入口(しもたいあきいりぐち)のバス停
西目屋村にある下大秋入口バス停は、バスで山菜取りにやって来た真琴たちが降車した停留所です。
住所:青森県中津軽郡西目屋村大秋鶴住
【映画】わさお|鰺ヶ沢町(あじがさわまち)
『わさお』は、かつて鰺ヶ沢町で暮らしていた秋田犬を題材に制作された映画です。
作品概要
・制作会社 東映
・監督 錦織 良成(にしこおり よしなり)
・脚本 小林 弘利(こばやし ひろとし)
・国内上映日 2011年3月5日
・上映時間 116分
・PV 映画『わさお』予告編
簡単なあらすじ
鰺ヶ沢町は、白神山地のふもとにある小さな漁師町。
この町で暮らす菊谷セツ子(きくや せつこ)は、イカ焼き屋を営みながら捨て犬を引き取って育てていました。
そんなセツ子のもとに、ある日一匹の秋田犬がやってきます。
わさわさと長くて白い毛に覆われたその秋田犬は、ひどく疲れた様子でした。
そこでセツ子はこの秋田犬を飼うことに決め、特徴的なライオンのような毛から「わさお」と名付けます。
しかしわさおは人に捨てられ野良生活が長かったせいか、セツ子がどれだけ愛情をかけてもなかなかなつきません。
そんな中、毎日のようにセツ子の店を訪れていた少年・アキラが、クマが出るといわれている白神山中で迷子になり...。
「日本一のブサかわ犬」として有名なわさおが出演する、ハートフル作品です。
舞台となった場所・聖地
・きくや商店
きくや商店は、わさおが看板犬を務めていたイカ焼き店です。2020年にわさおが亡くなって以降は、わさおの養女・ちょめが看板犬を引き継いでいます。
住所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字南浮田町字美ノ捨59-19
・海の駅わんど
海の駅わんどは、鰺ヶ沢町の農産物販売や資料展示などが行われている商業施設です。駐車場には、町の知名度アップに大きく貢献したわさおの功績を後世に残そうと、等身大の銅像が建っています。
住所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町本町246-4
・鰺ヶ沢町観光案内所
鰺ヶ沢町観光案内所では町のおすすめスポットを教えてもらえるほか、わさおグッズが購入できます。
住所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町舞戸町下富田36-2
【音楽】Relay|暗門川(あんもんがわ)周辺
アイドルグループ・ライスボールの楽曲『Relay』は、 白神山地世界自然遺産登録30周年ソングです。
作品概要
・作詞作曲 多田慎也(ただ しんや)
・歌唱 ライスボール
・リリース日 2023年7月12日
・オリコンウィークリーチャート 31位
・MV Relay / ライスボール [白神山地 世界自然遺産登録 30周年イメージソング]
簡単な解説
ライスボールは、青森県を中心に活動している3人組ボーカルグループ。
2023年7月12日にリリースされた5thシングル『Relay』は、世界自然遺産に登録されてから同年で30周年を迎える白神山地のイメージソングとして書き下ろされました。
『Relay』は作詞作曲を弘前市在住のシンガーソングライター・多田慎也(ただ しんや)が担当し、MV撮影は白神山地内の暗門エリア周辺で行われるなど、青森要素がたっぷり。
楽曲リリース前にYouTubeで先行公開されたMVの再生数は8日で10万回を記録し、大自然・白神山地の魅力が詰まったMVは海外からも称賛のコメントが寄せられています。
舞台となった場所・聖地
・暗門川周辺
『Relay』のMVは、主に白神山地の暗門エリア周辺で撮影されました。撮影は約1年かけて行われ、広大な山々が見せる四季の美しさを楽しめます。
住所:青森県中津軽郡西目屋村川原平
【音楽】白神が故郷|白神山地一帯
歌手・吉幾三(よし いくぞう)の楽曲『白神が故郷』は、白神山地一帯が舞台です。
作品概要
・作詞作曲、歌唱 吉幾三
・リリース日 2010年5月12日
・MV 吉幾三「白神が故郷」 好きです西目屋ふるさと親善大使
簡単な解説
青森県五所川原市(ごしょがわらし)出身で郷土愛の強い吉幾三は『津軽平野(つがるへいや)』『TSUGARU』など、青森がテーマの楽曲を定期的にリリースすることで知られています。
その中でも『白神が故郷』は、白神山地の大自然の美しさが目に浮かぶようだと多くのファンから人気があり、発売から10年後の2020年には新たにアコースティックバージョンがリリースされました。
また、吉幾三は「好きです西目屋ふるさと親善大使」も務めており、『白神が故郷』は西目屋村の観光プロモーション映像にも使用されています。
舞台となった場所・聖地
・岩木川
歌詞に登場する岩木川は、白神山地を源流とする清流です。ゆったりと川を下るラフティング体験なども開催されており、思いきり自然を満喫できます。
住所:青森県中西部
・暗門の滝
暗門川にかかる暗門の滝も歌詞に登場。水しぶきからたっぷりのマイナスイオンが感じられる暗門の滝は、心休まるスポットとしても有名です。
住所: 青森県中津軽郡西目屋村
まとめ
白神山地が聖地となっている人気アニメや映画、音楽を紹介しました。
世界自然遺産に登録されている白神山地には世界最大級の規模でブナ林が広がり、圧巻の景色を見せています。
「山地を歩くって大変そう」と思うかもしれませんが、白神山地には難易度の異なるトレッキングコースがいくつもあるので、初心者さんや体力に自信がない人でも比較的挑戦しやすいですよ!
ただし、白神山地は「核心地域」「緩衝地域」という2つのエリアに分かれています。
核心地域とは山の中央部や奥地にあり、自然保護の観点から原則入山手続きをしないと立ち入ることができないエリアです。
その周辺にある緩衝地域であれば、基本的に立ち入り自由なうえ歩きやすいよう道も整備されているので、聖地巡礼する際は緩衝地域を巡るのがおすすめ。
白神山地は未来に残すべき貴重な大自然であるからこそ、聖地巡礼するときはいつも以上にマナーを守ることを心掛けてくださいね。
<参考>
弘前の音楽ユニット「ライスボール」が白神山地世界遺産30周年ソング発表 - 弘前経済新聞
吉幾三オフィシャルウェブサイト | YOSHI IKUZO Official Website
たまぽん通信編集部 ごとう ゆき
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