2022/08/22

地域と特産品

酒米さかほまれとは?さかほまれ仕込みの純米大吟醸酒おすすめ5選/贈答用ギフトに最適!福井の日本酒

「さかほまれ」とは、コシヒカリ発祥地である福井県が、およそ8年の年月をかけて美味しいお酒造りのために開発したお米です。

2018年に新品種登録されたばかりの酒造好適米で、コシヒカリを生んだ福井県農業試験場で8000種類の系統から1つに絞り込まれた品種ということから「奇跡の酒米」とも呼ばれている酒米です。

今回の記事では、その酒米さかほまれの紹介と、オススメのさかほまれ仕込みの純米大吟醸酒を紹介します。

酒米さかほまれとは

福井県独自の酒米は、これまで存在しませんでした。

福井県独自の大吟醸米を目指して、2010年に福井県農業試験場での開発が始まりました。コシヒカリの発祥地である福井県の農業試験場ですが、酒米の開発は初めての挑戦でした。

県外の育種家や県内各酒造メーカーの杜氏さんに意見をもらいながら、育成と厳選を繰り返しながら、8000もの個体の中から1系統に絞り込まれていきました。

開発に要した期間は8年間。長い年月と多くの人の知恵と努力の末に生まれたのが酒米さかほまれです。

<「山田錦」と福井生まれの「越の雫」を交配>

山田錦とは、全国的に多く使用されている酒造好適米で、聞いたことや飲んだことのある方は多いのではないでしょうか。

さかほまれは、酒米の王者とも言われる「山田錦」と、JAテラル越前が開発した「越の雫(しずく)」を掛け合わせて生まれました。稲穂の長さが比較的短いため育成しやすい種で、米の中心部分の「しんぱく(心白)」が大きいのが特徴です。



<名前の由来>

「さかほまれ」という名には、この酒米で作った日本酒が「日本一美味しいお酒になるように」、そしてそのお酒を飲んだ人が「ますます栄えていきますように」との願いが込められています。

「コシヒカリを超えるお米を!」と同じ福井県農業試験場で開発されたブランド米には「いちほまれ」と先に名付けられていたので、いちほまれと兄弟のようで酒米らしい名前ということが、名付けの決め手となりました。



現在市販されているさかほまれ仕込みの日本酒のほとんどが純米大吟醸酒ですが、純米酒などの生産・研究に取り組む酒蔵もあり、今後多彩な味わいが楽しめるようになりそうです。

福井県内14蔵が、福井県認証特別栽培米さかほまれを全量使用し、純米大吟醸酒を作っています。

その中でも、福井テレビおすすめの5つのさかほまれ純米大吟醸酒を紹介します。

(紹介順は、北から)

【一乃谷】大吟醸さかほまれ(宇野酒造場・福井県大野市)

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酒米ブランド「さかほまれ」の栽培地として選ばれた水の豊かな奥越エリア。
その大野市に元和5年(1620年)創業、福井県最古の蔵元「宇野酒造場」が醸す「大吟醸さかほまれ」。
現在原料米を丁寧に手洗いし、限定吸水し、一番美味しいところを厳選中取り。やや甘口の、のどごしの良い旨口大吟醸です。
常温または5℃程度に冷やして飲むと美味しくいただけます。

雪深く、雪解け水の豊富な土壌だからこその日本酒。
日本酒を本当にお好きな方に飲んでもらいたい1本です。

【雲の井】さかほまれ 純米大吟醸 磨き50 (吉田金右衛門商店・福井県福井市)

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福井の地元の米・水・人にこだわり、極力自然の力を活かして「そのままの味」を大切にしている酒蔵・吉田金右衛門商店の【雲の井】。
「さかほまれ 純米大吟醸  磨き50」は、福井の風土を体現する酒米「さかほまれ」の、やわらかくきれいな旨味を表現すべく、地元のさかほまれを精米度50%に磨き上げ、丁寧に仕込まれています。
昔ながらの上槽方法(袋しぼり)を取り入れています。
2022年5月中旬に商品化し販売開始したばかりの、新商品です。
和食・フレンチ・イタリアンなど、多彩な料理を包み込む包容力のあるお酒です。冷からぬる燗で飲むのがオススメです。

酒米さかほまれ・水・酵母・・・、素材そのものの良さを楽しみたい方に飲んでもらいたい究極の1本です。

【福千歳】鑑評会出品酒 さかほまれ純米大吟醸 (田嶋酒造・福井県福井市)

福千歳さかほまれ純米大吟醸.png

Kura Master 2022にて、プラチナ賞受賞。

創業以来170年に渡り、伝統醸造法である【山廃仕込(やまはいじこみ)】にこだわり酒造に取り組む酒蔵・福千歳の「鑑評会出品酒 さかほまれ純米大吟醸」。

福千歳は、「伝統と革新」という言葉がぴったりの酒蔵で、7代目の杜氏・田嶋雄二郎さんを中心に、伝統を大切にしながら、新しい工法、新しいジャンルの日本酒にも果敢に挑戦しています。

ワイン酵母を使用した日本酒造り、ウイスキー工法を取り入れたオーク樽貯蔵の日本酒造りにも取り組んでいます。2022年夏には、沖縄・泡盛を取り入れた日本酒造りにも取り組み、メディアでも取り上げられました。

▶新日本酒紀行「SAKE×AWAMORI」(ダイヤモンドオンライン)

新しいことに取り組む一方で、地元・福井と伝統的な醸造方法も大切にされています。

今回紹介した純米大吟醸さかほまれは、「米、酵母、清らかな水、そして人」全て "Made in Fukui"。

いろんな製法にトライしてきた杜氏だからこそ醸し出せる、伝統工法とメイドイン福井の王道の味は至極の1本です。

【月暈】 純米大吟醸(片山酒造・福井県越前市)

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福井県の中心近くに位置する丹南地区・越前市に蔵を構える片山酒造
周囲を山に囲まれた盆地で、春になると山から豊富な雪解け水が湧き出すとても水のきれいな地域です。

令和元年に「さかほまれ」ができてからは、麹米に「さかほまれ」を、掛米にも福井県産の酒米を使用。

お米は毎年少しずつ味が違うので、お米のうま味を最大限に引き出せるように合わせて条件を調整されています。
福井の新酒米「さかほまれ」を100%使用し、福井酵母「FK-501」で醸した「純米大吟醸」は、
「さかほまれ」の柔らかくすっきりした味わいと、「FK-501]の派手過ぎないバランスの取れた香味が特徴です。

最初の1杯は、鼻の奥に抜ける香りを楽しみ、飲めば飲むほど、日本酒らしい味をしっかり楽しめるお酒です。

月暈とは、満月前後の明るい月の周りに広がる光の輪を意味しています。縁起のいいネーミングから、おめでたい場面で贈りたい1本です。

【鳥浜】鳥浜純米大吟醸(鳥浜酒造・福井県若狭町)

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創業以来「甘口」のお酒を造り続けている嶺南地区・若狭町の鳥浜酒造
福井県では辛口のお酒を造る蔵元が多い中、大変希少な存在です。

また、福井県内では、嶺北・越前エリアにほとんどの酒蔵が散在しています。嶺南・若狭エリアで日本酒を作り続けている酒蔵は数少ない存在です。

酒米「さかほまれ」を、独自の工法で甘口に仕上げた「鳥浜 純米大吟醸」。

日々の製造に関するデータを取り続け、そのデータを分析し品質管理に活かしたり仕込みの調整をしたりなど細やかな判断を繰り返し、丁寧に酒造りをされています。

大変珍しい「キレのある甘口」の日本酒で、これまでいろんな日本酒を飲まれてきた方にぜひ一度飲んでもらいたい一本です。

【たまぽんギフト】1/8,000の奇跡が生んだ 酒米「さかほまれ」仕込み 豪華すぎる!福井県の日本酒BOX

上記、5つのさかほまれ純米大吟醸酒のいずれかがガチャを引くことで届くギフト「たまぽんギフト」を福井テレビとたまぽんギフト事務局で一緒に企画しました。

酒米さかほまれ仕込みの純米大吟醸酒は、まだまだ生産量、本数も少なく希少で、おめでたい場面にふさわしいお酒です。

還暦・古希・喜寿・米寿のお祝い、結婚・新築などのお祝い、昇進・昇格のお祝いなどに最適です。

▶商品詳細情報はこちら

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「さかほまれって聞いたことある?」「福井ってお米が美味しくて有名なんだよ」と、ギフトをきっかけに会話が広がるギフトです。

 

お酒を好きな人の顔が思い浮かんだら・・・ぜひガチャを引けるギフトカードをお渡しください。



たまぽん通信編集長・大河原


(参考・出典)

産経新聞(2018/12/7)

福井県(さかほまれチラシ)